20代前半に「して良かった」と思う生き方5つ
僕自身前途有望な若人を取っ捕まえて説教垂れるほど偉そうな身分でもないですしあと1ヵ月で27歳を迎える程度の若造なのであんまり参考にならないかもしれませんが「20代後半を迎えた人間が20代前半を振り返って」と言う意味で自分にとっての振り返りと今20代前半を生きる方にとって考え方のヒントになればいいかなー、と。
先に結論、と言うかエッセンスだけ。
- 今のうちにやれることはやっちまえ。
- 使えるモンは全て使っちまおう。
- 意識よりも志を高く持とう。
- 無茶するなら今が最後だぜ。
こういう話をします。この手の勢い任せで何とかなっちゃった系の話が嫌いな人は読まない方が良いかも。
あとキャリアと呼べるほどのものでもないですけど自分の経歴から所謂「意識の高い学生」だったと思われるのも嫌なので、と言うかそういう人達は苦手です。大学と学部の名前を刷った名刺を自作するような感じの。今でもああいう名刺もらったとき困るもんなぁ…。
取り敢えず20歳から今までの経歴を。
- 20歳(2006)
大学の入学試験期に同い年のデザイナーとweb制作のチームを結成。第一志望の大学は受験日前夜にデザイナーと話し込んだせいで見事に不合格。
18~20歳ぐらいにありがちな無敵感と万能感に全部任せてた。あんまり今も変わってないけど。サークル?なにそれ美味いの?
- 21歳(2007)
北米から日本へサーフボードを輸入する企業の立ち上げに参加。いやはや、モノを売るって難しい。年初も潰して成人式にも行かなかったなぁ。
- 22歳(2008)
ちょいちょい案件をこなしながらダラダラ過ごす。レコ屋のバイトも始める。
当時のバイト先の社員さんが今期から自分の会社に来るよ!
- 23歳(2009)
フリーランスの身分のまま吉祥寺の広告代理店兼制作会社で居候というか座敷童。大学と事務所を往復して2日~3日に1回帰宅する生活。
- 24歳(2010)
リーマンショックからの不況で就留や卒業要件を満たしてても学部に残ることが出来たので2回目の大学4年生。一回ちゃんと就職するかそのまま独立するかムラムラしながら過ごす。
- 25歳(2011)
どうせなら新卒のカード切っとくか、ってことで広告代理店に就職。まだ記憶が美化されきってないので割愛。と言うか公私共に辛いことが沢山あって思い出したくない。
- 26歳(2012)
前述の会社を退職。「ま、いざとなったら首でも吊るか」と思いつつしばらくダラダラしたのち医療/IT系のコンサル企業を起こす。
- 27歳(2013)
仕事もプライベートも忙しいものの何やかんやで充実した日々。
ごはんも美味しいしビールも美味い。あとは隣に可愛い女の子がいれば何の文句もない。
本題。20代前半に「して良かった」生き方5つ。
上記の通り20代前半、学業を疎かにしてたダメ人間が取り急ぎ繕ってみたものの綻びが見えつつある経歴ですけどそんな人間の戯言で良ければ。
切れるカードは全て切れ。
- 今のうちにやれることはやっちまえ。
- 使えるモンは全て使っちまおう。
別に超難関大を目指していたわけでもないですけど高校時代に遊び惚けてたせいで静岡県浜松市の予備校で1年浪人、学生時代に学業を疎かにして東京都渋谷区のキャンパスで1年留年してます。
そして卒業時、就職するか独立するかで物凄く迷った結果就職してます。
親御さんが経済的に許してくれるのであれば浪人も留年もアリだと思いますよ。
そこで得た時間で何かを学んだり、スキルを獲得したり将来の糧にする確信があるのならば。
現在は新卒・既卒での就職について在り方が若干見直されつつありますから状況を異にしているかもしれませんが2010年~2011年に就活してた学生はほんとにお先真っ暗でした。
そんな中で半ば独立に心が傾いてた自分が就職を決めたのはフリーランスのプランナーに言われた一言でした。まぁ当たり前っちゃ当たり前な話なんですけど。
学生のうちに新卒の内定をもらえても30代になってから新卒で就職はできませんからね。そう考えれば確かに遅くはない。
まぁ実際サラリーマンだった頃の経験は少なからず今も生きてます。上司に怒られ罵られまくった経験とか。血の気が引くようなミスとか。
「浪人」は10代の話なのでさておき「留年」も「新卒」も、当時の自分には使えて今の自分には使えない選択肢です。
そういう意味では何一つ自分の選択に後悔はしていませんが、もしそのカードを切らなかったら今の自分は存在していないでしょうし、もしジョジョ7部終盤のように並行世界の自分が居たとするならばその選択を採らなかったことを後悔していると思います。
年上の人達に可愛がってもらえ。
- 使えるモンは全て使っちまおう。
バイト先の社員でも飲み屋で隣に座ったオッサンでもクラブで知り合ったお姉さんでも良いです。要は仕事の付き合いでもプライベートでも良いってことです。
モノの考え方、振る舞い方、トラブルに対する対処の仕方―自分より5歳から10歳程度年上の人に可愛がってもらえるような関係値を築いておくと色々得るものがありますよ。
今でも仕事をくれたりプライベートでの相談に乗ってくれたり自分が困ったときに助けてくれる人というのは20代前半の頃に知り合った大人達です。
こうやって書くと20代前半の頃から何の進歩もないように見えますけど。
このお題に対して僕が20代前半の方に向けたこの文章をつらつらと書いているように自分より年下の子に教えを乞われたり何か頼み事をされたら何とかしてやろう、って思いますし。
20代前半の頃に僕がそうして頂いたから僕も同じことをしているのかもしれませんけどね。
まぁ飲み屋で隣に座った…ってのはあくまで例えですけど。
どういう大人と関わるか、その辺りは皆さんの選球眼にお任せします。
大学の外では学生の身分は捨ててしまえ。
- 意識よりも志を高く持とう。
学生の身分を捨てると言っても家に学生証を置いてこいとかそういうわけではなくて気持ちの持ち方として・社会人との関わり方として、と言ったところでしょうか。
「使えるモノは使え」とか言っときながら学生の身分を使わないって若干矛盾してる気もしますけど仮に自分が同い年でバリバリ働いてる奴と同じラインに立ったらどう振る舞う?ってことを言いたいんです。
上手く説明出来ませんけどその若さとやる気で色々なタスクをこなすでしょう、多分。
「学生なのにすごい」じゃ「学生以外の人と比べてどうなんだ」って話になりますし。
ましてや出来なかった時に「ま、学生だもんね…」で許されるのも納得行かないですし。
僕の場合は前述の通りなんやかんややってましたけど他にも開業医に営業掛けてシステムの保守やったり受託系のweb制作やったりスマホ向けのアプリを作ったりして糊口をしのいでました。
今となってはフリーランスではなくてもうちょっとしっかりした形ですけどそれらの延長線上でメシ食ってますからね。割と人生分からないものです。
とまぁそんなわけで自分自身は仕事の上では学生ってことを逃げ口上にするような関わり方とはしませんでした。メンタル的にもそうですし「テストが…」みたいな言い訳も。
もっとも関わってきた人達は僕を学生として扱ってた部分も少なからずあるとは思いますけどね、おかげで今じゃ下は30代、上は60代まで五分の付き合いで関わってますよ。
大学教授に訊け。奴等は歩くYahoo!知恵袋だ。
- 使えるモンは全て使っちまおう。
前項と若干矛盾しますけど大学の恩恵にも多々与ってましたよ。
専門的な分野の相談が必要になったらその分野が専門の教授を取っ捕まえて相談する傍若無人振り。
学生時代に前述の仕事で法律が絡んだトラブルに遭ったときも法学部の教授が法律相談に乗ってくれましたし会計科の教授が税制面でアドバイスくれたりしましたし。
コードを書いてメシを食う足しにしてた割に恐ろしく数学が苦手だった僕は3D系の表現を記述するのにベクトルやら三角関数で詰まったらミクロ経済の授業が終わった後そのまま教授の前でパソコン広げて教えを乞うたりしてました。勿論クライアントとの守秘義務的にマズい部分は切り離して分からないようにしてましたけど。
大学教授なんて言ってみりゃその分野のプロです。プロフェッサーです。
けれど何でもないタダの人が飛び込みで相談しようにも気軽にそれを受けてくれる人達ではないです。にも関わらず在学生・卒業生なら話は別、っていう不思議な壁があります。
取っ付きにくそうな先生でも週一の講義で教室の前方に座ってりゃ自然と顔も覚えてくれますし講義の後じゃなくても学食か喫煙所あたりで声掛けりゃ割と話を聞いてくれるもんですよ。
ちなみに人生とか進路とかそういう社会的な経験に基づく返答が要求されるような相談はやめた方が良いです。
学問や研究の分野で生きてくつもりなら話は別ですけどそうでない人にとっては決して有益な答えが返ってくる保証もありませんしそのせいで前途有望な若人が変な方向を向いた姿も端から見てて辛いので。
迷ったら取り敢えずやっとけ。
- 今のうちにやれることはやっちまえ。
- 無茶するなら今が最後だぜ。
読んで字の如くです。別にブラック企業の社訓とかにありがちな精神論とかでなく。
「面白そうだけど大変そうな案件」とか「楽しそうだけど翌日キツそうなクラブのイベント」とか。
大概そういうことについては首突っ込んでました。その分痛い目も見ましたけどね。
朝いきなり物凄い勢いで鳴り続ける電話に叩き起こされて「あのさー、サイトのデザインは上がってるんだけど今日明日でそれ10本構築できない?」とかね。
今考えたらそれを言う側もそれに二つ返事でOK出してた自分も気が狂ってたとしか言いようがない。無事完遂しましたけど。
微妙な気分のまま行った代官山UNITのイベントで知り合った1歳年上の世捨て人は後にエンジニアとなり今一緒に仕事してますし。
やっときゃやっただけ後から全部ついてきます。くるりの「ハイウェイ」みたいな言い種ですけど。
それがいつなのか、と言うことについては保証は出来ませんけどね。
20代も後半に差し掛かるとだんだん体力的にもキツくなってきます。
多分30代に入ったらより一層キツくなるでしょう。体力的にも時間的にも、結婚して家庭を持った人は金銭的にも。
思い立ったが吉日、後悔の無いように!
おわりに。
徹夜での作業の合間にガーッと書いたので内容が矛盾してたらごめんなさい。
「20代前半にしとけば良かった生き方」もあることにはありますが…「あの時ああしときゃよかった…」的な後悔に心が折れない精神的余裕がある時にでも。
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