あなたを憎みながら私はあなたと一生暮らしていく

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前書き

私が今の旦那に出会ったのは、今から8年前の事。運命なのか宿命だったのか?…私はなんとか生きている。今から旦那と出会う少し前から最近までを順に追って話して行こうと思う。
第1章  私の生い立ち
私は再婚同士の夫婦から生まれた。当時母は38歳父は32歳で私は産まれた。母は前夫とは死別で2人の子供を1人で育てていたシングルマザーだった。父の離婚理由は知らないが子供はいなかったらしい。遊び人を絵に描いたような父だった。私の妊娠を機に2人は再婚したらしい。私生児とかにしたくなかったと母は良く言っていた。その後3つ違いの妹も産まれたが、なぜか母は私を溺愛した。子供心にもわかる分け隔てをしていたと思う。勉強も良く出来、母の自慢の娘になっていた。母は薬剤師かアナウンサーになってほしかった。私は小さい頃から歌手になりたかった。そこのはざまで私はもがいた。親の認めるいい子でいる事に疲れたのだ。顔を見れば勉強していい大学に入って、お母さんのゆうとおりにしていたら最高の人生が待ってると言う母。いつしか母は自分の夢を押し付けていた。そんな母に反発。気づけば私はグレていた。成績も急降下。不登校。自殺未遂。万引き。窃盗。喧嘩。夜遊び…荒れていた。14歳の夏だった。高校は志望なんて聞いてもらえなかった。進路の先生にお前は出席日数が足りないから私立の◯女だ。選択肢はなかった。今ではすごい進学校だが、当時は下から数えたほうが早いくらいの学校に入学した。マジメになろうと部活もした。お金も貯めたくてバイトもした。そんな一年の夏同級生がイジメで自殺をした。一命は取り留めた物の一生寝たきりの体になった。その子をいじめてたグループは私がいない時だけ彼女をいじめた。あいつと友達やめろと。でも彼女は私とずーっと友達で居てくれた。最後にごめんと残して。許せなかった。私は暴れて大怪我を負わせて停学。父と相談して通信高校に編入した。母は泣いていた。私の夢が終わったと…
それからの私二十歳で妊娠、結婚するも同居生活1週間で3年の別居生活を経て離婚。1人で息子を育てるシングルマザーになる。22歳で自分のお店を持つ。水商売のママに。生活を安定させたくて昼のお仕事もする兼業ママだった。子育ては母に任せて働きまくった。何人かの男性とも付き合っては見たもののうまくいかなかった。天性のダメンズ好きなのかとこの頃気づく。お店も軌道に乗った25歳の時先天性の血液の病気が分かる。名医の先生に出会い奇跡的に回復する。でも元の体にはほど遠く心が弱ってたときにずーっと遊び仲間だった料理人の人と何となく付き合い始める。その後まさかの妊娠で再婚をする。28歳の時だった。上の息子が8歳になっていた。おばあちゃんと暮らすと息子に言い切られ男の子のいなかった私の両親はこの機会にと養子縁組を息子とした。そして戸籍上息子は私の弟になった。
再婚した男の人との間には娘が産まれた。この人は私の持っている顧客がほしかった。結婚を機に店を閉めた私。料理屋の女将さんになった。順風満帆に見えるけどお店を始めて1年ほどで男はウチに寄り付かなくなった。女が出来たのだ。売り上げを握りしめて女の店へ家にはお金は入れない店はお金が回らない借金が膨らむ…子供のために頑張ろうと耐えた。30歳の時扁桃腺摘出手術の時に腫瘍が見つかる。今でゆう上皮内ガンだった。朝から夜中まで働きづくめでその頃の私は3時間眠れたらいいくらいの生活だった。結婚生活8年目私は35になっていた。ガンがリンパに再発したのだ。もう疲れた…離婚しようとなんとなく思った。治療が終わったら、今の仕事を辞めて転職しようと…そして、私の運命が少しずつ動き出す。
第2章 運命の出会い
治療がひと段落した私は、今住んでる町で仕事を探すのではなくて、私を知ってる人がいないところで静かに働こうと決めて仕事を探した。いつか家を出る為に…
そんな時、縁があってある方から隣の市の求人広告を見て仕事を教えてもらうことができた。新規オープンのゴルフ場のレストランだった。保育園に通う娘がいる私には好都合の時間だった。ホール係に応募した。                                        数日後、面接の連絡が入った。とても電話の相手の対応が悪くて、面接に行くのがイヤになった。電話の相手みたいな人と仕事とかイヤだ…と。でも人事部とかかもしれないからとりあえず面接には行ってみようと決めた。
面接当日、隣の市に1人で行った事のない方向音痴の私は道を迷いながら面接20分前にゴルフ場についた。当時の旦那さんは、酔って暴れるので私には青アザが絶えなかった。生活に疲れ果てていた私は、とにかく採用してもらってあの家を出ようといつしかすがる気持ちだった。そしてクラブハウスに入り面接で来たことをフロントで、伝えレストランのある場所を教えてもらった。おしゃれな螺旋階段を上ってすぐがレストランだと教えてもらい階段を上がると入り口近くに40前後の男の人と女の人が制服姿で立っていた。女の人に面接で来たことを伝えると奥にコンペルームがあるのでそこに行ってもらえますかと言われた。先に見えた男の人は足のついたグラスにお水を入れたものを6個くらいお盆に乗せてさっそうと歩いていた。私には何故か眩しく見えた。面接会場と働く場所は違っていたので、こんな人と一緒に仕事が出来たらと何となく思いながら歩きコンペルームに入った。50代の人が1人待っていた。面接ですか?とかお互いに話しながら待っていると次々と人が入ってきて、気づけば8人くらいいた。定刻から数分遅れで男性2人が入って来た。1人はさっき眩しく見えた男の人。もう1人は茶髪の太ったおじさん。電話の感じ悪かった人はこの茶髪のおじさんか〜とか1人で思っていた。そしたら、眩しく見えた男の人が今日は来ていただいてありがとうございます。ここにいる人は全員採用です。と…その声に私は電話の声だとすぐに分かった。あの感じ悪かった人が眩しく見えたひと?えー!1人パニックだった。
そして、簡単な自己紹介が始まった。眩しく見えた人は店長で、茶髪の人がチーフ(料理長)だとゆうこと。店長は、年が私と同い年だとゆう事。私と同じタバコを吸っているということ。私と同じジッポ愛好家だとゆう事。独身だとゆう事。何故か共通点の多いこの人に私は興味を持った。私の人生の中では、不思議な感覚だった。出会ったことがない底なしな危うさすら感じる男だった。
そして、簡単な条件の話やコンプライアンスのビデオ等をみて制服を持って帰ってください。何月何日の日にそれを持って新店のゴルフ場へ持って来てくださいと言われたので、ホールの制服をもらい帰ろうとした時に、店長から声をかけられて調理できるの?と…私が多少ですけどやります。と答えるとキッチンが全然人がいないからホールにはゆくゆく戻ってもらうからキッチンに入ってくれる?と言われコック服も渡されて私は帰りました。
帰りの車の中で何で気になるんだろう?私のタイプの男の人とは違うのに…私は背が高いより低めの人が好き。自分が大柄だからかもしれないが華奢な小柄な男の人がすきなのだ。ガッチリ体型も背が高いのも顔うんぬん以前に苦手。なのに気になった。なんで?私はきっとつかれてるんだわ。と独り言を言いながら現実に戻って行った。これが運命だった事に全く気づきもしないで…
第3章  都合の良い女
それから、新しいお店で働き出した私。オープンの日前日に店の引き渡し、前日まで営業していたキッチンの片付け、掃除と明けくれ、キッチンにはヘルプの他店のチーフクラスがずらり。そんなこんなで10日ほどすぎ気付けば自分達だけでやる日々に、季節は春の繁忙期。何かに没頭していると一時的にも現実を忘れられる事に気づいた私は現実から逃げたい為にシフトも増やし言われるがまま残業をし、主人がしていた料理屋にはギリギリで入りそそくさと次のバイトへそこでお酒を飲み夜中まで働き夜明けにまたゴルフ場へ仕事に行く生活。働いたお金は料理屋のアルバイトさんのアルバイト代に…身を粉にして働いているのに主人は仕事の一環といい、飲みに出る。子供は姑に任せっきり…寝顔を見るのがやっとの日々。心はとっくに壊れてた。その頃の楽しみはたわいもないLINEだった。LINEが出始めの頃で目新しいのもあったしで良く店長にLINEをした。店長今日二日酔いだったでしょ?休めてないんやから体壊すよ。みたいなほ日常的な普通の会話。既読になるのがなんとなく嬉しくて、今度飲みに行こうよ。とか今からバイト行ってくるわ。とか時には真夜中に眠れない…とか店長はほぼ既読にしてくれて返信をくれた。食べろ。寝ろよ。と…朝になるといつしかおはよう😃とLINEするようになるそうすると店長からタバコ2つ買ってきて。と返信が来る。血も涙もない人と8年も生活してると全ての思考回路が壊れていたんだと思う。タバコ代をくれないことに全く私は気づいてなかったのだから…                                                            そんなある日、私はゴルフ場のランチ終了後倒れた。過労だった。コックコートから見え隠れする無数のアザに店長は気づいていたみたいだった。その時は今日は迷惑かけてすみませんでした。と一言だけ言って帰りました。その夜店長からLINEが見てみると、お前さいっつも話したいことあるし1回くらい飲みに付き合ってよって言ってくるけどほんまに飲みたいの?と。店長がいついつ空いてるって言ってくれたらバイトも主人の店もサボるよ。そんな事した事ないけど…と私。じゃあ、明日飲みに行くか?と言われ、なぜか時間を作ってくれてありがとうと返信する私。なぜかワクワクしていた。
その日、仕事を終えて駐車場で待ってると今から出るから後ろついてきてと言われ車で追いかけてついていく。ここどこやねん!とか1人でぶつぶつ言いながら店長の地元のパチンコ屋さんの駐車場に到着。すると店長1回家に帰って着替えてくるからこの辺りで待っといて。と…                ウロウロできるわけないやん!右も左もわからんのやから。と思いながらシートを倒してウトウト寝てた私。しばらくして店長が戻ってきて知り合いの居酒屋さんへ連れて行ってもらった。旦那のDVの事、離婚を考えてることなど色々マジメな話を最初こそはしてたけどお酒が進むに連れて同い年同士で楽しく飲んでいた。私の人生の中で同い年の男子とプライベートで飲むって事が初めての体験だった。やっぱりなぜか眩しく見えた…                      いい調子になった頃そこのお店を出ることに、お代は当たり前だけど私がずーっと誘ってとたんだからという事で私のおごり。お金を店長に渡して私は外で待った。田舎の夜空は星がキレイで夜働いてるのに星なんて見てなかったな〜なんて外で待ってると店長がお釣りを持って出てきた。何を見とんやって聞かれて星がキレイだな〜って思ってた。くらいの瞬間キスをされた。はっ?えっ?なんで?なんとなく…みたいな。屋外でキスなんて大人になって初めてなのに…と落ち込んだ私。俺でよかったやろ。と笑う店長。次いこっ!って諭され話は頓挫のまま二件目へ                       そこは店長の大親友がやってるバーだった。イケメンマスターに彼女なん?って聞かれた店長はうちの職場で働いてくれてる子で今日は2人飲み比べ大会をやってると言っていた。私はちょっとガッカリしたのを覚えてる。そこでもマスター交えて沢山飲んだ記憶しかない。でも、すごーく楽しかった。もちろんお代は私で。
目が覚めた時私はラブホテルのベッドの上で服を着たままそのまま寝ていた。もちろん店長もそのままの格好で。運転できるような状態でない私を連れてきたんだろうけどそのままで寝かされてることに1人で笑った。そのあと店長を起こして帰ろうと。もう大丈夫か?と聞かれ大丈夫。と答えてホテルから出て車を止めてるパチンコ屋さんまで送ってもらって娘の待つ家に。その日は仕事が休みだから娘と過ごす約束の日。目覚めるまでに帰ってやらないとと急いで帰路へもちろん宿泊代も私持ちだった。
この日の出来事から私は店長の都合の良い女に確定する。でも、それにすら気づかないバカな私。
第4章   有頂天
罪悪感は娘にはあるものの、旦那さんには一切なかった。お金を使って遊ぶ楽しさ。一緒に毎日過ごしてくれる相手が居るってだけで、1人じゃないんだと強くなれた。彼氏だとか彼女だとかそんなのどうでも良かったし、実際よく分からない関係ではあったと思う。ラブホテルで泊まりはしても、お互い寝るだけで何もない。そしてまた別々の家に帰るっていうのが私たちの中の当たり前みたいだった。店長は私と居るのはお金目当てだと私は気づいてた。パチンコ代だとか、麻雀で負けたから貸してだとか、給料もらっても1週間もしないうちから言い始める。タバコから飲み代、遊び代全てほとんど私だった。それでもあの頃の私は離れる勇気がなかった。1人で生きてく自信がなかった。子供を育てていかないといけないのに誰かに側でいてほしかった。
私は店長の時間をお金で買ったんだと言い聞かせるようになった。そんな頃、店長から家を出たら?と言われる。なんで?家賃とか光熱費とか1人ではしんどいという私に半分出すと言ってきたのだ。えっ?意味がわからないよ。って言うと寝るだけに毎回ラブホテルに泊まるのはお金がかかるからやめようとゆうのだ。私はなんかよく分からない感情がふつふつ湧いてくるのがわかった。いつか好きだと言わせてやると心のどこかで思っていたのだと思う。タイプではなかったけどほっておけなかったのはお互い事実。この瞬間に店長に対してフタをしていた気持ちがあふれる。私好きになってたんだ…
そんな事に気づいてしまった私。一緒に住めると思って余計に依存する                                  私は蟻地獄に落ちたのだ。
その後気に入った物件を見つけて契約をする。毎日少しずつ仕事に行くときに荷物を積んで真新しい家に入れていく。全く旦那は気づかない。私に興味がないからだ。家電はリサイクルショップやインターネットで買った。自分の布団はあったけど店長の布団がないなと思い新しい布団を買った。ここまでですでに50万以上契約からで使ってる。店長は一切お金を出さない。一抹の不安がよぎる。これで月の家賃出してくれなかったら私の家出は半年持たないと…
この時点で店長に200万、家を借りる為に使ったお金で250万使っていた。息子の大学資金にコツコツと貯めたお金だった。私が使ってしまった事で息子はその後苦学生になる。息子はお金のこと知らないけどごめんを何百回も言った。
私は何も見えなくなっていた。
第5章  新しい場所
離婚に向けての別居が始まった。移住初日から店長は来なかった。浮かれていた私はつかみどころのない店長の事を観察する日々が始まった。店長の要求はエスカレートしていた。服買って。お金貸して。と…毎日毎日言われる。私は人を信用した後悔しかなかった。でも、ただ利用されたとか、都合良く遊ばれたとかこの期に及んで人から言われる生き方をしたくなかった私。元々ヤンキー気質。ダメでも決着をつけたかった。そんな私に対して店長は優しくなるどころか素っ気なくなる。週の半分は私の家で過ごし週の半分は家に帰ると言って来ない。連絡もない。周りの友達は女っ気なんて今まで感じたことないし、気のせいだよ。とゆう。でも、長く水商売で生きてた私には第六感みたいなものがある。ずーっと気になってた初めて面接会場に行った時にレストランに一緒にいた女の人が怪しいと思い。店長を見てると色々見えてくるものがあった。私の家に来ててもずーっとLINEしてる。携帯はロックがかかってる。同じ職場で私と働いてるのに、自分の勤務シフトは絶対に教えない。他店で働いてる女は良くヘルプに来る。何故かいつもホールで2人っきりになる。うちのメインのホールの女の子を休ませてまでもヘルプに呼ぶ。おかしなことが沢山見えてきた時私には怒りなのかなんなのか分からない殺意的な気持ちが湧く。貸したお金全部メモっといて良かった。LINE全て保存にしてて良かったと…
第6章    私の中の決定的瞬間
そんなある時、店長が明日大阪に出かけるから。買ってくれてた服をアイロンかけてくれる?と言ってきた。どこに行くの?と私。会社の先輩だった人が独立してお店を出すから開店祝い持っていきたいんだと…1人で行くの?と聞くと当たり前やろ!と怒り口調で言ってくる。この頃めっきり喧嘩が増えていた。その日は、私も主人の家に帰らないといけない日だった。何時に帰ってくるの?と聞くと早めに帰って来るわ。と店長。で、開店祝いのお金と高速代やらなんやらで、5万ほど貸してくれない?はぁ?また?意味わからん!だけどパワーバランスではこの頃完全に負けてる私。依存してる私が負けてお金を渡す。そのかわり帰って来たらご飯を食べに行く約束をして…お前も早く帰ってこいな。と次の朝いつもよりもオシャレをして浮き足立ってお金を持って出かけて行く店長の背中を見送り私は初めて泣いた。情けなくて泣いた。今から私は家族で住んでた家を引き払う事になったから、片付けと離婚に向けての話し合いをしに行かなきゃならないのに…と。なんで私が振り回されてるのよ…と玄関でワンワン泣いた。涙も枯れ果てたので、気持ちを入れ直し出かける準備をして私は旦那のいる家に向かった。
片付けをしに帰ると旦那は一升瓶を抱いて寝てた。娘は姑の所でずーっと暮らしていて私が帰って来るときだけこの家に帰って来ていた。私がゴソゴソかたづけをしてると酔っ払ってる旦那が目を覚まして片付けを手伝うと言い出した。二階の要らない荷物はひとまとめにしたから下に降ろしてもらえる?と私が言うとフラフラと二階に上がっていった。上がったり下りたりがめんどくさいのか二階の階段の上から物を下に落とし始めて階段の下が物で山積みになり始めたので仕方なく手を止めて階段の下の荷物を片付け始めた私、やっと片付いたなと思った所で私の記憶はない…後で分かった事なんだけど、小さな14インチくらいのテレビデオを旦那が二階から投げ落としたのだ。下にいた私に直撃。脳しんとうを起こして気を失ったらしい。故意なのかどうかは分からないが救急車に乗せられ脳外科に運ばれていた。気がついたら病院だった。頚椎損傷、脳挫傷と言われ今日は車の運転はしないでくださいと言われ、起き上がると吐き気と目眩で1分も起きてられなかった。私は店長にLINEをした。こうゆう状況で車に乗れないみたいなんだけど迎えに来れる?アパートの方がゆっくり休めるから帰りたいんだけどと…時刻は夕方になろうとしてた。店長との約束を考えると帰る途中くらいかと思った私。店長からの返事は一時間後だった。ごめん遅くなるから無理。大丈夫なん?明日仕事入れる?だった。この人も終わってるわ。と私は思った。憎しみのスイッチが入った。女を本気で怒らせるとどうなるか思い知らせてやる!私が今まで付き合った男の人に抱いた事のない感情だった。私は返事にもういいわ。約束キャンセルしてごめんね。私も自力で1人で帰るから今日は、うちに来なくていいよ。安静にしなきゃならないし…仕事は2、3日休ませて。閑散期だからどうにでもなるでしょ?と返事をした。店長からはごめんな。と。それから2時間くらい点滴が終わるまでの間私は病院のベッドで寝た。                                           起きて帰る時夜の7時くらいになっていた。まだ目眩と吐き気に襲われながら車の置いてある家に戻ると旦那は仕事に行って誰も居なかった。体調が良くなったら私の残りの荷物を取りにきますと置き手紙を残して車に乗った。トロトロ運転で休みながら40分で帰れる所を2時間近くかけて帰った。アパートは真っ暗だった。部屋に入って電気もつけず布団に入ってまた泣いた。夜10時を過ぎて玄関の開く音がした。店長だった。大丈夫か?と私の様子を見た。心配するふりとかもう要らないから。私がすがったのがそもそもの間違いやねん。もう疲れた…こんな関係いつまで続けても私になんのいいことないもん。やっと気付いたわ。貸したお金はちゃんとメモってるから返してもらう。私が奢ったりした分は高い授業料だと思う。もぉ1人にして!私をそう言わせたのは匂いもあった。私は鼻が犬並みにきく。朝お風呂に入って出て行った店長は家のボディソープの匂いがしなかったのだ。疑念が核心になった時だった。店長は何故か帰らずに泊まった。良心をとがめたのかもしれないが、あの時の私にはそんなのどうでも良かった。証拠を掴んでやる!と。
第7章   真実は一つ
それからは一見普通の半同棲生活を続けた。お酒を飲ませて早く寝かせては携帯の暗証番号の解読に時間を費やしていた。そんなある時財布が壊れたから買って欲しいと言われネットで画像を見せられる。栃木レザーなんだけど、そんなに高くないし、よくない?と。外食行かなくていいんなら買ってあげてもいいけど…みたいな会話をして私は隣の部屋でアイロンをかけていた。早く寝ろ〜と思いながら…
それから数日後財布が届いた。今まで使っていた財布の中身を入れ替え古い財布を送られてきた箱の中にしまい机の上に置いていた。何日もほったらかしていたから、片付けようと思いその前に箱を開けてみた。何枚かのレシートが入っていた。日付は全部同じ。カレンダーを見ると大阪に出かけた日だった。レシートには2人で韓国料理屋さんでランチを食べていた。それも江坂と聞いていたのに梅田にいた。梅田でイヤリングを買っていた。2千円くらいのやつ。五万も持って安いランチに数千円のイヤリングって…と思いながら駐車料のレシートを見ると車で梅田の当たりをウロウロしていたのがよく分かった。そして、そのレシートを財布から抜き取り、店長が家から持ってきてる荷物の中に財布の箱を入れようとその中を物色すると、中村雅俊がてでるミュージカルのビラとチケットの半券、しかもシアタードラマシティであの日見ていた事が分かった。時間でゆうとちょうど夕方あたりに見ていた。多分チケットは女が用意をして、そのチケット代を2枚分支払ったんだろうと推測ができた。それ以外には、何故か見たこともない使用感のある大人のオモチャとか色々出てきて私は手が震えた。人の家に何を持ち込んでんねん!この人頭おかしいわ。とつくづく思った。そして、ゴルフ場もそろそろ終わるであろう時間に電話をした。出ない。LINEをした。既読にならない。私は公開処刑をしようと思い店長の友達のバーに1人で出かけた。何度電話しても連絡つかないから1人で飲みに行くとLINEをして。証拠のレシートを持って。その頃別の人からLINEが来た。頼んでいた事を教えてくれたLINEだった。私は今から一か八かの公開処刑を始める!
第8章   公開処刑
この時の私は何故かすごく落ち着いていた。今日はなんで1人なん?と聞いてくる友達マスターに連絡つかんかったし、お酒飲まないとやってられん事が色々あってね。とだけ伝えた。彼は結婚していて奥さんとも仲良くさせてもらってたから、色々悩み事は話していたからなんかあったんだろうと分かっていたと思う。ビールを3杯くらい飲んでワインをグラスでもらった頃に店長は来た。
1人で飲むってなんかあったんか?と、人前だから若干優しく話す。私は別に…とだけ言ってまた飲む。店長のお酒が来た時に私はそっとレシートを出した。江坂って嘘やってんね。1人とちゃうやん。イヤリングって…女やん。それからミュージカルって?こっちが病院で助けてとお願いしてるときに帰ってもこず、連絡もなく…あなたの本気度がよく分かったよ。店長は固まっていた。その時逆ギレのような事を言った。人の物を勝手に見るなや!と。だから私は言ってやった。これが置かれてたのは私の家です。見られて困る物は私の家におかんといてもらえる!自分の家に持って帰ったらいいやん!と。そして携帯出してと言うとなんでや。って言いながら出してきたから。ロックかかってるんやから平気だよねとイヤミを言って4桁の番号を彼に見えないように押した。解除…女の誕生日0503私の感は的中だった。
人の携帯だから中身見るのは嫌だけどと一言だけ言ってLINEを開けると1番上にあの時の女があった。発信履歴もその女ばっかだった。その時点で私は一万円札をカウンターに置いてお騒がせ料だからお釣りはいいよ。迷惑かけてごめんね。とマスターに言って携帯を店長に返して店を出た。
虚しさだけが心に残った。ホントはどこかで信じたかったのに、全て第六感で感じた通りだったと…なんて、私はバカなんだ!とホントに自分が嫌になった。
帰ってしばらくすると店長がきた。なんなん?と私が言うと、大阪の事は謝るでも、付き合ってないし、お前が女やと思ってる。だの何だの言い訳をし始めた。とにかく信用してくれ。出来るわけない!別れる!別れる気ない!の押し問答。彼はその日から自宅に帰らなくなった。そうする事で信用してもらえると、俺に惚れてるからなんとでもなると思ってたんだと思う。アホなやつや。とっくにこっちはアンタをみきってるんよ。
第9章  人事異動
あの日から何日か過ぎた頃私は店長に長い長いメールを送った。都合のいい女を探してたのならもっと若くて軽く遊べる女を探せば良かったやん。まして、二股なんてかけて、どちらも形上は人妻。なんで私だったのかが理解出来ないと…私は心から大切に思ってもらえる相手が欲しかった。なのに…利用されて、利用されてた相手を信じて子供を置いて家を出て私に何が残るの?あなたはどうするつもりなの?と簡略してるがすごくタラタラと思いのたけをぶつけないとおさまらなかった。まぁぶつけても許せなかったとは思うんだけど。
そのメールの返事がきた。俺は俺の大切な仲間を守ってるだけや。俺の大切な仲間を追い込んだりするような事をしたらたとえお前でも俺は許さない!と…はぁ?なんなん。この返事…ようは、俺が1番惚れてる女を詰めてみろ!お前を許さん!と言うてるだけ…この人はいったいどこまで私をコケにしたら済むんやと思うわ。なのに、私との関係も続けるやと?ほんとに意味わからん…と短い返事を何度も見ながら呟いてるとまたメールがきた。今日ちょっと話があるから。と…なんやねん!もぉ私は話すことないのにと思いながらわかったと返事をした。
夕方帰って来て、いきなり俺異動になるわ。と…どこによ?なんでよ…と言うと、元の店に戻る事になった。と…あの女の居る店なんや…私がこんなにツライのになんでこの2人だけがイチャイチャして公私混同を楽しむのを遠目に見ないとあかんのよ!と思うと怒りしか湧いてこなかった。公認の店長はあっちの店から来る人だった。私が新しいチーフに頼んであの女の誕生日を調べてもらった店長がこっちにくる。結局お局様のその女がいじめ倒してゆう事を聞かず追い出した形だった。女は自分の都合のいい店長を連れ戻したのだ。怖い女だけど、私は決めた。あんたを地獄に落とすと…
第10章   興信所
離婚の同意もそろそろもらえそうになっていたある日旦那さんから電話が入る。お前には娘を渡さないと。男にうつつをぬかして貢いでるような女の所に行くと娘が可愛そうだから、俺とオカンで育てる。裁判したかったらしたらええ証拠もあるしお前に勝ち目はない。と…
引っ越し先の住所すら知らない旦那が男のことをなんで知ってるのか?意味がわからなかった。それから私がローンを払っている新車で購入した車を返せと。俺の名義だから持ってこいと。私がお金払ってるのにと抵抗はしたが、名義変更をしないと言われたら勝てないと思い今度の休みに帰ると言って電話を切った。一週間後に話し合いに戻る事になった…ため息しか出なかった。
一週間後私は約束どおり話し合いの為に帰っていた。旦那は自分がお金に苦しいから私からお金を取るにはどうすればと色々調べていたらしい。それと娘を取られない為に…
その時一週間の間に新しい色々見つけてもらったと、私の前に写真を並べた。お前が惚れた男は人妻と付き合ってるな。この女誰だか知ってるか?俺の先輩の連れの建具屋の嫁や。相手は離婚とか全くないらしいわ。けどな、この証拠写真相手に見せてもええんやで。お前の惚れてる男がどないゆうやろな。と…その写真には、女の家の近くの工業団地のはずれの駐車場で抱き合ってたりキスをしてたりまともな不倫現場の写真だった。私と店長は外で手をつないだ事もなかったから、飲食店に入っていく写真とかしかなかった。旦那にアホな女や。明らかに片思いやぞ。と…うちの家庭を壊したんやから相手も壊さんとあかんやろ?壊したら困るか?お前のすがる愛しい男が完全に女のとこに行くもんな〜。でもこの女も相当やぞ。男がほかに3人ほどおるらしいと…目が点だった。
旦那、嫌な男だ。悲しかった。一度でも惚れた相手とこんなにいがみ合うのかと…とりあえず待って欲しいと頼み、旦那の条件を聞いた。車は返してもらったあと売る。親権も養育権も放棄しろ。面会は離婚後二度とさせない。色々言われたけどなんか切なくて頭に入ってこなかった。私、娘に会えなくなる…今は離婚してないから娘との時間もあるのに、もぉ会えなくなるなんて…あんな2人のために…涙が止まらなかった。最後に旦那は離婚しない手もあるで、お前が一生俺の奴隷として働くなら。と言った。私はとりあえず今日は帰ると言い残して車に乗った。店長から大丈夫か?とメールが来てた。私は電話をかけた。誰を思って私に大丈夫とか聞いてんの?大丈夫なんかじゃないわ!あんたが毎日会社でも工業団地の中の駐車場でもイチャイチャしてるから証拠写真として見せられたわよ!会社にも行くってゆうてるし、女の人の家も旦那さんも知ってるから全部バラすってさ!どうするのよ。あんたも困るだろうけど、私も色々困るの!とりあえず帰って1人になりたいから自分の家に帰ってと言って電話を切った。
帰り道私は思った。あの女の携帯番号私の携帯に登録して一度LINEで友達にしてみよ。っと…ロックをかけてたりしたらあかんかもだけど、メール送れるかもと…
直接対決が近づいていた。
第11章   おさまらない感情…なのに…
家に着くと明かりがついていた。店長は帰らずに待っていた。多分気になって仕方なかったんだろう。
家に入るとどんな話し合いをしたのか聞いてきた。私のことを調べてたら店長が出てきた。店長を調べてると女がいた。その女は旦那の先輩の連れの建具屋の嫁やったとゆうこと。二股かけてること、その2人とも人妻やとゆうこと、全ての状況証拠を持って会社に行くと。損害賠償を求めるとかも言ってたし、相手さんの家にもバラすと伝えると、店長は私に頭を下げてあの女の人と4年近く付き合っていたこと。他にも付き合ってる男がいる事も気づいてたこと。最初は向こうに言い寄られてたけど、自分が今じゃハマってること。ツラツラと頭がパニックになってる私に話し出した。そろそろ終わりにした方がいいと思っていた頃に私が現れたんだと…つまり、代わりの女。都合のいい女より下なのか?なんて思いながら聞いていた。ボロボロ私は泣いていた。俺に何をされても構わない、彼女だけは守ってやってくれ。助けてやってくれと私に何度も何度も頭を下げた。客観的にホントに好きなんだな。と思う自分とこの期に及んで私の大切なものを店長は奪うのかと堪え切れない感情が湧いてきて止まらない。
俺はお前といるからと言った店長は、私に自分を捧げてまでも守ろうとしてるとしか見えなかった女として屈辱だった。
私は決めた。やっぱり直接対決をしようと…
第12章    LINE
季節は春の繁忙期になっていた。店長の異動ももうすぐの頃に店長は私にお金を貸してくれと久しぶりに言ってきた。もう、あなたに貸すお金はないけど、なんなの?って聞くと、店舗で釣り銭や消耗品として会社から預かるお金が10万から20万店舗の大きさによってあるらしいんだけど、そのお金を使い込んでて明後日監査の時にちゃんと揃えてないと横領になってややこしくなるんや。必ず返すから貸してくれと…で、いくら貸して欲しい訳?と聞くと9万という。店長の話だと預かってたお金は10万。9万を使い込んでたということらしい。イヤ多分全額使い込んでて自分が用意できたお金が1万だったんだろうと私は思った。そして、貸してあげるよ。借用書は書いてもらうけどね。と言った。決行の日はお金を取りに来た夜にしようと…
そして、その夜が来た。店長は隣の部屋でテレビを見ながらいつものように携帯を触っていた。私は隣の部屋で2人に送るLINEを作成していた。
店長へのLINEは、気がつけばすごく大切な人になっていたことや少しでも夢を見れて楽しかった事。だけど、全てを知った上で付き合っていくのは無理だと、これでゲームオーバー。と別れのLINEを。
女には、あなたの事を旦那が調べたという事。私は同棲してるんだと全てを捨てる覚悟で出てきたという事。あなたがメールで色やデザインを選んであげた財布は私が買ったんだという事。それから、あなたが全てを捨てて彼といる事を選んでほしいと。悔しいけどあなたが好きで仕方がないようだから…私は全てを知った上で付き合えるほど人間できてないので別れますと。それから、旦那の私への攻撃の延長にあなたが出てきてしまったことに対しては店長からも守ってやってくれと言われているので努力はしますけど、できなかったらごめんなさいと。思ってない事ある事を書き、2人にほぼ同時に送信した。
ふすまの向こうでLINEの音がした。長いLINEを読んでいるのはわかった。その後30分くらいしてふすまが開いた。
ちゃんと、必ず清算してくるから、俺に時間をくれないか?お前と一緒に居たいと思ってるから、チャンスをくれと。でも、私は愛情を感じない人とは無理!私はだいじにされたいの!私とは地元以外どこにも出かけたりした事なかった事とか今までの不満を撒き散らかして、とにかくチャンスをと食い下がってくる店長に、いつまでか期間を決めてと言った。夏が終わるまでと店長は言った。それまでに必ずお前を見るから。
言ってる意味が分からない。結局私は今からスタートするって事なのね。もうどうでも良かった。私の中で何かが壊れた。
次の日、彼女から返事が来ていた。そもそも女がいるなんて同棲してるなんて知らなかった。彼女がいたなら付き合ってない。あんなしょうもない男と。親が金持ちだって聞いたから付き合ってみたけどケチだし、お金持ってないし、7つも年下なのに淡白だし、セックスも下手。ほしけりゃあげるわ。他に男はいるし役不足だと。女王様は、自分だけを見ない男はいらなかったらしい。この人はこの人なりに多分ショックを受けてるに違いない。笑えた…1人笑った。メールの後半に、なんで人の家庭を壊さなきゃならないの?私は女がいること知らなかったから被害者だと言わんばかりだった。
ここから、店長と女の修羅場だ。
私はこのメールを見た後に9万円を渡した。満面の笑みで気をつけてと…
私の精神はこの数ヶ月で壊れ果てていた。そんな事にさえ気付かずに…
第13章   体の異変
私は夜眠れなくなっていた。ずーっと明け方まで起きて夜明けに少し眠り仕事に行く。そんな生活だった。その頃来るべき物が来なくなる。ガンの定期検診に行った時病院の先生から、産婦人科を受診して下さいと、言われる。妊娠してると…寝耳に水だった。その足で産婦人科に行く。病院の先生から預かってた封筒を渡した。色々検査をして言われた事。産みたい?相手とは、ちゃんと話せる?だった。                                     私は現実を受け止められなかった。別れようとしてる相手の子供だけどこの子に罪はない…そんな事を考えてたときに先生が言った。100に近い確率で障害を持って生まれてきます。無事に産めたとしても長く生きれませんと…私は放射線を足のそけい部に当てている。子宮が被爆しているのと同じ状況でなおかつキツイ薬を飲み続けていた。全てハイリスクだった。
私は1人で産んで育てる力がなかった。息子も娘もいて息子にはとにかくお金がかかる時だったから、先生に中絶をお願いした。自分自身が長生き出来るか分からないのに子供は産めないと…10日後私は1人で中絶をしに行った。店長に何も言わず…
そして泣いた。男の子だった。その後私は自覚症状があるくらい病んだ。安定剤、睡眠薬を飲まなきゃ生活ができなくなっていた。私はある日店長に話した。妊娠してたと…
してたってどういう事?妊娠してたの?今はしてない。はぁ?なんでそんな大事な事話さへんねん!おろしたの!障害を持って生まれてくる事分かって1人で育てる自信がなかったの!私は最低な女なの!人が悩んで苦しい時にあんたは誰を見てたんよ!と…あんたに何が出来るのよ!お金を好き放題使って二股かけてるあなたに何がわかるのよ!と。ぶちまけた。店長は黙って最後にそうか…と言った。かなり落ち込んでる事が分かった。私は夏まで待てない。もぉ、終わりにしたいと伝えた。店長は何も言わなかった。
私はホントに最低の女だ…
第14章   夏
ある日店長が家に帰って来るなり私に終わったからと言った。ひと月ほど女とも色々あったんだろうと思った。ふーん。と答えた。別に今更そんなこと言われても興味がなかった。
私には憎しみしかなかったのだから…
お前だけをちゃんと見る。だから俺と居てくれ。本当なら嬉しいはずの言葉。その時の私はもぉホントにええんやって。って思ってた。
店長はその後おかしくなった。抜け殻のように…
それを見ている私は余計に辛かった。この人はなんでこんなに抜け殻なのに、私と居るのよ…と。店長は燃え尽きてた…私と違う別の人をこんなに好きだったんだ…1週間仕事にも行かず、座椅子に座って遠い目をして黄昏てる店長をみて病んでる背中を見て、私は放っておけなかった。程なくしてなぜ店長の精神が壊れてしまったのか、わかった。私があの女とLINEで向き合った頃から店長への報復が仕事で始まっていたらしい。誰も指示に従わず、挨拶すらしない。イジメだ。主犯はあの女。
その上内部告発をして会社に色々リークをしたのだ。そんな状況に店長は一か月耐えてついに引きこもってしまったのだ。自業自得と思う私と、終わるにしても元に心を戻してからと思う私のせめぎ合い。店長はその後会社を辞めた。退職願を机に残して引きこもっていたみたいだった。形の上では退職だが、私は解雇だと思った。有給消化すらしてくれなかったんだから…また、私の養い生活が始まる。私のストレスが頂点にきていた。
1週間が過ぎて少しずつ会話もするようになってきてた店長だが、まだ誰の電話も取らない、携帯はOFF。そんな時私が外食に誘った。そしてお酒を飲んでうちに帰った時に私が口にした。店長が元気になったら別れたいって言葉に引っかかって馬乗りになって首を絞められて気絶した私。クビにも指の方が残るくらい強く絞められていた。意識が戻った私にごめん…という店長。私に言葉はなかった…
私この人から逃げられないかもしれない…         殺される…と心の中で呟いた。吐きそうになるくらい強烈な恐怖だった事を覚えてる。その後2、3回そんな事があった。傷やアザの数が増えているのを感じていた。ある時体調を崩して病院に行った時に先生から、DVってゆうのはどんどんエスカレートしていくからいつか命を落とすような事になるまでに警察とかに行かないとダメだよ。と言われる。お互い取り替えしのつかない事になってからでは遅いからと…でも、私は助けて下さいと言えなかった。認めたらもっと痛い目にあわされると…
第15章     秋の大事件
期限の夏が終わりの頃店長に、俺とずっと居てくれと言われた…私は家事をしながらだったから聞こえないふりをした。私の気持ちは決まってる。そろそろ終わりにしようと…
数日後、2人で出かけた。店長の地元以外2人で出かけた事がなかった私はデートらしいデートしてないからと外に誘った。そのデートの帰りに私は泣きながら店長に話をした。あなたは夏が終わるまで時間をくれと言った。チャンスをくれと…私は何度も一緒にはいられないと言った。だけどそのたびに暴力的になって力ずくで店長はうやむやにしたやん。  でもね、私は店長に、ゲームオーバーってLINEを送ったあの時から、気持ちは変わってないんよ。なのに1つ屋根の下でいるのもおかしいし、ツラくて仕方ないんよ。だから、本当に別れて下さい。と…
その後アパートに送ってもらった。店長には友達からの誘いがあった。今日は珍しく行ってくると言った。そして、自分の家に帰ると…
私は病んで歪んでしまった店長を甘く見ていたのだった。
私は久しぶりに1人で過ごす家での時間にホッとしていた。珍しくお風呂にお湯をためて浸かって癒しのひと時を過ごして寝た。珍しく熟睡した。鍵が開く音にも気付かず…
店長が帰ってきたのだ。しかも泥酔で…大声で何かを言っている声で目が覚めた。なんなん?今日は来ないってゆうてたやん!それに別れて下さいとお願いしたやん!もぉ、来ないでって。と怒り口調で言った瞬間殴られて倒れた。そのあと馬乗りで何度も何度も顔を殴られた。私の意識がなくなる前に私は店長に言った。別れてくれないなら殺してよ!…と。
そして意識がなくなった。数時間後店長の高いびきで目が覚めた。顔も体も痛過ぎて動かない。季節は秋11月の2日だった。ゴルフ場は繁忙期で忙しく休める状況ではなかった。這って洗面所まで行き鏡を見て驚いた。顔は原型がなく、肌色がほとんどなかった。まぶたは腫れ唇も腫れて顔のほとんどが赤やむらさき色だった。自分で車を運転するのは無理だと思った私は料理長に電話をした。チーフすみません。ちょっと車を運転できないので拾ってもらえませんか?と…何があったの?と聞かれたが、答えなかった。チーフとは近くのコンビニで落ち合う事にして私は仕事に行く準備をした。部屋の襖やシーツには私の血が飛び散っていた。何故か電気のかさまで壊れていた。店長が起きた。私の顔を見て固まってる。私はか細い声で殺してくれてたら良かったのに…と泣きながら言った。店長はそれで仕事に行くの?と聞いた。今やれる事したら帰るかもしれないけど手も足も動くし人が居ないのに今日の組数チーフだけでは無理だから…と言って家をでた。
コンビニまで行くとチーフが待っていてくれた。顔を見るなり、固まってた。ひどいでしょ〜と笑ったけど、チーフはとりあえず行こうという感じで仕事に向かった。マスクをして深く帽子を被った。私は気力で仕事をしていた。一時間くらいして店長に呼ばれた。今から病院行って来なさいと言われた。こんな山奥から遠い総合病院まで行くのにいくらかかるよ。タクシー代だとか病院代だとか払ってたらすごい金額になるやん!と私は言った。店長は店舗預かり金から出しておきます。30000はのちに返して下さいと言われた。タクシーも呼んであると…そして、警察には本人が被害届を出さないと受理してくれないと言われた。もぉ、私が誰と付き合ってて誰にこんな目にあわされたのかがバレた瞬間だった。
私は病院に向かった。向かう途中に店長から電話があった。同じ店舗に働くホールの女の子に電話して聞いたみたいだった。ごめんな…あんまり覚えてないんやけどこぶしに血が付いててな…と部屋を見ても俺がしたんやな…と思った。声を聞くだけでも吐き気がした。電話を切って病院に行って脳とか顔を色々調べた。全治3カ月の大ケガだった。脳は殴られた事で大きく腫れていた。顔の骨も何箇所かヒビが入っていた。あと数ミリズレてたら100パーセント失明していたと…目の神経もおかしくなりずーっと目の中に虫が飛んでるような症状があった。
先生が助かって良かったね。と言った。こんなになるなら殺してくれてたら良かったのに…と言った。先生は病院から警察に通報しましょうか?と聞いてきた。私は大丈夫ですと何故かかばった。とにかく完治までに3カ月がショック過ぎて頭がいっぱいになった。仕事辞めなきゃいけないんだ…帰りのタクシーの中で会社に電話をした。1週間ほど休まないといけない事を伝えた。その後会社で大問題になるとも知らず体を引きずりながらうちに帰ると暴れて散らかった部屋が片付いていた。そして1人睡眠薬を飲んで寝た。起きてても痛みでつらかったから…夕方店長が帰って来た。そして謝った。何度も何度も…でも、私は完全にさめてた。心を閉ざした。とにかく、帰ってと言った。今は誰にも会いたくないし話したくないと…
毎日店長は謝りに来た。何度目かの時に私は言った。キズモノにして!何よ!私はこれから一生後遺症と戦っていかなきゃならないの!
お金とって、二股かけて、あげく鬱になって引きこもって、最後に暴力ふるって大ケガ負わすってあんたは犯罪者と同じだよ!私の気持ちわかる?私は店長のことが好きなのかもしれないけど憎しみが好きな気持ちに勝って憎しみが大きくてつらいねん…すると店長がお前が俺を嫌いでもいい、俺に責任を取らせてくれ。少しでも好きになってもらえる努力もするし、俺がお前を守る。裏切るようなことは二度としないから…と。店長の贖罪の日々が始まる。
気がつけば、私は飼い殺される事を選んでいた。私はやっぱりバカだ…
第16章    あ母さん現る?
ケガから1週間たった頃会社では、主婦の人を店舗責任者の店長が暴力を振るったと大問題になっていた。その頃、店長は会社を辞めていたが不倫をしてたと言う私の事実。申し訳ないけど帰ってくる席はない。と言われた。私は有給消化後に退職をするということではなしがついた。仕事辞めてスッキリという訳にはいかない…でも、まだ外を歩けるような状況ではない。
でも、子供への仕送りや自分の生活をする為に働かないといけなかった。そして、見つけたのが幼小中の給食を一括で作っていた市の給食センターの調理の仕事だった。準公務員にもなれる。楽しい仕事ではないけど応募してみようと思い市役所で申し込んだ。後日簡単な筆記試験を受けて採用になった。ちょうど有給を消化してからタイミングよく行かせてもらえる事になった。そして、顔はまだ腫れていたが、2人の関係も知らない、知り合いもいない職場に飛び込んだ。ひと月がたとうとした頃学校は冬休みに入った。まだ試用期間の私は冬休みの間仕事も休みでうちにいた。
ピンポン。インターホンがなる。私は部屋の中で対応した。○○さんですか?聞きなれない女性の声だった。はいそうですけどどちら様ですか?私は○○の親です。ちょっと話できますか?と言われた。今さら出ない訳にもいかず部屋のドアを開けた。うちの息子がお世話になってます。ちょっとゆっくり話がしたいからお茶でもと近所の喫茶店に連れていかれた。キレイな人…と私は思った。どこにいるかもわからないし、色々探したんだと言っていた。うちからこんな近くにいたなんて…と。そして、なぜ私がここに住んでるのかとか、どこで知り合ったのかとか、ちょっとした取り調べだった。ひと通りの話をしたあとに、私は店長のお家も店長も貧乏なんだと思ってましたとお金がいつもないし、服もいつもしまむらだし、家はゆっくり休めないと言っていたから…と言うとお母さんは、笑いながらあの子はお金ないわよ。私は普通の男の人並みかそれ以上に稼いでるわ。家も狭くないよ。8年前に建て直してるし一度遊びに来なさいと言われた。目が点になった。そして、お母さんは某大手保険会社のスーパー職員だと言う事を知る。今日は息子に私が来た事内緒ね。もうそろそろ帰らないとおかしいと思われるでしょ?明日はあの子はどうしてるの?多分職安に行くって言ってました。それならまた明日きます。もう少し聞きたい事も話したいこともあるからと…
私は息子がいるかいないかは確認するのに、私のスケジュールはきかないんだ…強引やわ〜と心で思いながら、わかりましたと一言いってその日は帰った。明日きが重いなぁ…と思いながら。
第17章   勢いに負ける
次の日店長のお母さんは時間通りにやってきた。家にあげようと思ってたけど、お母さんから、お昼食べに行こと誘われてそのまま車に乗った。私は暴力の事もちゃんと話そう、今の自分の気持ちもちゃんと言おうと決めていた。
お昼ご飯を食べながら私にお母さんがなんで会社辞めたの?と聞いてきた。大チャンスだと思い二股の話、別れようと思っていること。その話をするとDVがはじまること。全部話をした。お母さんは謝ってくれた。でも次の会話であなたには男運がなさそうね。別れたくても別れられないなら、私と一緒にお寺に行かない?そこのお寺に行ってると別れたい縁のない相手とはスッと別れさせてくれるし、あなた子供がいるのなら子供に自分の因縁を背負わさないようにお参りに行った方がいいと言われて、そうですね…と答えると紙とボールペンを出してきてここの太枠の中を書いてくれる?と言われて私はこれは?と聞くと入信用紙と言われた。私はあれよあれよと言葉に翻弄されて入信する事になった。私は信者になったんだ…
信者になった事すら実感がないまま、すぐさま今から事務所に来てと言われ、また訳がわからないまま大手保険会社の営業部に連れて行かれた。そこで待っていたのは育成部リーダーさんだった。保険営業の仕事をするために入る学校のようなところにいってくれるだけでいい、お給料も出るしと散々2人で説明してくる。私は別に仕事をしてない訳ではなくて、冬休みなだけで。と何度も言ったが、じゃあ冬休みの間だけでもいいから、とりあえずお願いと最後は営業部長さんにまで頭を下げられしぶしぶ行く事になった。私はまんまと騙されたのだった。
第18章    気持ちとは裏腹に…
育成センターには、次の日から行かされた。店長にはアホか…お前にできる訳ないやろ。とか言われ、私も分かっていた。度重なるケガや裏切りで私はPTSDで、対人恐怖症になっていた。人と話すのが好きだったのに、この頃は誰とも話さないで1日が終わることが1番安心できた。自分の信用している人以外と話しをするとひどく疲れて気分が落ち込んだりしていた。ところが、研修センターで色々な適性テストや簡単な学力テストをやると全てが好成績。子供の頃の親の育て方なのか意外にできたのだ。そして新年が明けた。育成センターには仕事が始まるので辞めたいと伝えた。そうゆうお願いだったのでと言った。ここでは、決めれないのよ。ととりあえず伝えておきますね。と言われ帰って来た。すると、リーダーさんや、店長のお母さんが取っ替え引っ替えきて、説得に入る。給食センターもセンター長に絶対怒られると思いながら渋々承諾し、自分なりにも色々考え保険会社に行くことにした。
第19章   父倒れる
給食センターとのすったもんだがあり、やっと辞めることができた。
育成センターで2ヶ月学び、保険営業に必要な資格をいくつかとり、いよいよ営業部に配属となった頃。父が心不全で倒れた。寝たきりになった。それだけならまだしも子供の顔すら分からなくなっていた。入院生活を終え自宅療養が始まった。私は営業部の育成部に配属された。介護は父より6歳年上の母が一人で世話。限界があった。母と話しをするとお金の問題が大きいと言ったので、私と妹で父のデイサービスにかかる費用を負担した。営業部長に話をして営業に出てるふりをして介護に帰ったりしながら母を支えた。そうなると自分の生活がままならなくなる。そんな時助けてくれたのは、店長だった。
店長は一人で外出することすらできなかったのに、父が寝たきりになった事で鬱の自分と向き合い甘えを捨ててアルバイトに行きだした。有料老人ホームの調理の仕事に…
なんで老人ホームなの?と聞くとたまたま歩いて行ける距離だったからとか言ってたけど、頑張ってた。私が見てきた中で1番一生懸命だったと思う。そんな店長に助けられ、保険会社の営業ももうすぐ1年が経つ頃。私の人生を大きく変えることかおきる。
第20章  独立宣言
そんな頃、知り合いのカラオケ居酒屋をやっていたママさんがお店を辞めるから、誰か内装買って後をやってくれる人いない?と聞かれた。そんな話を店長にした。店長はずーっと独立してお店を持ちたかったけど、ことごとく店長のご両親に反対されていた。そんな時に私がこの話しを何気なく店長にして店長がご両親に話をして、何故がその店に連れて行ってほしいとゆう事になり、何故か私も一緒に行くことになった。店長は私と何度か行ってたのでママさんとも面識があった。
お店を見たご両親は、別段大きく反対する感じではなかった。ただ、店長はあの秋の事件から用がない限り私のうちにいた。半同棲ではなく人から見れば同棲生活だった。私たちからしたら、共同生活が正しかったかもしれない…そんな生活を見ていたご両親の独立する条件は、結婚して身を固めること。地元の友達が中々来れないような少し離れたところで独立をすること。最後の1つは私が料理長として一緒にお店をすること。だった…
私が会社を辞めて共同でやるとゆうこと⁉️寝耳に水だった。その頃、嫌で仕方なかった保険の仕事を楽しくするようになってた。父の病気がきっかけでお客さんに話せる事が増え、お客さんの予算や将来を考えて持つお守りのような保険を提案する事が楽しくなっていた。もちろん周りの人にも恵まれたことも大っきいと思う。料理はアルバイトで少しと趣味くらいでいいと思うようになっていた。なのに、今さらまた仕事辞めるの?今は大手保険会社の営業だから福利厚生もしっかりしてるし退職金だってでるのに…と私は店長のご両親に言った。そもそもお母さんがゴリ押しで働かせたんやん!と…
すると、これが最後のワガママ。息子と結婚してもらえる?と言ってきた。はぁー?私は死ぬほど別れたいと思ってたことだってあるのに?店長には好きな人がこれから出来るかもしれないやん!と。私はもぉ結婚したくないんです。と言った。でも、父の病気からホントに助けてもらった事は感謝もしてて、恋人とかってゆうんじゃなくホントに家族のようには思っていますとご両親に言った。
すると店長から、お前が結婚にこりてることも、親に二度と結婚するなと言われてる事も知ってる。でも、俺にはお前が必要で、お前みたいな生き方する女を分かってやれるのは俺やと思う。だから、俺と一緒におってくれへんか?と言われた。別れたいと口に出して伝えた頃から私たちには肉体関係はなかった。ホントに同居人だった。それはそれでいい事も悪いこともあったけど、恋愛感情を置いてから不思議とケンカもしなくなったし、居心地は良かった。1週間ほど時間をください。と店長とご両親に言った。会社にはインフルエンザになったと嘘を言って休ませてもらい、私は実家に帰った。
第21章  寂しさ…

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