節電虫の誕生  4.4.4.2 技術講演 - サイエンスフォーラム 講演原稿 (1) -

前話: 節電虫の誕生  4.4.4.1 技術講演 -サイエンスフォーラム- (1)
次話: 節電虫の誕生  4.4.4.3 技術講演 - サイエンスフォーラム 講演原稿 (2) -

タイトル:待機消費電力を大幅に低減する通信機器用節電

-待機中の消費電力をゼロに-

 待機消費電力消費量が増加の一途をたどっている。家庭用ファックスでは消費電力の実に99.3%が無駄とも言える待機消費電力として消費されている1)

 そこで受信時に通信情報機器又は通信情報関連機器の電源を自動的にオンし、回線使用後自動的に電源をオフする節電装置のSOD(スイッチ・オン・ディマンド)「節電虫(益虫)」が開発され、マスメディアも紹介ました2-5)

 通信待機中の待機消費電力消費をゼロにすることで、省エネ、環境保全に貢献し、国際エネルギースタープログラムの精神にも合致。

 人と環境に優しく、機器利用者への直接的なメリット(電気料低減)と人類全体への環境保全が両立し、二酸化炭素削減や環境マネジメントISO14000に最適である。

 国内ファックス1600万台(推定)に接続すれば約15億円/年間が節電(試算)できる。

1.ファックスの待機消費電力

(1)待機消費電力と最大消費電力

 ファックスの待機消費電力は家庭用ファクシミリで10W前後、業務用ファクシミリで15W前後であるが、業務用コピー一体型ファクシミリでは前述のような単体型ファクシミリ機械の数倍であるの100-200Wの待機消費電力を消費するものもある。

(2)一般家庭の待機消費電力消費量

 (財)省エネルギーセンター調査データ6)によれば、平成8年に東京、神奈川、熊本三都県の24世帯の実測調査では一家庭の年間待機消費電力量は平均486KWhで、消費電量全体の10%に達する。

 これにファクシミリ6.5Wh、多機能電話機2.5Whを加えるとその数値は年間565KWhとなる。

 これを電気料金に換算すると年間¥12,995(¥23/KWhとして)の待機消費電力料となる。

(3)家庭用ファックスの機能と特徴

 家庭用ファックスが普及してきているが、その機能と特徴を業務用と比較すると以下である。

 ①待機消費電力消費量は10KWh以下 ②送信受信のスピードは9600bpsまで

 ③印刷方式は感熱印字方式である  ④非メモリー方式である

 ⑤留守番電話機能が付属している  ⑥コードレス電話に対応している

2.ファックス用節電器・節電虫(益虫)とは?

(1)待機中の消費電力”ゼロ”へのこだわり -電話感知しスイッチ・オン-

 通信(周辺)機器の電源を待機中に完全にオフすることは今までの常識からはかけ離れているかもしれない。

 しかし最近の機器の多くは遠隔操作や、自動化などの利便性のために、そして使われない機能のために貴重な電力エネルギーを無駄とも言える待機消費電力として昼夜を問わず大量に消費している。 

 この実態への反省として「節電虫(益虫)」が開発された。機器の通信待機中の消費電力をゼロにし、”おうちゃく”になった日常生活を見直し、”機能バブル”をも再考するものである。

 言うまでもなく待機消費電力はゼロであることがベストであるが、ゼロにすることでメモリーが消失する危険性が生じるとか、信号遅延などの問題点もある。

 しかし、これらの問題点は現在の技術で克服できるし、規格の改正で対処できる。

(2)「節電虫(益虫)」の特徴 -人と環境に優しい基本的機能-

      通信待機中の「節電虫(益虫)」の消費電力は”ゼロ”。(電流計測定、小数点2位で検出測定値は0)待機中のランニングコスト(電気代)は不要の省エネ設計。もちろん電池も不要である。

      情報化による機器の”待ち”エネルギー消費を大幅にカット。ファクシミリの場合、一般的には90-99%もカットし、電気料金を節約し、省エネルギーに貢献する。

      取り付けは超簡単。モジュラージャックとプラグを差し込むだけ。接続した瞬間から節電、省エネ開始となる。

      新しい通信機器を購入する必要はない。手持ちの機器に外部接続するだけで節電、省エネ稼動になる。

(3)「節電虫(益虫)」による節電率

 先に日本経済新聞の記事で紹介したように家庭用のファックスでは99.3%が待機消費電力として消費されている。すなわちわずかに0.7%の電力しか送信と受信に仕様されていない。この状態は小さな事務所でもほぼ同様であり、節電虫(益虫)を接続した場合のファックスの一日の使用回数と節電率の関係は次の通りである

 一日使用回数   5回       10回      25回

 節 約 率    96.5%     91.3%    98.3%     

(4)「節電虫(益虫)」による節電量と節約金額

 節電虫(益虫)を接続する機器の待機消費電力量と機器の使用回数により異なるが、年間で数千円から数万円の電気料金の節約が可能。

(5)「節電虫(益虫)」接続応用例

 ①ファックスへの接続  ②通信用コンピュータへの接続  

 ③多機能電話機への接続 ④通信周辺機器(モデム、回線セレクター、電話番号表示装置など)などへの接続

以下、次回に続く(回路技術、課題と展望など)。

続きのストーリーはこちら!

節電虫の誕生  4.4.4.3 技術講演 - サイエンスフォーラム 講演原稿 (2) -

著者のKarl Kamamotoさんにメッセージを送る

メッセージを送る

著者の方だけが読めます

みんなの読んで良かった!

STORYS.JPは、人生のヒントが得られる ライフストーリー共有プラットホームです。