大学生が、たった3か月で500万貯めてドイツ製最高級車のBMWを買ったのに、2週間後にクラッシュして300万の請求が来た話

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前話: 大学生が22歳の時にたった3か月で500万円貯めて憧れのドイツ製最高級車BMW M3を買った話

これは友人JUNの語であり、JUNの言葉を僕(Makoto)が文字に起こしたもので
す。

前回は、憧れのドイツ製最高級車BMW M3の納車までのSTORYでしたが、

今回は

「成功の足音が聞こえ出した時が一番危ない」

そんなお話です。

カッコよく言えば、そんな教訓になりますが、

一言で言えば、

「大きくやっちまった話」

です(笑)


【最高の車だったBMW M3】


22歳3月、もう大学の授業もなかった俺は、

納車されたBMW M3に毎日ひたすら乗っていた

子供の頃に初めてミニカーを買ってもらった時の様な興奮で、

近所のコンビニでさえ車を走らせ、家から徒歩10秒のコンビニに行くはずが、

気が付くがつくといつも車で30分のコンビニにいた。

漆黒のボディに赤皮のシート、大きなホイール、という外見に、

五感の全てをかき立てられる官能的なエンジン音、

コンビニに駐車した自慢の愛車を見て俺はニヤけっぱなしだった。

3日に1度はガソリンスタンドに行き、この月のガソリン代は10万円を軽く超えた。

自分で給油するセルフスタンドの方が安いにも関わらず、
わざわざスタッフが給油してくれるスタンドに行って
給油されるM3を見てニヤニヤしていたのだから、今思えば恥ずかしい笑

ニヤニヤが止まらない俺

初めてのドイツ車は、左ハンドルに加え強烈な馬力に慣れないことの連続で、

普通に走るだけでも手に汗握る事が多かった。

まさに「じゃじゃ馬」である。

しかし俺はこのじゃじゃ馬が可愛くて可愛くて仕方なかった

Makotoとも仕事終わりに良くドライブに出かけた。


左が俺のじゃじゃ馬M3、右がMakotoのRX-8

常に楽しげな俺を見て、彼自身も嬉しそうだった。

「目標を決め、それに対する道筋を作り、最短で達成する」

22歳の俺にとって非常に貴重な経験だった。

M3の購入にあたって、ディーラーでの契約に際する細かな詰めや、
保険まわりは全てMakotoがやってくれた。

人生初の大きな買い物を目の前にしてあたふたしていた俺は、
冷静に事を進める彼を見て、
こいつなんでこんなに知識があるんだろうか?

と不思議に思ったくらいである。

保険契約時に

「絶対に車両保険は追加したほうがいいい」

そう頑なに言うMakoto。

今まで事故など起こしたことがない俺は、保険料の高い車両保険に入るつもりはなかったが、

彼が強く勧めるめるので、月々3万という安くない金額ではあったが車両保険にも加入することにした。

(車両保険に入らない場合、自分で起こした自損事故では車の修理代は全額自己負担になる。

車両保険に入ることによって自分で起こした自損事故でも保険がおりるが、月々の保険料が増える上に22歳という年齢の低さとBMWの車体価格の高さで割高になった)

この時の彼の言葉に、俺はわずか2週間後とても感謝することになるとは、

当時非常に浮かれまくって地に足のついていなかった俺は知る由もなかった。


【雨、スリップ、そしてクラッシュ】


納車から2週間後の週末深夜、俺は1人お台場にいた。

冬が明け、春の風が吹いていた夜、先ほどまで降っていた雨も上がり

少し霧がかった、幻想的な夜景が目の前に広がっていた。

音楽は流さず、窓を全開にしM3のエンジンサウンドをバックミュージックに

俺は自分の最高の時間に浸っていた。

「次は素敵な女性を助手席に乗せて来たいな」

そんな事を考えながら、アクセルの一踏み、ブレーキの一踏みに神経を研ぎ澄まし、

このM3との会話を楽しんでいた。

時間は午前0時をまわった頃、風もやみ静寂をの中を切り裂くM3のエンジン音。

この空間に完全に心酔していた俺とM3は人気のない交差点に差し掛かった。

その時だった。

突然後輪が交差点の水たまりでスリップした。

「あっ!」

そう思った俺はとっさに急ブレーキを踏んでしまった。

「ヤバい!」

ますますスリップするM3

目の前の景色は一瞬にして変わり、

そこに広がるのは幻想的な夜景が続く道路ではなく、

「縁石」

だった。


車高の低いM3に縁石は致命傷だった


なすすべもなく俺とM3はけたたましい衝撃音と共に、右前輪から縁石に突っ込んで跳ね上がった。

「終わった」

これが咄嗟に出た俺の一言である。

こうして納車からわずか2週間でドイツ製最高級車BMW M3は、

俺と共にクラッシュしたのだった。


【じゃじゃ馬との別れ】


どの位の時間が経っただろうか?


時間にして1分も経っていないだろうが、

ハンドルを握ったまま俺は呆然としていた。

正気に戻り車を降り、状況を確認する俺。

場所はお台場とはいえ人気のない奥地、

とにかく人を巻き込まなくて本当に良かった。

俺は心からそう思った。

降りて車を確認すると、車体右部分がおかしなことになっていた。

縁石にぶつかり大破したバンパー、衝撃で外れそうになっている右ドア、

そして右前輪のタイヤは直角に曲がっていた。

再び乗って帰るのは不可能だなと一瞬で察した。

ひとまずMakotoに電話する俺。

Makoto
あっどーもおつかれっす!


電話に出た彼の声は、俺のテンションとは裏腹に爽やかだった。

振り絞って出た俺の第一声は

事故った


これしか言葉が出なかった。

Makoto
えっどうした?事故!?
Makoto
自損?もしかして対人??とにかく大丈夫???


そんな感じで矢継ぎ早に質問をかぶせ、それになんとか答える俺。

Makoto
ひとまずまず警察呼んで!場所はGoogleMap見れば住所わかるでしょ。
Makoto
次に保険屋、ダッシュボードの中に車検証と一緒に保険屋の番号入ってるでしょ。
Makoto
あっ自走出来ない旨伝えてレッカーも要請してね。


時間は深夜だ。

レッカーは1時間以上かかるとのことで、

迅速に駆けつけてくれた警察の方に事情を説明して事故処理をしてもらう俺。

「就職も控えた身で俺は何をしているんだ。」

そんな自問自答し、

「誰かを巻き込まなくて本当に良かった」

そう心から思った。

30分後、レッカー車よりも先にMakotoがあらわれた。

深夜の1時過ぎにも関わらず駆けつけてくれたのだ。

その後レッカー車が到着し、無残な姿でレッカー車の荷台に載せられるM3。

事故調査も終わり、レッカー車を見送り、

「なんてことをしてしまったんだ」

そう落ち込んで無言な俺をMakotoは車に乗せ、

Makoto
遅いし今日は帰ろう


その一言だけを言い、帰路についたのだった。



【修理代金300万円!?】


念願のM3を納車からわずか2週間で失った俺は、失意のどん底にいた。

「自分が悪いとはいえ、なんてことをしてしまったんだ」

そんな思いが浮かんでは消え、浮かんでは消えと頭の中を無限ループしていた。

当時の俺は半ば自暴自棄になりかけていたが、頻繁に出かけようと声をかけてくれたMakotoや、卒業記念に思い出作ろうよと何度も遊びに誘ってくれた友人達に救われた。


4月に入り、社会人になる俺は入社の準備が慌ただしくなり、

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