節電虫の誕生  4.4.4.3 技術講演 - サイエンスフォーラム 講演原稿 (2) -

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3.節電器「節電虫(益虫)」の回路技術

1)節電虫(益虫)のセンサー回路技術

 節電虫(益虫)は送信や受信時の局からの交流呼出し信号(16Hz)を感知して節電虫(益虫)回路に電流を流して保持し、電源回路をオンし、機器に交流を供給する。この手順で節電虫(益虫)に接続された機器の電源をオンする。そして回線使用後約5分で機器への電源をオフにする。

(2)節電虫(益虫)の仕様

(2-1)節電虫(益虫)KS-96A

 ①卓上外付型  ②サイズ 11×8×4cm  ③重量 203g(プラスチックケース)

 ④待機中の消費電力0ワット ⑤定格電流 400 VA ⑥オフディレイ時間約 5

(2-2)節電虫(益虫)KS-97A

 ①卓上外付型  ②サイズ 13×8×4cm  ③重量 420g(プラスチックケース)

 ④待機中の消費電力0ワット ⑤定格電流 1300 vVA ⑥オフディレイ時間約 5

⑦作動時点灯表示機能 有  ⑧文書メモリ保護機能 有

4.今後の課題と展望

(1)機能の機器本体への内蔵化

 節電機能は機器に内蔵することでより安価でしかも使用者には取り扱い易くなる。節電虫(益虫)内蔵型ファックスをはじめ、節電虫(益虫)内蔵型通信(周辺)機器の供給が望ましい。

(2)汎用型待機消費電力カット装置の開発 -エアスイッチ-  

 節電虫(益虫)は電話回線と電源に接続された通信機器の待機消費電力をカットするために開発されたが、電話回線とは関係なく待機消費電力を消費している電気製品(テレビ、エアコンなど)の待機消費電力をゼロとする節電器の開発が急務である。

5.参考文献

1)鳥井弘之、中外時評、日本経済新聞、平成6年10月9日

2)省エネルギー5月号、「省エネバンガード21」受賞製品の紹介、平成9年5月

3)本保 晃、NHK「おはよう日本」、平成8年8月23日

4)山上武男、日刊工業新聞、ファイルいい話、平成9年4月22日、待機消費電 力、平成9年10月3日

5)磯田晴久、朝日新聞、環境’97エネルギー飽食列島、平成9年6月19、22日

6)傍島茂雄、地球環境、読売新聞、平成9年 11月11日

なお、余談ですが、講演したその日は講演主催者で手配いただいた東京駅近くのビジネスホテルに泊まり、すでに嫁いで葛飾区に住んでいた娘夫婦と夕食を楽しみ有意義な一日を過ごすことができました。

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節電虫の誕生  4.5 待機消費電力量 4.5.1 発電量と節約可能量

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