世界最高のリベンジNo12パパのパスワードは1248だよ!ある日娘が言った。
この日から、ラゴンはかなりヤバイと思ったのか、行動を大分抑え始めた。
黒からグレイに、グレイからどんどんフェードアウトしていく感じがした。
こんな風に人の言う事を直ぐに信じてしまう性格だから、
いつも騙されるんだろうね。
モヤモヤした気持ちを引き釣りながらも、捨てきれない疑いも残っていた。
あえて 「貴方が言ったように、勘違いしてただけだったんだ!」 と
思っている演技をした。
もしラゴンが黒なら、再び自由に泳がす為に!
そして、ある日。
ほんの些細な事で、白かもと思ったラゴンの真実がフェードインに向かい始めるのです。
暫く何もなく、ハテナマークも消えかけたころ、
帰宅したラゴンが、湯飲みを私に渡してこう言った。
「これ、友達に貰ったから、俺がビール飲む時に使うから壊すなよ !」
それは、手作りの備前焼の湯飲みだった。
それを見て、再び忘れかけてたラゴンの不倫疑惑がメラメラと蘇った。
備前焼には何のヒントも無かったけど、これぞ女の勘!キラリッ★
ラゴンの話し言葉、微妙なニュアンス。
間違い無くオカシイ。
は~~ん! 良くこんな物を家に持ち込んできたね!
私が少し気を緩めてるのをいい事に、騙しきれたと思ったのか、
ラゴンは再び泳ぎ始めたのです。
私 「これでビールを飲むって・・・? フッ・・これ、どう見ても湯飲みじゃん!」
ラ 「ほっといてくれ! 俺の湯飲みで何を飲もうが俺の勝手じゃ!」
その反応とキレ加減が極めて異様だった。
思わず 「キモッ」 と呟いた。
ラゴンの反論で、いよいよ私の探偵の本能(そんなのあったのか?)が、
本気モードに突入した。
その日から、何度か、パスワードを解除すべく夜中にアイホンも見た。
全て無駄だったけど。
そんなある日。
忘れもしない、私が仕事から帰宅中、ラゴンからの電話がなった。
停車して出ると、いきなり
「お前、昨日の夜、また俺の携帯さわったな!
こそこそしやがって、ええ加減にせーよ。」 と、怒鳴り始めた。
その言い方に、メチャクチャ腹が立ったので
私 「はっ!貴方そんな偉そうな事が言えるの?
もう全部知ってるんだから。相手の旦那さんにも言うからね!」
その瞬間、頭の中でゴングが鳴った。
THE GAME IS BEGIN ! ゲームは始まった。
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