23歳で童貞コミュ障だった僕がナンパで彼女を作って非モテスパイラルから脱出した話【人生はあなた次第】
少なくとも一人で十数回は街に出たが、それでも僕は何もできなかった。
いつの間にか街に行くこともなくなり、大学院1年生の夏が終わった。
そして、秋になると僕は本格的に翌年の公務員試験に向けた勉強を始める。
また、いつものつまらない日々に戻っていったのだ。
それにしてもあの子は今、どうしているんだろうか・・
奇跡が起こる
夏以降も何も起こらず、さみしい日々を送っていた僕はふと思い立ち、再びモテたい男板の関西ナンパ仲間募集スレに募集の書き込みすることにした。
このままじゃ、いよいよ学生時代が終わってしまう・・・!
すると、すぐにメールが来た。
今度は35歳の男性からの連絡だった。
35歳でもナンパなんてするのか・・・?
まぁ、いい。
今度は大阪の心斎橋駅で待ち合わせることになった。
そして、僕は会う前に自分のファッションを見直すことにした。
髪の毛はとても緊張したが勇気を出して美容院で切ってもらったし、服はネットで何が女の子にウケるのかを調べて、セレクトショップで服を購入した。
眉毛も自分なりに整えてみた。
まずは、見た目から改善して少しでも劣等感を無くそうとしたのだ。
すると、中身は全く変わっていないのだけど、少しだけ自分がイケてるみたいな感覚になったのを覚えている。
小さな成功体験みたいな。
そして、一生忘れないであろう2010年3月14日の午後。
待ち合わせ場所である大阪の心斎橋駅前にやってきたその男性は、年齢よりも遥かに若々しく爽やかな人だった。
軽く挨拶を交わし、間もなくさらに別の2人がやってきた。
20歳の大学生と37歳の社会人だった。
3人とも見た目も喋った感じもいたって普通で、とてもじゃないが僕がイメージする一般的なナンパ師のイメージからは程遠かった。
4人となった僕たちは心斎橋のアメ村に向かった。
道中で、僕は正直に今までずっと声を掛けることができなかったと話す。
すると、声を掛ける女の子を指示するので、話し掛けてくるように指導される。
仲間「じゃ、あの子に声掛けてきて。」
僕はドキドキしながら商業施設から出てきた女の子を小走りで追いかけた。
足がすくむ。
いや、今日から人生を変えるんだ!
僕「す、すいません、、、」
僕は勇気を出してついに声を掛けることができた!
今まで何十回、街に出ただろうか。
しかし、女の子は僕にびっくりして走って逃げていってしまった。
「おーすごいな、頑張ったやん。」
失敗したが、仲間が勇気を出して声を掛けた僕を褒めてくれる。
そして、次々に通りを歩いている別の女の子に声を掛けるよう指示される。
僕は女の子を追いかけて声を掛けるをひたすら繰り返した。
そして、何人目だろうか。
僕「あ、あのー。。。すいません・・」
こちらを振り向いてくれた女の子はずいぶんと可愛い子だった。
服装もおしゃれで細身で色白、目もぱっちり。
僕のドンピシャだった。
僕「あ、あの・・そこで見かけてタイプだったんで・・良かったらメリュアドとか教えてもらえませんか???^^;;」
アホみたいに緊張していたが、予め決めていたフレーズを噛みまくりながらも喋ると
女の子「え、いやー、、、あー・・・じゃあ、いいですよ♪」
えーーーーーーーーーーーーーー!!!www
なんと、奇跡的に応じてくれたのだ。
オドオドしまくりながらも軽く会話をし、ガラケーのアドレスを交換したあとその日はバイバイ。
女の子は某芸術大学に通っている大学4年生だった。
後で話を聞くと、オドオドしていたのが逆に慣れていない感じがして、好感が持てたのだとか。
普段、人と話すことが極端に少なかったので、ナチュラルにドモったり噛んだりしていたのが功を奏したのだ。
僕はもう天にも昇る気持ちだった。
帰りの電車でも一人でずっとニヤけていただろう。
数か月もの努力がようやく報われた瞬間だった。
今度こそ、僕は彼女を作るんだ!
その子と付き合う気満々だった僕は、それ以来ナンパをやめた。
・・・・・
がしかし、結果から言うと、
この子とは3回目のデートの帰り際に告白するも、またしてもフラれてしまう。
しつこく食い下がったけど、イエスの返事はもらえなかった。
この子にフラれた頃、季節は3月から既に夏になっていた。
再び大ショックを受けた僕はしばらく家に引き籠った。
学生の期間も残り半年と少ししか残っていなかった。
それでも僕はあきらめなかった。
同年8月、前に一緒にナンパした人達に連絡を取り、再び会うことになる。
ついに彼女ができる
もちろん、急に性格が変わるなんていうことはなく、声を掛けることすらできずに家に帰ることもしょっちゅうだった。
非モテ体質、劣等感というのはそうそう変わらないのだ。
それでも、たまに連絡先を教えてくれる子がおり、その子達と何度もデートをしてトライアンドエラーを重ねた。
・なんでフラれたのか?
・自分の会話や態度で何がいけなかったのか?
会話にしろ行動にしろ試行錯誤を繰り返した。
今、当時を振り返ると、普通の男ならありえないようなこともたくさんやらかしていた。
無理もない。
ずっと家で一人でいてばかりだったので、世間ズレしていたのだ。
僕がこの頃、ひたすらやっていたのは外見の改善と内面(話し方や振る舞い)の改善だった。
・・・
そして、10月。
懲りもせず大阪の難波で女の子に声を掛けていた。
すると、商店街にあるドラッグストアーで商品を眺めている可愛い子がいるではないか。
僕は勇気を出して、声を掛けた。
すると、とてもびっくりされるも、一緒にカフェに行くことになった。
色白で目がぱっちり、おしゃれな子。
これまたドンピシャな子だった。
30分程、会話をして連絡先を交換してその日はバイバイをした。
今度こそ。
そして後日、3回デートをした末に勇気を出して告白。
女の子「いいよ。」
・・・24歳を迎える直前にようやく僕にも彼女ができたのだった。
見た目を改善して、中身も改善して、女の子と出会って失敗しまくって。
やっと、報われた瞬間だった。
そして、付き合って2回目のデートで僕の下宿先に彼女が来たとき、生まれて初めてのキスをし、結ばれた。
初体験自体はこんなもんかと拍子抜けしたような感覚だった。
その後は喧嘩もたまにはあったりしつつも、大学院を卒業するまで半同棲の日々を過ごした。
相変わらず友達はいなかったのだが、彼女がいるので全く寂しさは無かった。
お互いの誕生日にはプレゼントを買いに行ったり、
クリスマスはちょっと良いディナーに行ったり、
春は花見
夏は花火大会
ドライブして夜景を見に行ったり
海を散歩したり
などと、カップルがやることの一通りを経験することができた。
ずっと背負っていた十字架的な物から解放されたような気がした。
モテスパイラル突入
しかし、その頃の僕は以前のようなネガティブで卑屈な人間では無くなっていた。
非モテは女性と知り合う機会すらなく、経験が積めず悪循環にハマっていくパターンが非常に多い。
いわゆる非モテスパイラルだ。
僕も紛れもなくそうだった。
しかし、今はもう違う。
自分の外見・内面ともに磨きを掛け続け、色々な場面での出会いを通じて可愛い彼女を当たり前のように作れるようになっていったのだ。
芸能事務所にスカウトされるような子と付き合ったり、
仕事の同期数百人の中でトップ3に入るだろう女の子と付き合ったり、
いろいろとなんかしつこくされたり、、
とか。
一人の女の子に固執して不安になることもない
lineの返事が来なくて何度も見返してしまうこともない
この子にフラれてもすぐに彼女は作れるという謎の自信
あまりいろいろ書くと下品になるので経験の詳細は割愛するが、とにかく僕は長年の非モテスパイラルから抜け出すことができたのだ。
長年の努力がようやく実を結んだのだった。
あのとき頑張って良かったと本当に思う。
行動しなければ絶対こんな状況にはなっていなかったと断言できる。
人生やるかやらないか。
それを教えてくれたのは奇しくもテンパって始めたナンパだった。
おわりに
パラレルワールドに迷い込んだのかと疑うぐらいの真逆っぷりだからだ。
それぐらいたくさん失敗や経験を重ねたし、何より多くの失敗によって自分に自信を持つことができた。
そんな今だからこそわかること。
それは、
あの長く辛かった経験も実は神様からのプレゼントだった。
ということだ。
仮に僕が、生まれてからずっと女性に苦労しない人生を送ってきていたとしたら、初めて彼女ができたときのあの感動を決して味わえることはなかったからだ。
初めから満たされた人生では決して味わえない幸せを僕は手に入れることができた。
これは行動さえ起こせばあなたにも絶対できることです。
そして、なぜか今は、逆に人に恋愛の仕方を教えたりもしている。
少し前までは世間的にも安定と言われる市役所に勤めていたのに・・今はフリーランスだ。
人生とは本当に奇妙なものだとつくづく思う。
行動と継続は人生を変える。
そして、自分の中のちっぽけなプライドを捨てることができてよかった。
今後、どんな未来が待っていたとしても、どんなに辛いことがあっても、過去を振り返ればきっと笑い飛ばせるはず。
喉元過ぎれば熱さ忘れるというやつだ。
僕はこれからも、もがき続けようと思う。
他の男が恋愛を楽しんでいる姿をこれ以上見るのは悔しくないですか?
「恋愛は技術」
です。
愚直に実行すれば誰でもできるようになるのだ。
ちなみに、
人生を振り返って後悔していることランキングの1位は「挑戦しなかったこと」
だそうだ。
みんなも一度の人生、卑屈になってないで一緒にがむしゃらになりませんか?
人間生まれたらいつかは絶対に死ぬんだから、人生楽しんだもん勝ちですよ。
泥臭くやりましょう。
※お堅い市役所を辞めて、今は恋愛・婚活コンサルみたいなことをしている奇妙な人生送ってます。
著者のディ エさんに人生相談を申込む
著者のディ エさんにメッセージを送る
著者の方だけが読めます