PとUSA

次話: PとUSA 第2話
〜序章〜


俺の夢


小学校の卒業アルバム、将来の夢「警察官


俺は、警察官になりたかった。

何でかというと、カッコいいから。

子供ならではの簡単な理由からこの仕事をしたいと思っていた。

でも、それからずっと警察官になりたかった訳ではない。


中学校で勉強せずに好き勝手やっていた俺は、「将来なんてどうでも良いいなぁ」と思いながら過ごしていたし、高校は、「落書きが上手いから」と担任が勧めた工業高校のデザイン学科に進学して、「NARUTOONEPIECEみたいな漫画かいて金儲けしてぇな」なんて適当に考えていた。


当然、その頃は警察官なんて夢を抱いていたことすら忘れていた。


しかし、そんな適当な進路選択が俺の人生の転機となる。


高校1年の春、クラスメイトのある女の子と仲良くなった。

彼女の父親は警察官をしており、彼女が父親の話をしてくれるもんだから、自分の中の警察オタな部分が蘇ってきて「警察24時であのシーンがカッコ良かった」なんて話をするようになっていた。

ある日、その子が学校に県警の採用パンフレットを持ってきて、色々な話をしてくれた。

そのパンフレットの採用区分には、「高卒」という文面があり、俺はその時初めて高卒でも警察官になれるのだと知った。

「こんな俺でも、警察官になれるチャンスがあったのか」


その日から。俺の夢は再び「警察官」になった。


高校3年の冬。俺は、県警最終面接まで辿り着いていた。

「夢を遂に叶えられる時が来た、絶対受かるやろ。」と俺は舞い上がっていた。


そして、県警採用試験最終合格発表の日


午前10時になると同時に合格者発表サイトのリンクを何度も連打し、やっと開いたサイトには、受験番号が列挙されていた。


「俺の受験番号はどこかなぁ〜」


3011.3013.3029.3033

どんどん自分の受験番号に近づいていく。

3091(計31名)


「あれ?何で俺の受験番号がねぇの?」

何時間自分の受験番号を探しても見つからない

「え、そんなわけないやろ。」

納得いかないから、チャリを漕いで県警本部警務課採用係に情報開示を求めに行って、出来た言葉は

「不合格です。」


絶望てこういう事なんだろうなぁと思った。一気に全身から気力がなくなる感じ。

「マジか。俺の何がダメだったんだ。」

面接試験の情景を何度思い返しても答えは全く見つからない


俺は、県警を合格することで「中高と迷惑をかけていた両親を安堵させることができるんじゃねぇか。」とか、「新学校に進学した旧友たちを見返してやれる。」、「県警に合格してそれを手土産に元カノとヨリを戻したい。」なんて色々な事を考えていたが、全て終わった。


「俺の人生終わったわ……。もう面倒くせぇ。」



そうして、無気力なまま学校生活を過ごし、気がつけばクラスで進路が決まっていないのは自分だけとなっていた。


ある日の放課後、担任の先生から面談に呼ばれた。

N君、進路どうするの?今から、一般企業を受けるのは難しいけど、予備校とか専門とか行かないの?」

「俺、行かないっす。独学で警察になってみせます。」


そうして、俺は高校を卒業した。


18歳、高卒、ニート。

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PとUSA 第2話

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