ご先祖さまからのお誕生日プレゼント (1)

次話: ご先祖さまからのお誕生日プレゼント (2)

*自分のこと*


わたしの表向きのお仕事はカウンセラーです。実際には全然お金にならなくて困っています。無料カウンセリングや、日々知り合いの相談の電話の対応に追われています。私としては、お金がある方からは頂きたいのですが、無料カウンセリングとか駆け込み寺というのは世の中に必要だと思うんです。


お金がない人でもカウンセリングを受けて楽になって欲しいんです。話したい人にはここの場所を無料で提供して、元気になってもらいたいんです。ここの家族も、カウンセリングに来られる人たちもみんな信頼できる仲間というスタンスが理想です。私も家が居心地が悪かったから、いつも部屋に引きこもっていました。だから誰にとっても逃げられる場所でありたい、そう心掛けています。


また裏のお仕事ですが、あっちの世界のこともそれなりに見えたりするので、意外に表の仕事にも役に立ちます。そして、これが自分の特徴だと思うのですが、自分のカウンセリングは人間にとどまらず、『見えないもの』の為にも同じように相談に乗ってあげることがあります。


例えば、自分の家の中に気が悪いところがあれば、霊媒師を呼んだり、お寺の住職さんを呼んだりできます。でも『見えないもの』の作用だということを知らない人も多く、それにはお金もそれなりにかかります。気が悪い場所に対して嫌な感じを受ける人、そしてその場所に居着いている『もの』も移動できなくて困っていたりします。共存がお互いにとって辛いのならば、わたしは『見えないもの』の方を訴えで解放しちゃいます。


今まで、自分の仕事の内容はほとんど人に公開したことはありませんが、今回はある二人の青年の更生のために名前を伏せて、部分的に公表することにします。数日前に保護した二羽のサギの名前にちなんで、『イサ』と『サヤ』という名前を選びました。


*イサとの出会い*


イサと初めて会ったのは、彼がアマゾンの配達員の時で、彼は自分の彼女を連れてここにお茶を飲みにきてくれました。その時、彼女と彼に対して簡単にお話しをして飲み物を提供してあげました。おせっかいカウンセラーの役割りです。


イサは問題を抱えた子だって、すぐわかりました。彼を軽く誘ったら、何故かここに何人かお友達を連れてきてくれました。その後イサは配達員を辞め、ちょくちょくここに出入りしていました。


ここは普段から子供たちがたくさん出入りする寺子屋のような場所です。確かに居心地が良いところですが、何故イサという青年がうちに顔を出し続けるのか不思議でした。『なんで来るの?』と敢えて本人に聞いてみたりもしましたが、わかりません。たまに子供たちのお相手をしてくれたり、普段コンビニ食しか食べていないからと、ご飯だけ食べて帰ることもありました。


次第にイサがうちに現れる度に、彼のおばあさんの声が『のことが心配だ、心配だ』と訴えてきました。おばあさんは認知症だと聞いていたので、『なるほど』と思いました。


実は、認知症の人というのは、あっちの世界に一歩足を入れた状態で生きているので、心配事がある場合はご霊体さまよりも訴えが強いのです。霊聴をするとテル?テラ?さんだと思われるおばあさんはここでの時間が限られている分、必死で孫を心配し、今のうちに彼を更生したくて私に訴えかけているのがわかります。


もうすぐイサの誕生日です。今回のカウンセリング依頼は認知症のおばあさんからイサのお誕生日プレゼントかもしれない、と今だから感じます。


イサのことを少し*


イサは配送業をやめてから自分で事業を起こしたいと言っていましたが、実際にはある若い男の子たちと手を組んで、詐欺まがいのことを計画している最中なのはおばあさんに丸見えみたいです。どうにか、彼が大物の悪党になる前に、彼を変えたい、その祈りが私に届いたのだと思います。


イサは大柄で、一見シャイな感じで人に好印象を与えます。彼を知っている人は、このような印象を受けると思います。は自分の大学の頃の苦労話をしたり、スポーツに燃えていた頃の話をしてくれます。また、弟分を大切にしているような素振りもあり、責任感の強さを見せつけたりもしました。


でもイサには裏があると思うんです。意外と下には威張っています。キレたら何をするかわからない部分が潜んでいそうです。彼はうまくそれをコントロールして、本当に良い人風になろうとしているのもわかります。でも、その好印象な部分を使って人を騙す手口として使っては絶対にいけないと思います。


イサは静かでおっとりしていると見せて、ターゲットの女性を研究しています。人がどの部分に引っかかりそうか、どのように利用できるか友達を連れてきて研究する時間を持ちました。お金がどれだけありそうか見極めて、投資をする自分をチラつかせる。私も友人も真剣に彼の話を聞いて褒めてあげた風に装っていたので、彼も我々を『獲物』としてみてきたのもちょっと勘付いていました。


*サヤのことを少し*


イサがうちに通う間に彼の『新事業』のメンバーが入れ替わり、イサは若手の相棒を連れてきました。サヤは成人になりたてのような風貌で草食系の今どきの感じの子です。会って二回目なのに彼は『色々と借金があるから、女性に体を売らなきゃお金が返せない』と言い出した辺りから不自然だなぁと思いました。私とかここのOさんのような人がカモなり得るかを査定するために、カマをかけて言っている事だと感じました。ラインの返信などもマメで、とっても良い子です。自分の体の不都合を自分の弱みとせずに、あえて強みにしている辺り、少し勉強をしているかな、と思ったりもしました。細くて見た目が可愛い彼は、洋服に興味がない、素朴な子を演じるので女心をくすぐるのかも知れません。


サヤイサと同じところで配達員をしていましたが、何故か『配達のものが届かなかった』というクレームがお客さまから多くて仕事を首になったそうです。事実とは反するかもしれませんが、ヤフオクを一時的に良く利用して「色々なものを売っていた」そうなので、ちょっと考えてしまいます。最初あった時の印象でもすごい危なっかしい子だなって思っていました。



さて、前振りが長くなりましたが、私は見えない人のカウンセリングをも受け付けています。この先の出来事は、イサの周りの守護霊さま等の人たちからの頂いた依頼の流れであることをわかってください。

 

その日、47日はNHKのウェブニュースで『今トラフト地震が起きたら』というニュースを見たので、私の中で一段と災害意識が強い日でした。去年の99日の千葉台風の時の2週間の停電も記憶に新しく、今日に限ってたくさんの現金を持っていました。


その昼間、なんとなく彼を呼び出していました。私の仕事を手伝って、と真面目な相談をしようと思っていました。


この時点で今日の流れは全く読めていませんでした。汗


彼と珍しく二人きりで話していた夜分、『今、ここで彼に○◯万円わたして。』とご霊体さまからの声がありました。何故か持っていた大金。。。あちらの世界の人には、隠し事が全く出来ないから困ったものです。


いくら『無料カウンセリング』と言っても、相手にお金をお支払いすることは今までないです。でも何故かご霊体さまのご意向に従い、ご依頼を受けてしまいました。その流れで、『限定1ヶ月間の投資』をイサにお願いします。


話は合わせなければならないので、『投資なので損することもあるから、もし途中で○◯万円まで減った時点で返して。』と私は彼に言いました。増えた場合でも、ちゃんと自分の取り分は取ってね、とどこまでもお人好しを装っている自分がいます。


こういう時は、自分の口が誰かに乗っ取られている感じです。笑

 

彼は自信ありげに、『儲かった分だけ返してもいいですか?』とニコニコした様子で返事してくれました。めちゃくちゃうれしそうです。


今までここに来るたびに、『いかに自分が投資でお金を儲けたか』、という話も多々出てきて、私も友人もその話を真剣に聞いてあげたりもしました。


それがあったので、私がポンと○◯万円出した時点で、イサは『あ、獲物が引っかかった。』と思ったかも知れません。でも、美味しい話には必ず裏があるということを忘れてはいけません。引っかかった獲物が自分自身であったことは、、、

イサは知るはずもありません。


あっちの世界の人たちは容赦ないので、本当に怖いです。。。

それに合わせている自分って、、、って思っちゃいます。



**

5月4日

期限が近づいてきたので

「そろそろ一か月近くになるけど、生活費に当てなきゃならなくなりそうなので、今あるお金、時間ある時に持ってきていただければ助かります〜。」

とラインにいれておきました。この日は感じよく

「はい!」の返事がありました。


5月7日(一応返却日)

「おはよう、お金結構必要で😅振り込みでも大丈夫なんだけどなぁ。。」入れたら、「そうですね!今○◯県にいないから月曜日に帰ります〜、」と返事がきました。

あ、もちろん月曜日を過ぎたら急に連絡がつきません。


Oさんがサヤにラインして、既読がつかない、連絡が取れない、と言うと、

「電話が壊れたみたいで、僕も連絡つきません。」とあまりにも浅はかな対応です。


これはご霊体さまの作戦です。見えない彼らからの依頼なので、私は何も知らないふりを装い、彼からの返信を待ちます。。。



***

5月22日 

私が外出中、Oさんはサヤを通してイサと連絡を取ることに成功します。会話はOさん任せです。


「すみれさんには投資では増えないって言ったんですが、頼みもしないのに○◯万円手渡されて、無くなっても良いって言われて。」とか支離滅裂な言い訳をイサがしているのが聞こえる中、帰宅しました。

「すみれさんは怒っているみたいだけど、私はイサを信じているから!」

という姉御肌っぽい感じで、Oさんは返事をしていました。


でも、彼女が

「すみれさんはもしかしたらあなたたちの顔写真をネットで晒すかも。。。」

とOさんが妄想っぽいことを言ったとたんにイサの態度が変わりました。


急に電話中に『すみれさんを名誉毀損で訴える準備』という旨のことを言いはじめたので、ここからの会話は録音させて頂きました。


「自分が100万円用意してくださいって言ったわけじゃないんで、それを詐欺って言われている時点で、こっちもそれなりのことしますよ、って形なんですよ。」


と言うのが、彼のそのままの言葉です。


イサはまるで自分が詐欺と言われているような会話を一人でしていました。私もOさんも彼のことを一度も詐欺とは言っていません。


しかし、『100万円を1ヶ月で綺麗さっぱり無くして失敗した』という旨の録音は取れました。彼の見苦しい言い訳を聞いていて、非常に悲しかったです。仮にもここに出入りしていた青年でしたし、子供たちからも慕われていましたから。


でも、私は行動には出ません。だって、ご霊体さまからの依頼ですから。

 


****

5月24日

タイミングの合図がきたので、「そろそろ携帯直ったかな?」とラインに書いて、明るい調子でさらに投資を増やしたいと付け加えました。そうしたら何故か5月7日ぶりに

私のラインに既読がつきます。


「あ、既読になった〜」と書きました。Oさんとの電話と私のラインの様子が全く合致しないので、二人は混乱していたのでしょうか。


サヤが連絡もなくいきなり敷地内に現れたので、ちょっとびっくりしましたが、適当な理由をつけて様子を探りに来たのだとすぐにわかりました。子供たちも彼らのした事を知っているのに、平然を装ってくれていました。


忙しいので、さっさと彼を帰しましたが、夜になったら不思議なラインがサヤから入りました。

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ご先祖さまからのお誕生日プレゼント (2)

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