自分自身の成長の為に自ら逆境を作り出す ~偉大な起業家、経営者、ビジネスパーソンはみな逆境を乗り越えてきている~


 多くの著名な起業家、経営者、ビジネスパーソンは逆境を乗り越えて成長し、強くなったという人が多いのではないでしょうか。

 ソフトバンクの孫正義氏は、幼少期はトタン屋根のボロボロの部落の家に住み、リヤカーを引いて家畜として飼っていた豚の餌を恵んでもらう生活をして、韓国系の家系で差別もされて育ったそうです。
事業を興してからも大病を患ったり色々な苦労に見舞われ、それを乗り越えて今日の成功があるのです。

 「世襲」、「御曹司」と就任当初は言われていたトヨタ創業家の豊田章男社長もアメリカでのリコール問題など相当な修羅場を経験して今に至っています。
 「私は創業者の孫であり、全てのトヨタ車に私の名前がついています。私にとって車が傷つくことは、私自身が傷つくことです。」と語っているように、創業家としてのプレッシャーは我々の想像もつかないような相当なものだったと思います。


 私が以前勤めていたコンサルティングファームでは、当時の社長がよく「危機感を持て」、「飢餓感を持て」と言っていたのを覚えています。

会社の業績が落ち込んでいるときなど緊急時ならまだしも、会社の業績が好調なときに危機感や飢餓感を持つというのは中々難しいです。
ですが、そんな平時のときにでも危機感や飢餓感を作りだすことのできる社長が有能な社長です。

 例えば、パナソニックは2012年度、2013年度と2期連続で7,500億円以上の赤字を計上しましたが、その後V字回復して黒字に戻り、順調な経営をしていたかに思えたのですが、2019年に津賀社長が「今のままでは10年も持たない」と発言し、危機感をあらわにしたことで話題になりました。

 また、トヨタの豊田章男社長は、トヨタが2019年に売上30兆円を突破したのにも関わらず、「原価を作り込む活動とか、トヨタらしさを取り戻す風土改革はまだまだ道半ばだと思う」「パラダイム的な変化に対しては、対応のスピードという点においてまだ大きな課題が見つかったのではないか」「トヨタらしさを取り戻すこと、そしてトヨタらしい企業風土、文化の再構築については私の代でやる覚悟だ」と危機感を煽る発言をしています。


 個人においても「危機感」を持つことが必要です。個人事業主や経営者の方は自身のスキル、商材、サービスが自身の収入に直結するため、常に危機感を持って日ごろのビジネスを行っている方が多いかと思いますが、サラリーマンは組織に所属していれば給与が貰えるので、中々危機感を持つのが難しく、「5年後、10年後に今の会社はあるのか」、「自身のスキルは通用するのか」といったことを常に意識しながら仕事をしている人は少ないです。

 組織の中で自身を成長させるためには、「自分で逆境を作り出す」ことが有効です。

それにはいくつか方法があり、例えば、今所属している組織の中で新規事業立ち上げに手を挙げたり、責任感のある仕事を自らリードしてやるといった事や、或いは、Location(地域)、Industry(業界)、Function(職種)を変えるような転職をするといったことも有効です。

Location(地域)を変えて海外などで働いてみると逆境だらけでエキサイティングな環境で仕事ができます。
それも、日本企業の現地法人への出向・出張ではなく、海外の現地の企業で働くと良いです。日本企業からの出向・出張だと、海外に行っても結局は日本人同士で仕事をすることが多かったり、現地の人達と働く場合でも「日本の本社から来た人」として丁重に扱ってくれるのでなかなか逆境は生まれません。海外で現地採用、日本人ただ一人というような環境で働くと毎日が逆境です。

 Industry(業界)を変えるということは、例えば、自動車業界で経理をしていた人がITの会社の経理に転職するとか消費財の営業からエレクトロニクスの営業に転職するといったことです。同じ業種で業界を変えるのは他の二つを変えることに比べると簡単です。しかし、業界が変わると会社・業界のルールや仕事の仕方も違うので勉強になります。

 Function(職種)を変えるのは、営業から企画・マーケティングとかエンジニアからコンサルタントといったような職種を変えるキャリアチェンジです。職種を変えるのは難しいですが、必ず自身の成長に繋がります。最近では、色々な職種(営業、経理、エンジニア…)からコンサルタントに転職するのが人気ですが、確かにコンサルティングは別の職種からの転職のほうが自身の強み・価値を発揮できますし、いろんな会社を見ることが出来て色んなプロジェクトを経験できるので自身の成長にも繋がるのでおすすめです。

 危機感もなく、毎日決められた仕事だけをしているよりも、危機感を持ちながら仕事をし、逆境創り出し、乗り越えていく事が自身の成長に繋がるのではないでしょうか。

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