沖縄の高校生の学力って誤解されているような気がする(17)

前話: 沖縄の高校生の学力って誤解されているような気がする(16)

17、令和最初の大学入試が終わって

 

 沖縄県内から10名が現役で東大に合格しました。

 うち3人は、公立高校からで、そのうち1人は「東大理Ⅲ」です。

 沖縄県の高校生の学力は、着々と上がっているんですね。 

 

言うまでもなく、高校生自身の努力が一番ですが、それを支える学校、そして学校外の教育機関などの支援も大きいと思います。沖縄県の先生方を中心に、受験指導やキャリア教育の先達を招いて学習会が開催されています。

 このような学習会には、生徒参加のものも多いです。

 また、民間団体が、短期海外留学、キャリア教育、課題解決のプログラムを高校生に提供しています。

 県や市町村も、独自の留学プログラムや国内の難関大学見学会を実施しています。琉球大学医学部は、高校生参加の探求プログラムを実施しています。

 このように官民が一致して、高校生の学力向上、体験・経験の機会を与えているんですね。

 

 ただ、このようなプログラムを実施していることを、沖縄県はあまり広報しません。

 また、全体の進学希望者の増加、難関大学・県外大学合格率の向上が、あまり知られていません。

 そんなわけで、沖縄の高校生の学力については、昔のイメージのままなのかもしれません。

 

 今年、私が担当した中に、沖縄県北部の高校生が数人いました。

 その中には、就職から国公立難関大学希望者までが混在するクラスの高校生もいました。

 それでも、センターで80%を超えて第一志望に合格しています。

 (旧帝大ではありません。旧制高校医学部アリ大学の文系や教育系です)

 

 沖縄県は、みんなで頑張っているんです。

 わかって欲しいのは、「東大10人」の背後には、その数倍の「医学部進学」「京大などの難関大学合格者」が存在することです。「東大10人」の価値は、そこにあることをご理解ください。

 

 

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