世界一周に出ようと思ったキッカケ
『松田、今日も皆であのジョナサンに集合な!』
社会人2年目、
営業の仕事をしていた時の私と、先輩の
まるで合言葉のような毎日のこの会話。
『行ってきまーす!』と
毎日ニコニコした顔で会社を外出しては、
時には直行して、毎日例のサボリ会に参加をする日々。
そして、皆で会社の文句を言う。
『あの上司、朝に漫画喫茶に直行する時を見たよ!えっ、あの先輩もいたよ!』
『なぁーんだ、皆一緒じゃん!』
なんて、会話が飛び交う。
かつてないぐらい、
人間として、腐った時間だった。
意義や、やりがいのある仕事だったけれど、
それなりに仕事をすれば、求められている以上の結果も簡単に出せたし、給与も不自由なくもらえていた。
た、だ!
毎日がクソつまらなかった。
私のモチベーションは、毎日のように落ちて行った。
尊敬する上司や、先輩も探せなかったし、
これがこれから一生続くのかと思うと、
安定という言葉と引き換えに、
これから自分が手にするものが恐ろしく感じられた。
今振り返ると、毎日ワクワクしたい!自分の夢を東京で叶えるんだ!と意気揚々と飛び出した私にとっては、
それは、地獄への入り口のような生活、人生を意味しているほどだった。
つづく。
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