高校をやめて六年間も部屋にいて何もしなかった話(前編)
このストーリーは読者に怒られるかもしれません
まず始めに書いておかなければいけないことがあります。
ストーリーJPで書かれるのは
「こういう転機がやってきて、人生がこう変わりました!」
という話が多いです。
しかし、これから僕が書くのは、
「たくさん時間があったけど、何もしませんでした!」
という話です。
何も教訓はありませんし、読み終わって得るものはありません。
あなたが僕の両親なら「この野郎!!」と怒り出すかもしれません(両親でないことを祈ります)。
それでも大丈夫! 怒らないよ! という方だけお読みください……。
世界一即戦力な男 THE BEGINNING
僕は今年の2月に「世界一即戦力な男・菊池良から新卒採用担当のキミへ」というウェブサイトを公開しました。
インタビュー動画や壁紙、推薦者の言葉などを用いて「自分を雇ってくれ」と自己PRしました。
このサイトを見た企業から声をかけていただき、面接へと進んで選考をしてもらいました。
さて、このサイトには不可解な点があり、公開時からツッコミが入っていました。
この部分です。
高校中退から大学入学まで六年間のブランクがありますね。
いわゆる「空白期間」というやつです。
「いったい何をしていたの?」
面接では必ず何をしていたかが聞かれます。
ここですかさず、
「はい。自分を見つめ直すために旅していました。アメリカ大陸をハーレー・ダビッドソンに乗って横断していて……そこでジョーという男に出会ったんですが、彼は世界中の少数民族を訪ねるグレートジャーニーの途中で、彼から宇宙の法則であるサムシングスピリッツの教えを聞きました。しかし、彼はすでに不治の病に侵されていて……」
などと答えられたら良いのですが、
ぼくの場合はこう答えるしかありません。
「特に……何も……していません……!!」
どこにも出かけず、ほとんど部屋にいるいわゆる「引きこもり」というやつでした。
「部屋で何をしていたの?」
「クソ野郎!」という声が飛んでくるかもしれませんが、正直に答えてみようと思います。
- YouTubeをひたすら見る
- MySpaceをひたすら聴く
- 面白いブログのバックナンバーをひたすら読む
- 2ちゃんねるのまとめブログをひたすら読む
「プログラミングの勉強してました」とか言えれば、格好がつくんですけどね……。
とにかくウェブ業界は移り変わりが早いのです。
新しいサービスもどんどんリリースされるし、人気ブログも次々現れては消えていきます。
そのスピードについていくために必死に……見ていた……! モニターを!!
「くそっ、このブログのバックナンバー四年分を見るのはけっこう骨がありそうだぜ……だが! 俺はやる! 全部読んでやる……! 何故なら……時間が有り余っているから……!!」
そんな青春のすべて。僕が見た光(モニターの)。
しかし、なぜか事態は動き出す……かも
さて、ではなぜ大学に入ることになったのか?
それにはなんと某ベストセラー作家が関わってきます!
つづく。
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