ド底辺の人間…2

前話: ド底辺の人間ってどんな人間だと思いますか?

久しぶりの投稿です。

前話のタイトル、読んでくださる方がとても多いです。
やはり皆さん、気になるところが多いのでしょうね。
今回は、その続編を書きます。
だいぶやるせない内容ですし、なかには「不謹慎な」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。
でも率直に書きますね。

前話を書いた時に、その内容にかなり当てはまっている人がいました。
その人は今年の春に亡くなってしまいました。
年齢は40代前半。死因は、がんです。
彼は、とくに晩年、自暴自棄に生きていました。
彼は30代前半で、ひょんなきっかけから「がん」が見つかりました。
前立腺がんだったのですが詳細は不明です。
なぜその方法だったのかはわかりませんが、彼は手術をせず、放射線療法など保存的な治療を行っていたようです。
専門の病院に3年間入院。
このあたりで彼の生活は自暴自棄になってしまったようです。
大学の勉強の点で言うと、とても優秀な学歴をもった人でした。
ただ20才前後の話を聞いたことがあったのですが、かなり性格が歪んでいました。
20才前後の頃に傷害事件を起こしています。
感情のコントロールがきかない人間だったようです。
学歴が高いこともあって、「俺は叱咤激励が大嫌い」と豪語していました。
なんかやっぱり歪んでいますよね。(失礼だとは思いますが)
30代、つまり「がん」で入院する前までですね。
親御さんが裕福だったのでしょうね。
一人で外車を3台も持っているような人でした。
しかもすごく車にお金をかけていて。お金には困っていなかったようです。
あと20才前後から、「そううつ病」もあったようです。
彼の生活や性格は「がん」によって、一変しました。
長い入院生活からの退院後、うつ状態、断捨離モードになったようです。
車も手放し、質素な生活。しかも生活保護受給者。
今までのお金をどうしたのかは私にはわかりません。
私が彼に会ったのは、40才ぐらいの時です。
どうも私は男運がすごく悪いです。これは本当にそうです。
あと、もうその時には彼は体調の異変に気づいていたようです。
そう。「がん」の再発です。
私が出会った時には、「骨転移」がある状態でした。
がんの末期状態です。
彼はやさぐれていましたね。
食欲が無いこともあり、朝からお酒を飲んでいる状態。
たばこもずっと吸っているような状態でした。
ここで男運の悪い私は彼を不憫に思いました。
そのあと散々なことが起こることも知らずに…
今、思うとどうしてやってあげたかがよくわかりません。
バカですね。でもやってあげていました。
自暴自棄な彼は、自転車泥棒をしていました。(← 意味不明)
再犯であり、体力低下が著しかったため、なぜか私が仕事を休んで、車で地検まで連れて行ったり。
生活のめんどうまでみてあげていました。(← バカですね)
そんな中、ちょっとした口論から首を絞められたこともありました。
その時は、冷静に110番に電話する私がいて。
「あ、警察ですか?私、今、男の人に首を絞められているのですが。」
これが一報です。
あの時は警察官が5,6人駆けつけました。
そして彼は逮捕されます。
不起訴、示談にしました。
その後、彼は最後の最後にとんでもないことをします。
私のクレジットカード2枚を盗み、2か月で140万円のお金を使い込みました。
暗証番号を事前に盗み見していたんですよね。
ちなみにこのようなケースはカード会社はなんの補償もしてくれません。
警察も対応してくれません。
要は、相手が簡単にクレジットカードを使えるようにしていたのは、私の責任であり、支払いは私が行うということでした。
このように世の中は理不尽です。
警察に届け出をしたら、警察にも「あなたが悪い」とお説教をされました。
とほほ。なんのいいこともありません。
彼はなんなんでしょうね?腹いせ?自暴自棄?
とにかく最後までやってくれました。
警察は犯人がわかっているにもかかわらず、当初、事件化することも断られました。やっと重たい腰をあげたと思ったら、コロナ禍を理由に捜査に支障を来しているとのことで1年以上かかりました。
事情聴取は何回かされたようですが、最終的には被疑者死亡でした。
自宅で亡くなっており、連絡がとれず、だいぶ日が経ってから発見されたようです。
彼の親や兄弟から、お金を取り返すことも考え、弁護士に相談しようとしましたが、生活保護の時点で相談にものってもらえませんでした。
法律的にも家族がお金を返す必要が無いんですよね。
けっきょく泣き寝入りです。
カード会社からの督促が大変でしたー。
いやー。自分。よくがんばった。
もうこの1件は自分の中では手放すことにしました。
お金が返ってくることは無いのですから。
ある意味、自業自得です。自分が悪いんです。
亡くなった人を言うのもなんですが、とにかく彼は極悪でした。
非業の死を遂げ…。
人生ってなんなんだろ?!とあらためて考えさせられました。
亡くなったことは警察から聞きました。
警察も時間稼ぎしていたような気がしなくも無いですが。
ま、とにかくサイテーな人間でした。
私の男運の悪さは、これからも続くと思います。(笑)

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