ゲーマー野郎が一人アカペラでYouTubeの再生回数100万回、そして本気でグラミー賞をめざすまでの話 PART 4

前編: ゲーマー野郎が一人アカペラでYouTubeの再生回数100万回、そして本気でグラミー賞をめざすまでの話 PART 3
後編: ゲーマー野郎が一人アカペラでYouTubeの再生回数100万回、そして本気でグラミー賞をめざすまでの話 PART 5

ちょっとした音楽の悩み

京大合唱団にはいってみて、悩んでいた事がありました。

本当に僕は、声楽が好きなんだろうかと。

洋楽とかJ-POPが好きだった僕が、本当にクラシック音楽が好きなのだろうか、と。母親と喧嘩したこともあり、「僕は声楽が好きなんだ」と、固執しているのではないかと。

そんなとき、大学のアカペラサークルの新歓イベントがあることをビラで知り行ってみたら、そのアカペラサークルの先輩たちがすごく上手かったので、そのサークルにも掛け持ちで入ることにしました。よくあるやつです。

しばらく2つのサークルを掛け持ちをしていたのですが、その時に気づいたんです。

やっぱり僕は、ポップス音楽が好きなんだと。

ただただ歌が上手くなりたいだけなんだと(ただただモテたいだけなんだと)


大切な仲間がたくさんできていたのですごく残念でしたが、京大合唱団は辞めることにしました。

今考えるとこれまたすごく良い先輩で、僕が

「(これこれこういう理由で)もう合唱団は辞めようと思います」

という話をしたら、

「そうだね。それは仕方ないね。自分の好きな音楽をやるのが一番いいもんね」

って。

こんな視点の大学生いますか。素晴らしい先輩。

この先輩の言葉は僕の中でずっと残っています。


アカペラは大学から

あたりまえのことですが、大学入学の前にどうやら日本でちょっとしたアカペラブームがあったようで、それをまったく知りませんでした。

「ハモネプ」という番組が放送されて、僕が入ったアカペラサークルからもいくつかのグループが出演していたようで、ちょっとした話題の人もいたりと、名のあるサークルだったそうです。

アカペラをしていく中で少しずつ知っていくのですが、

日本で一番有名なアカペラサークルは、コーラスグループ「ゴスペラーズ」の出身サークル、早稲田大学の「Street Corner Symphony(ストリート・コーナー・シンフォニー)」というサークルで、そこのOBが京都大学の大学院に在学していたときに作ったサークルが、京都アカペラサークル「Crazy Clef」だったそうです。なので、日本のアカペラサークルの中では、まあまあ老舗のようなものでしょうか。

学生のサークルなので、日本トップのアカペラサークルの一つだ、と言っても小さいものですが、同期には「ハモネプに出ていた〇〇というグループにあこがれて入りました!」っていう子もいたので、アツいサークルであったことは間違いないでしょう。 

このときはまさか、のちにYouTubeの動画がきっかけで「ゴスペラーズ」と一緒に歌う日が来るだなんて、全く想像もしていませんでした。

ということで。


やっとアカペラの話がはじまります。

少し音楽の話をします。

アカペラを始めて、いわゆる"カラオケ"と"音楽"の違いを感じた一番の要素は、"リズム"でした。

サークルで活動していく中で、本当にたくさん悩み、たくさん教わりました。

自分のリズム感の無さに愕然としました。こんなにも"音楽"を作るというのは大変なのか、と。

以前よく使っていた「mixi」の日記を今見返してみると「なんでこんなにヘタなんだおれは…」っていう、読むに堪えないような病み日記ばかり。

でも、アカペラサークルでの生活で、本当に、音楽におけるリズムの重要性を習得しました。

 

京都アカペラサークル「Crazy Clef」

僕がいたアカペラサークルです。

結構大きいめの学生のサークルで、100人強の人が所属しており、"アカペラ"というものを使い、しっかりとした"音楽"をやろう、という情熱を持った人たちが集まっているところでした。

その100人の中で気に入った人たち同士がアカペラグループを組むのですが、グループの人数も1人~7人とさまざまだし、やる音楽のジャンルもJ-POP、ジャズ、ロックなど、幅広く演奏するサークルでした。

それでもやっぱりアカペラサークルに入る人の大半はJ-POP好きな人が多いんです。

僕もJ-POP大好きでしたから、本屋さんや楽器屋さん、ネットなどから楽譜を調達し、がんばって編曲もして、手当たり次第にいろんなことをやっていました。


最初はアカペラについてなにも分からないですが、そのときはとにかくアカペラをするのが楽しかったので、アカペラグループを9つとか組んでいました。

「MISIA」とか「UA」の曲をカヴァーするグループとか、「ゴスペラーズ」を歌うグループとか。その当時「ポルノグラフィティ」と「GACKT」が大好きだったので、それもいつかやりたいなーとも思っていました。

洋楽もやっていましたし、海外のプロアカペラグループのコピーをするグループも組んでいたのですが、やっているうちに、

「音大生でもないんだし、ただの素人が大学時代の3~4年そこらで良いアカペラ編曲で音楽を作るのは無理」と割り切って、プロアカペラグループのコピーグループに特化し始めました。

(音大にいけなかったのは今でも少しコンプレックスです)


世界のアカペラグループたち

プロのアカペラグループといえばみなさんゴスペラーズやRAG FAIRを思い浮かばれると思いますが、実は世界にはプロアカペラグループがとてつもなくたくさんいます。

ここでも僕は良い先輩に巡り合えたなぁと思います。


先輩の家で遊ぶ時は、世界のいろんなアカペラグループを聴かせてくれて、あれがいい、これがいい、と紹介してくれました。その中でアカペラがどんどん好きになっていって、僕が主にコピーをしていたのは、「Take 6」、「Real Group」、「トライトーン」、「VOX ONE」などのグループでした。アカペラに詳しく無い方はご存知ないかと思います。

大学1年生はあっという間に終わり、大学2年生。

アカペラ2年目のとき、「人によって編曲の特性って違うから、複数のプロアカペラグループのコピーを一つのグループでやると、音楽にばらつきが出るかも」と考えました。

なので、「一つのグループで一つのプログループのコピー」というルールでアカペラグループを組んでいきました。つまり、「Take 6コピーグループ」「ゴスペラーズコピーグループ」といった感じです。


サークルの中でのライブ活動はもちろん、活動の場を広げようとどんどんサークル外にも出て行きました。はっきりとした何か目標があったわけではないですが、なんとなく、「自分のグループを有名にしたい」と思っていたような。


プログループのコピーをしていて学んだのは、アカペラのアレンジはジャズの理論を基軸にしてないといけないな、というところでした。

アカペラは楽器がないので、たくさん隙間ができやすい。その隙間を感じさせないため、音の壁を作るために必要なのが、ジャズのハーモニーとリズムだと感じていました。

本当にたくさんのことを吸収し、学びました。


アカペライベント

日本のアカペラのイベントって実は本当にたくさんあります。

でもイベントもサークルもここ10年くらいですごく増えたので、もしかしたら結構見かけることも多くなったかもしれません。

日本のみなさんは「ハモネプ」をご存知の方が多いと思いますが、それ以外にも、「KAJa!」や「JAM」という大きいイベントもあります。

僕が大学生の頃、「KAJa!」は京都駅の大階段を埋め尽くす何千人もの人が来るイベントでしたし、「JAM」はディズニーランドのエクスピアリという素晴らしい場所でやっていたイベントでした(今年は六本木ヒルズアリーナでおこなうそうです)。

その他にも今はたくさんのイベントが生まれていますが、そういった大きいイベントに出られれば、有名になるんじゃないかと思い、目指していました。

青春ですねー。

音楽にどっぷりはまっていました。


ゲーマー野郎感が消えかかっていますが、ゲームはこのときもやりまくっています。

「ファイナルファンタジー12」をがっつりやっていました。

「ファイナルファンタジー」シリーズ、本当に大好きだったんですよね。

そらぁ留年もしちゃいますよね。

いや、それのせいにしたらいかんか。


「良い大学行ってやるから、そこから好きにさせてくれ!」と言い放ったので好きにしていたら、2回も留年してさすがにむちゃくちゃ怒られました。

「好きにし過ぎだ!!」って 。

本当に反省しています。


かなり大きめの人生イベントがこのあと待っているというのに。

続きのストーリーはこちら!

ゲーマー野郎が一人アカペラでYouTubeの再生回数100万回、そして本気でグラミー賞をめざすまでの話 PART 5

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