記憶にない家族をif私が体験したら。(ifもしもシリーズ1)短編小説

前話: 小説アプリpeepが面白い。記憶にない家族(ネタバレ含む)家族とおもっていたら…。の話
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  「あら、起きたのね。ことねちゃん。あなた、交通事故でまる1日間起きなかったのよ。よかったわ。意識が戻って心配、したのよ?」


 そういって細くて華奢な背の高いスラリとした美人の、お義母さん。

 お義母さん?だとなぜわかるのか。
 痛い・・・どうしたんだっけ。私は誰かに連絡をしようとしてた。スマホを起動するとTwitterのDMと、LINE、メールを開こうとしていたのか、ページが開かれたままになっている。

 電池が、もう無い。

 誰に、SOSを、しようとしてた?
  誰かになにか言おうとしてなかった?なぜなの。このお義母さん?は、笑顔なのに、恐怖を私は感じてる。




 「お義母さん、あの、子供たちは?」

「子供、たちは、うちにいるわよ?息子がいま、迎えにくるわ。どうしたの?震えてない?まだどこか痛いの?」





 息子?
私はそうだ、結婚していて、旦那がいて、Spoon?

 なにこれ、配信アプリ??

 Spoonって何?


 「ああ、館花さん、まだ動いちゃダメだ。君はまだ、短期記憶障害なんだから。ここ数ヶ月の記憶がすっぽり抜けてしまってるんだよ。それで恐怖を感じてる。大丈夫、私は主治医だし、この方は旦那さんのお義母さんだ」





 Peepの小説アプリが起動する。

 【記憶のない家族】という小説がそこにあり、嘘の家族に崖から落とされて記憶がなくなって、病院で目覚める主人公の話が、見えた。





 「・・・館花さん?」
「ことねちゃん?」

主治医とお義母さんの声が、明らかに変わる。憎しみを感じる深く低い声。


 「忘れるんだ。君に自由は、ないよ」


 ・・・!!!





 は!!っとして目が覚める。
そこは、寝室で、私はPeepの小説アプリを読んだまま、リビングのテーブルで寝てしまっていた。

 Spoon。

 記憶。ある。うん。ある。


 怖い夢。
 【絶対、忘れない】いまの記憶を。
 大好きな声にも、人にも逢えなくならないように、したい。
  

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自分の気持ちを押し殺してきた話

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