アメリカの野球は、なぜ、こんなにも面白いのか 6

前話: アメリカの野球は、なぜ、こんなにも面白いのか 5

さぁ、待ちに待ったホームチームの攻撃!

少し大げさな、誇張した発音でアナウンサーがバッターを紹介する、オルガンが高らかに応援ソングを奏でる、大人もチビっ子もホットドッグを食べる手を休めて、拍手喝采!
そして、相手投手が振り返って…
シーン…
アメリカのファンは、プレー中は騒がない。音を出さない。
アメリカの応援に鳴り物がないのは有名だが、それだけでなく、基本ボールが動いている時間は騒がない。ボールに集中する。
鳴り物応援の是非をともかくする気は無い。しかし現実的に、基本、皮のボールと木のバットが衝突する心地よい音だけが、ボールパークの主音だ。
ボールゲームそのものがエンターテイメントであって、応援を楽しみにする気質はない。
一球ボールが投げられなたならば、次のボールが投げられるまでの少しの間にまた、オルガンが鳴り、マスコットがおどけて踊る。でも、投手が投手板に触れた後は、また再びシーン…
基本、応援は、プレーの合間の暇つぶし。プレーとプレーの間、どれだけファンを飽きさせずに、子供が芝生へキャッチボールしに行ったり、大人に2本目のホットドッグを、買いに行かせないようにするかが重要なのだ。
アメリカのボールパークは、リラックスをしに来る場所。何も強要されず、誰からも縛られない。ベースボールは自由が姿を変えたスポーツだ。
応援リーダーの元、統率の取れた応援など
???
の世界なんだ。
それでも、プレーの内容がつまらなくて、客が飽きてしまったら…
その時は…アメリカならではの光景を目にすることになる。

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