節電虫の誕生 4.1.3 優れた部品(1)

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物作り、商品開発には地球環境・資源を考慮した開発目的、理論的・倫理的な考え、アイデアの具現化などが必要です。地球環境・資源や倫理などに配慮しない商品開発は消費者の方々には受け入れてもらえない時代になります。

また、“○○のような便利な商品があったらいいな、”というような願望も大切で商品開発の出発点ですが、実際に具現化できなければ期待する効果を第三者に認めてもらうテストすらできません。つまり、第三者に認めてもらうにはアイデアを具体的な形にしなければなりません。

1994年6月29日早朝に生まれた節電虫(益虫)は初期の目的としていた動作、すなわち

①送受信により電話回線が使用状態になると同時に節電虫(益虫)に接続された機器(例えば、ファクシミリ)の電源をオンし、

②回線が使用状態中(送受信中)は機器への電源オン状態を維持し、

③回線使用状態が終了(送受信が終了)すると同時に電源をオフする、

という動作が間違いなく行われることを更に数日かけて確認しました。

そして次に行ったことが、広島の電気・電子機器の設計試作会社にこの節電虫(益虫)一号機の完成と機能を知らせ、実際に動作を検証してもらい、節電装置の開発協力を依頼することでした。

電気・電子機器の設計試作会社への商品開発協力依頼の目的は、その時点で最も優れた部品を使って節電虫(益虫)一号機と同じ動作を再現する節電虫(益虫)二号機を作ってもらうことでした。

電気や電子技術には素人である私には、彼らに節電虫(益虫)一号機でその動作を彼ら自身の目で確認してもらい、より良い節電虫(益虫)に改善してもらうことが次の商品開発作業だったのです。すなわち、製品を商品にするには「餅は餅屋さん」という考えで、お互いの領域を侵害しないで協力をお願いするのがベストだという考え方なのです。


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節電虫の誕生 4.1.4 部品作りの経験

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