第5章 節電虫(益虫)の両親  5.5.3 有害な知的所有権

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ここで知的所有権についての一般的なことについて考えてみましょう。

特許には先願主義と先発明主義がありますが、これは同一内容の出願がなされた場合に誰を優先するか、についての考え方です。先に出願した者を優先するのが、先願主義で日本をはじめとしてほとんどの国で採用されています。これに対し、特許について先に発明した者を優先するのが先発明主義です。アメリカは、先進国では唯一、先発明主義を採用しているため問題とされています(アメリカでは、意匠も特許で保護される)。先発明主義では、誰が最初に発明したかを決定する必要がありますが、そのための手続が抵触審査です。

特許審査基準は出願された発明が特許適格かどうかについての特許庁の判断基準です。1993(平成5)年、技術革新への対応と国際調和を目的として大幅改定されました。(1)審査基準の整理統合による明確化、(2)特許請求範囲の拡大による発明者の権利強化、(3)コンピュータ・プログラムとバイオテクノロジーに関する特許取得条件の明確化、などです。

次に工業所有権の権利内容についてですが、

(1)特許権:特許を付与された発明を、排他的(独占的)に、業として(反復継続的に)、実施(使用、および発明製品の生産・譲渡・貸渡し・輸入など)できる権利です。保護される発明の範囲は、願書に添付される明細書の「特許請求の範囲」により特定されています。

(2)実用新案権:考案を業として実施できる排他的権利です。

(3)意匠権:登録意匠を業として排他的に実施(その意匠を付した物品の製造・使用・譲渡・輸入など)する権利です。

(4)商標権:指定商品に登録商標を排他的に使用する権利。使用とは、商品やその包装に商標を付すこと、商標付商品の譲渡・引渡し・輸入など、広告での使用、などをいいます。

さて、先に私が節電虫(益虫)の知的所有権を今年、2000年に放棄したことを記述しました。法的には誰でも節電虫(益虫)を製造販売できますが、倫理的に開発者を全く無視した製造販売ビジネスが健全に育つかは疑問である、との考えも述べました。この考え方についてもう少し具体的に述べます。

1)知的所有権に対する私の考え方

   広く全地球的な環境保護技術、省エネルギー技術、食料生産供給技術などはすべての人々、全ての企業や団体、そして全ての国々に開示されること。

   上述のような技術の知的所有権は重要であるが、長期にあるいは高価に保護しないこと。保護期間は最長5年、特許料は最大で発明者の生活費3年分とすること。

   知的所有権、特許による過度な独占志向、隠ぺい志向は社会全体、あるいは技術の円滑な発展のためには有害となる。

2)仕事に対する私の考え方

 私の生活信条は生活を楽しみ、能動的に多くの仕事を行うことによって社会に貢献することです。能動的に多くの仕事を経験するにはその準備のために多くの時間とエネ  ルギーが必要で、ますます勉強しなければなりません。もっと勉強し、経験したことを最大限活用し、新しい仕事を行えば、それが私と社会の両方にとってより意義深く楽しい時間となります。この考え方に沿って、わたしは日本と外国間の小さいけれども強固な架け橋になりたいと思っています。特に、節電と環境保全の分野で。

 このような考え方は私のホームページでも英文で以下のように公開しています。

1)      My thinking way toward intellectual property right

Technologies for global environment protection, energy saving, food supply and etc. should be opened to anyone, any company or organization and any country.

   Basic intellectual right for the above mentioned technologies is important,

      but it should not be protected too long and too high money-wise. In my opinion,  the time should less than five years and the royalty should be at most equal

 to the inventor's living cost for three years.

2)      My thinking way toward jobs

   My life philosophy is to enjoy my life and to make a contribution to the society    by going through many jobs not in a passive way but in an active way. Experiencing    many jobs in an active way requires me much time and energy to prepare, which makes me study more. To study more, to make the best use of what I experienced and to do the new job give much more meaningful and enjoyable time both to me and to the society. Along this philosophy, I would like to be a small but a strong bridge between Japan and other countries in the world especially in the fields of    electricity saving and natural environment protection.

なお、人間は忘れてはいけないことも忘れる動物であると、4.2.1で述べましたが、人間はまた必要以上に独占欲の強い動物でもあるのです。独占の対象は物に限りません。知的所有権などを見ても、異常に広い範囲をできるだけ長い期間請求したり、意味不明な語句を使って意図的に理解し難くしたりして、権利を単なるビジネス戦略的な防衛手段からから独占のための独占手段にしています。アメリカで認められるのサブマリン特許には単なる金儲け、悪意のにおいがプンプンします。

そのために、ほとんどの知的所有権は申請会社や申請者に利益を生むことなく、逆に権利維持のための出費に窮しているケースも非常に多いのです。ある意味では過度な権利欲、独占欲に対する自業自得の結果ですが、技術やサービスが幅広く社会の利益にかなうことを阻害し、円滑で広く技術が進歩することを妨げている場合が多いのです。人間だけが持つこの特性を反省したいものです。

写真データ、写真資料は以下のサイトを参照下さい。

https://www.facebook.com/ElectricitySavingNo.1

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