【フランスの森の中⑤】上裸でドレッドな妻子持ちヒッピーと、廃バスの中で成立した英国人カップルたちと、テントの中で「人間失格」を読みふける僕(19)と、時々犬連れてるおっさん。

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Les personnages principaux.(登場人物)

こうして、無事(?)2週間をともにするメンバー全員と会う事ができた訳だ。一応、おさらいも込めて登場人物を整理しておく。
…19歳の大学生。夏、1年半勉強したフランス語の上達のため、単身初フランスでファームステイに挑む。勘違いでヒッピーの家の建築を手伝う。地方出身でサバイバル能力ゼロ。当時、人間失格童貞。
ジペ上裸で長髪ドレッドな妻子持ちヒッピー。上半身に何か着ているのを見たことがない。でも強くて優しい人。フランス語しかできない。
奥さん…ジペの奥さん。黒髪長髪のクレオパトラみたいな人。フランス人女性は早口なのでほぼコミュニケーションが取れない。
娘&息子…娘は2歳ちょいくらい。ほぼしゃべれない。息子は生後半年くらい。The外人の子供たち。特に娘さんのおかげで僕のフランス語が上達していく。
ジョン…イギリス人でフランス語がちょっとだけしゃべれる放浪者。23歳くらいだったけど、大学生という訳でもなく、あてもなくフランスを旅しているらしい。基本、この人が通訳とか世話を焼いてくれる。良い兄貴。
メアリー…前回ちょっとしか登場してないイギリス人の女の子。21歳で、大学でフランス語を勉強してるだけあってめっちゃ上手い。実は偶然にも僕と不思議なつながりがあった。良い姉貴。
おっさん…最後まで結局何者なのかわからなかった。40歳過ぎのひげ面で太ったフランス人おっさん。家があるのかともわかんないし、なぜこの家でこんなことをやっているのかわからない。
シュウパック…ジペの家の犬。どうやら住み着いた野良犬らしい。ジペよりおっさんとよくいることが多い。人懐っこく、愛すべきバカ犬。ちなみいまだに名前の意味が分からない。
大体、このメンバーで2週間を過ごしていくことになった訳だ。その後、他のご家庭にご厄介になったり、1年くらいフランスに留学したりして、いろいろとフランス社会について知っていくのだが、思い返すと、はっきり言って最初に出会ったみんなはキャラ濃すぎだし、その後の人生でなかな出会うことない人たちだった。やってきたことも、普通じゃない。だからこそ、自分の大きな経験になったので、今回、面白おかしくも記録に残しておこうと思ったわけだ。次回から、話の本筋に戻るよ。

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【フランスの森の中⑥】上裸でドレッドな妻子持ちヒッピーと、廃バスの中で成立した英国人カップルたちと、テントの中で「人間失格」を読みふける僕(19)と、時々犬連れてるおっさん。

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