沖縄の高校生の学力って誤解されているような気がする(9)

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9、沖縄の高校生の実力が評価されないのはなぜ??

  大学進学を希望する高校生の意欲や使命感の高さは、もっと評価されても良いと思うのです。しかし、その部分はあまり評価されていません。それは、やはり合格という結果を出すためには、「知識×思考×読解力・計算力=正解」という公式が重要であり、その評価が重視されるという現実があります。

また、私立より国公立へ、少しでも偏差値の高い大学へ、誰もが知っている有名大学へという価値観もあります。ただ、これは沖縄に限ったものではないと思います。東京などの都会以外ではよくある価値観です。またこの価値観が間違っているわけでもありません。

 

 ただ、この価値観が優先となると、高校生の将来像とは一致しないアドバイスが発生します。

 例えば、センター試験の得点が高い高校生に対して…

本人の希望ではない「医学部」の受験を勧める

本人の第一志望大学ではない、「その得点で合格できそうな最も偏差値の高い大学」の受験を勧める



 もちろん、高校生にはその能力に見合った学びの権利があるわけで、ふさわしい大学・学部学科を提示することに異議はありません。しかし、学部学科まで変わってしまう、本人が解決したい課題、作りたい未来と異なる方向に進ませることになる大学を突然勧めることには、少々疑問を感じます。

 もちろん、そういう指導が間違っていると断定することはできません。

 世の中には、学歴フィルターは存在しています。より偏差値の高いレベルに進まないと実現できない未来というものが厳然と存在します。学閥もあります。ただ、そういう大人の世界の現実を根拠に、高校生が自分で考えている自分の未来像を変えてしまっていいのでしょうか?

 しかも、その大人の提案に対し、高校生は数日のうちに決断しなければならない。その決断の理由を言葉にして大人に伝え、納得してもらわなければならないのです。

 もちろん、本人も心揺れると思います。不安だったセンター試験を上手く乗り切って第一志望大学への思いが強まったところで、別な大学を勧められる。しかし、それは第一志望大学よりも難関であるにもかかわらず、君なら合格できると言われると、ちょっとうれしい。でも・・・というジレンマに陥るのです。

 そもそも、こういうことまで想定したキャリア形成、そして面談を12月までに済ませておくべきではないでしょうか。

 しかし、そのような教育はなされず、とにかく国公立で偏差値の高い所へう価値観がむき出しとなったまま、受験本番が進んでいくのです。

 

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沖縄の高校生の学力って誤解されているような気がする(10)

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