世界一周に出ようと思ったキッカケ - 2
前話:
世界一周に出ようと思ったキッカケ
抜け出したい。
この生活から、早く抜け出したい。
ジョナサンのサボリ会で、
誰もそれを口に出せずに毎日を過ごしていた。
その日々は、17歳の時から抱いている私の夢さえも
遠ざけて考えさせるほどだった。
あぁぁぁぁー!!!!なんて、最悪なんだ!!!!!
こんなんじゃ、
高校生のカウンセラーになるために、
せっかく東京に、田舎から出てきて、
苦学生生活をしてまで大学を卒業したのに。
何で?
高校生を相手にするなら、自分が成長しなくっちゃねと思いながら、
あえて、この就職という道を選んで仕事をしてきたのに
何で?
この状態で、いざ、夢を叶えた時に、
『人生って、楽しいぜぇ!』なんて、心から言えないよ!!
と、夢から遠ざかる自分を感じては、むしゃくしゃして、
何度も、自分で、自分を追い詰めていた。
お金、社会的な安定を得る代わりに、
目に見えない、自信喪失、不安、絶望。
なんだか、そんな気持ちでいっぱいだった。
ひょっとしたら、
あの時期、私は、
辞める理由を探していたかもしれない。
有名なバックパッカーの高橋歩のLOVE&FREEという本を
本屋で、立ち読みしていたある日。
その本にある、写真と
一言二言しかないフレーズを眺めながら、
『ふぅ〜ん。南米かー。遠いな−。』
『この写真って、どんな場所なんだろう?』
『というか、これって同じ、地球?カメラがいいのかな?』
『ここって、どんな人達が住んでんの?』
『この言葉、素敵だけど、これって、どんな心境?』
なぁーんて、漠然と、いくつも不思議に思った。
昔から、人に言われたことを丸呑みで信じないたち。
『あの子、嘘つきだから友達にならないほうがいいよ!』
なんて、アドバイスをもらって、
『そうなんだー。分かった!ありがとう♪』
と笑顔で答えては、
自分から近づいて、友達になり、本当にそうか確かめる私。
この本を眺めながら、
自分の疑問を、自分に問いていたら、
自分で見てみたいな~。
そうだ!確かめてみよう!
そう思った。
きっと、私はもっと、
リアルを生きたかったんだ。
何よりも、自分自信が、自分の人生を感じていたかったんだと思う。
つづく。
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