アメリカの野球は、なぜ、こんなにも面白いのか 5

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野球は投手力!

とくに、高校野球では投手力が勝敗の9割を左右すると言われる。
このことを、アメリカ視点からいわせれば、一言、「は?」
だって、投手は、点を取らないでしょ??
というわけで、どれだけ守っても点を、取らなければ勝てないと考えるのが、アメリカ。守って守って守り抜けば、いつか相手のミスがあってチャンスが来ると考えるのが日本。
アメリカの野球だって、守り重視で行けば、いずれ相手にミスが出て、勝つチャンスが生まれるはず…だけど、そのいずれチャンスが来る…というのは、はっきり言って見てるほうからすれば、「つまらない」の一言でかたづけられる。というか終盤までじっと待つくらいなら、とっくにその試合に飽きてスタンドのバーベキュースペースで、飲み食いはじめるか、子供らは縦横無尽に走り回って、試合そっちのけで周囲の大人たちに迷惑かけまくる。
なので、結論、アメリカ野球ではあまり投手力に依存しない。味方チームの守りの時間に、あまり興味を示さない。、だから静かーに試合が始まる、まさに音もなく。
少年野球チームで、一番運動能力が高い子は、日本では投手を任され、アメリカでは四番を、任される。
投手をやりたいという子はそんなに多くない。一番目立てるのは、マウンドの上の孤独感あふれる者ではなく、チャンスで、ホームランをかっ飛ばすヒーローであるという考え方。
リーグ戦という考え方も。大きいかも。
日本では、青年期の早い段階から、その国の一番を決めたがるし、一騎打ちの文化だから、学生スポーツの大多数は負けたら終わりのトーナメント。
アメリカでは、スポーツというものは、負ける要素もあるものだから、負けたら終わりでは、ホントの実力を測れずに、博打みたいなものになるので、あくまでスポーツはリーグ戦でトータルに実力を発揮しあうものという考え方。高校野球チームでも地域リーグによる長期間のリーグ戦を組む。
トーナメントで負けたら終わりなのでどうしても守備偏重になるし、リーグ戦でトータル的に実力はかるなら、点とってどんどん攻撃していこうという文化になる。
いずれにしても、守りの時間は、トイレ休憩ほどの価値しかなく、そして一回裏、いよいよ自軍の攻撃が始まる…

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