ネイティブ英語が通じないこともある「世界を相手にする英語」〜相手の英語アイデンティティを知る〜

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前編: ネイティブ英語が通じないこともある「世界を相手にする英語」〜自分の英語アイデンティティを知る〜

帰ってきた、バンコク

写真アユタヤですけどね。(ちなみに私左、当時21歳)
実は高校生の時にタイの女の子をホストファミリーとして受け入れたことがあり、カナダ行く前度胸試しに彼女に会いにタイへ一人旅したことがあって。
母の手料理食べてるだけ、わずか半年で体重が戻った私は社会復帰。
すっかりタイの魅力にハマってしまった私は、貯めたお金でまたタイへ。
すると不思議なことに18歳の時に初めて行ったタイではおろそかな英語でそれなりに取れていたコミュニケーションが、カナダから帰国後(既にこの時一年半経っていましたが)に訪れたタイではちんぷんかんぷんな場面が多数。
観光ガイドにも載っているらしい屋台街。外国人に慣れているであろうバンコク人、私の言っていることは分かっている様子。なのに私が理解出来てない。彼は英語を話しているはずなのに、どうして?
遠くからは欧米系の女性の叫び声が聞こえてくる。

Does anyone speak English well!!???(誰か英語上手に話せる人ーーー!!?)
そんな無茶な。気持ちは分かるけど失礼だ。

あの頃の私はまだ英語のアイデンティティが確立される程英語を話していなかったから(あったとしてもジャパニーズイングリッシュであるはず)真っ新な英語の引き出しに入り込んで来るタイ語アクセントの英語も容易に飲み込めたのだ、と思います。比べる知識がないんですもんね。
2回目のタイでは、英語=カナディアン英語になっていた頑固な脳みそは、タイ英語を英語として聞き入れようとしなかったのだろうな。

20歳から一応社会人経験2年飲食業に携わった後、独立して小さなお店を持ちました。旅を仕事にしたかったので、旅先で買い付けたアクセサリーや雑貨のお店。
タイにも何回も行ったし、ネパールやカンボジア、インドネシアに行きました。
そうです。カナダから帰って来てからは英語圏へ全く足を運んでいません。(また行ってみたいですけどね、カナダも。)

あれからもうはや8年経ちますか。ベースは「カナディアンイングリッシュ」なのかも知れないけど、もうあんな風には話せないな。
いや、もうあんな風に話す必要はないと思っています。

話す人の数だけ、英語の種類がある

日本語でも方言や新しい言い回しやら、世代で使う言葉が違ったり、十人十色です。
なのにアメリカンかブリティッシュが英語のスタンダードと思われている日本社会、不思議です。
私の 英語=世界共通語 という認識は大分変わりました。
英語を最も話されている言語としては認めます。が、私は言いたい。
欧米人が思っているよりこの世界は広いのだと。

私は日本人でカナダで英語を学び、英語に飽きてきた時にメキシコ人からスペイン語を習って、タイも好き過ぎてタイ語を勉強していたし、実は今仕事でインドネシアに住んでいるので(お店はやめちゃいました)インドネシア語勉強中。
なので私にはジャパニーズイングリッシュをはじめ、カナディアン英語が最も聞き取りやすいけど、スペイン語訛り、タイ語訛り、インドネシア語訛りの英語にも対応出来ますよ と。慣れもありますが。それが今の私の英語のスキル。私の英語。
その国に立ち入りリスペクトしていれば、自然と口にしたくなるその国の言葉。
その言語の音やリズムはどうしても第二言語の英語に出てくるでしょう。
それを拾えるようになることが、「世界で通用する英語」の第一歩です。

英語が第二言語者同士の会話は、何故かスムーズにことが運びます。勿論会話のレベルにもあるのかもしれませんが、英語の先生をしているネイティブスピーカーの英語も、分かりやすい。話し手の配慮と聞き手の器。これが第二言語の会話で必要なんだと思います。
チャイニーズ系インドネシアンの英語はあの独特の押しが強さがあるので商談は心してかかる必要があります。あるインド人はおそろしくペラペラと喋るけれど何言ってるのか本当に分からない上にアメリカ人を何で俺の喋ってることが分からない?と馬鹿にする始末。シンガポールのローカル屋台で、チャイニーズ系シンガポール人の英語に完全クエスチョンマークの欧米人、タイ人の友達はアメリカ留学から帰ってきてバンコクのスイスホテルで働きだした時「私の英語がアメリカで通じなかったことはないのに、同僚のフランス人に英語をバカにされた」と愚痴ってた。オーストラリア人の知り合いには私の英語はアメリカ英語よりもニュージーランド英語よりも聞き取りやすいと絶賛された。(OZとNZは似ているのだろうと思っていたのでこれには驚いた。)ダライラマ法王の英語のアクセントも独特だったけど、彼の説法は世界中の人々の心に響くのだ。
※実際に経験した話や聞いた話ですので、その国のすべての方がそうではありません。

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