【フランスの森の中②】上裸でドレッドな妻子持ちヒッピーと、廃バスの中で成立した英国人カップルたちと、テントの中で「人間失格」を読みふける僕(19)と、時々犬連れてるおっさん。

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Je suis tout seul...

19歳の夏、初めてフランスへ渡り、初めてのパリへ降り立った。そもそもチャイナなんとかエアラインで中国人のおばちゃんにめっちゃ話しかけられ、ちまきもらった話とか、突然ラジオ体操みたいなの始まって勢いよく真面目に体操する乗客のみんなとか、9時間待たされたトランジットの空港で、水とBLTサンドイッチを中国元がないという理由だけで16ドルぼったくりで払わされたりした事など、すべて吹っ飛ばす、圧倒的パリに降り立った。忘れもしないRERに乗り、サンミッシェルノートルダム駅で降り、地下からのぼってすぐ目に入ったセーヌ川と在りし日のノートルダム!これがパリか…というおしゃれ感満載の街並みを堪能した。ちなみに1年半ほど勉強して挑んだフランス語はほぼ通じず、英語などを交えながらかろうじて買い物ができる程度…。ただ、こんなものは試練の始まりに過ぎなかった…。
パリで1泊し、その後そもそもの目的だった、ファームステイ、もといお城修復のお手伝いをしに行くため、とある地方都市へ電車で向かった。その後、ローカル電車的なものに乗り換え、約束していた駅に到着。考えてみて欲しい。初めてJAPANにやってきた外国人が東京を早々に抜け、群馬県とかの単両編成とかで1時間に一本みたいな駅に降り立つことを…。めちゃくちゃ不安だ!!!あんまり深く考えていなかったが、駅に到着した瞬間にそれを悟ってしまった。しかも約束の時間は16時。やべえ夕暮れじゃん…。でもフランス人なんて絶対うちなータイムみたいに約束通り来なくない?パリで経験したのは途方もなく夜とか危ないし、治安はアメリカほどではないが、ヨーロッパもなかなかだという事前知識。絶対絶命。
40分ほど待ったと思う。本当に怖くて不安な時間だった。思わずこぼれる、”Je suis tout seul...”(私はひとりぼっちです…)一応、相手とうまく会えるかの心配はなかった。だってこんな所にバックパック背負ったアジア人なんて僕一人だ(笑) それよりも、強盗とか来たらどうしよう、完全にホストが忘れてて、ホームレスみたいにここで寝泊まりすることになったらどうしよう…。本当に怖かった。後で知るのだが、フランスで夏の16時台とかまじで明るい。正直21時ころまで普通に明るい(これ本当!)だけど、そんなこと知らない僕はそろそろ17時だよ…と泣きそうだった。
そんな絶望でいっぱいの中、めちゃくちゃおんぼろの車に乗ってやってきた一人のおっさん。自分を見て、近寄ってきて何か話かけてきた。ほぼ何言ってるかはわからなかったが、たぶんこの人だ!と、知ってる単語WWOOFを連発し、意思疎通。意気揚々とおんぼろカーに乗り込むことになった。車は勢いよく発信。運転席反対だ~とか、マニュアルのレバーなんて小さい時以来見るよ~なんて間抜けなこと考えながら、我らの城へと向かう。今よくよく考えれば、よくついていったとも思うし、40分遅れなんて意外とちゃんとしている方だな、という振り返りがある(笑)。ちなみにこれも後で知るのだが、この人ホストでもなんでもなく、自分と同じ立ち位置のWoofer(滞在する側の人)という、おっさんなのにほぼさまよえる人だった…。
いよいよ始まるどきどき田舎のスローライフ生活!僕の憧れ、予想、事前知識の全て斜め上を行く、ヒッピー生活!土建的肉体労働!なのにベジタリアン!の展開!乞うご期待。

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