第5章 節電虫(益虫)の両親 5.5.1 地域ラジオとケーブルテレビ
地域FM放送というと湘南FMの木村太郎氏(元NHKニュースキャスター)が有名でしたが、広島県東部にも1996年8月8日午前8時にレディオBINGO(エフエムふくやま)という地域FM放送局が開局しました。
開局にあたり、その僅か1ヶ月前に同業(英語通訳業)の知人から、ビジネス系の番組を制作放送することを打診されてが、どうしようか、という相談を受けました。色々なことに興味を持つ私として、先ず「おもしろそうだ」という印象を持ち、手伝いをさせて欲しい、仲間を数人集めるから、5人で一週間を一日ずつ分担担当すれば可能、との考えを伝えました。知人から基本的な了解を得て私の友人で当時コーヒーショップを経営していたI氏、尾道に住むR大学のN准教授に声をかけ、友人が見つけた元テレビ局勤務者に私を入れた合計5名(男性3名、女性2名)で「備後ビジネスネットワーク、BBN」という一時間番組がスタートしました。
その後、何回かの番組改編などで変遷はあったものの私が担当した番組は2時間に時間枠を拡大したビジネス番組として、名称も「ワールドステージ」と改称し、合計で2年8ヶ月継続しました。その2年8ヶ月の間、パーソナリティー兼番組制作者兼営業マンとして、広島県東部を中心とした140社あまり(時には海外の会社にも電話インタビューしました)の会社経営者にインタビューしてビジネスを中心とした番組としてリスナーの方々にお届けしながら、私自身も大いに楽しませていただきました。
2年8ヶ月でパーソナリティーに終止符を打った理由は、1999年5月1日、尾道-今治間の「しまなみ海道」開通日に合わせて、地元尾道にも地域FMを立ち上げるという計画が具現化し、FM尾道79.4(尾道FM)の局長役、旗振り役をいただいたからでした。
前述のエフエムふくやまでのパーソナリティー、そして次のFM尾道79.4の取締役・局長は化学屋、英語屋には全くの未経験分野でしたが、仕事の基本は同じはずです。
基本中の基本である業務遂行と「返事・連絡・報告・挨拶・お礼」を忘れないように、過去を生かして未経験ゾーンに踏み込む、という姿勢でこれらの仕事を引き受けて楽しみました。
なお、1999年1月には地元尾道の尾道ケーブルテレビでも「会社拝見」という製造業の現場インタビューを中心に据えた番組制作と放送を開始し、現在(当時)に至っています。
これらラジオとテレビ番組の制作と放送内容につきましては以下のサイトに掲載しています。
製造業という実業がこれまでの日本を支え、これからも製造業が元気を出さなければいけないこの時期に地域限定とはいえこのような番組作りに参加できる幸せを感謝しています。
番組作りは同然ですが、私の今までの本業とパートタイム的な仕事の経験を生かし、これからの本業にも生かすことができるように、相乗効果が得られるように工夫しています。多方面で、そして色々な角度から多くの人々にお目にかかり、教わり、生かしていただくことはどのような仕事でも大切なことです。
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