道草物語 第一話

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妻「カフェやりたい」
僕「いいよ」
信じられないかもしれないけど、こんな軽い返事から僕たちの道草物語が始まった。随分と長くなりそうな道草だ。帰るのは遅くなると思う。でも、大丈夫。人生は長いんだ。道草するくらいの時間はたっぷりある。

2017年末
いつも通りのリビングで、いつも通り美味しい晩御飯を食べていると、妻が急に「カフェやりたい」と言い出した。でも僕は驚かない。だっていつも妻は急だから。
僕は妻のことを影で「ピーターパン」と呼んでいる。そう、妻はネバーランドの住人で、夢見る少女なんだ。だからいつも急に「あれやりたい」「あそこに行きたい」と言い出す。今回のカフェの件もそう。慣れきった僕は「うん、いいよー」と二つ返事。曖昧な返事をすると喧嘩になるから、ハキハキと返事をする。そう、大事なのはとりあえず前向きに返してみることだ。そこから先はやりながら考えたらいい。考えるのは僕の役目なんだけど。

結果、軽い返事をしたその1年半後にカフェがオープンすることになる。まさか本当にオープンすると思わなかったから、笑ってしまった。だって自分たちのお店だよ。実現するなんて1ミリも思ってなかったのにさ。笑っちゃうよホント。でも笑った後には不安と心配が大津波のように襲ってきたのは言うまでもないよね。大丈夫なの?

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道草物語 第二話

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