出張整体師はみた!【ペット編】階級

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ご自宅への出張でございますと、ペットを飼っていらっしゃる
お宅も珍しくございません。
犬、猫、鳥・・・
部屋飼いのこれらの子達は外部から来た小生を見て、
「よその人が来た!」
とお祭り気分ではしゃぎまわる事も少なくございません。
一緒に遊んでいると思って体を割り込ませる子

いじめてると勘違いして飼い主さんを守ろうとする子

自分も喜んでもらおうと、こちらの施術の手付きを真似る
飼い主さん泣かせの子
飼い主さんのわきにデンと横になって、目で
「こっちもやれ」
と合図し、撫でると満足そうな顔をする子
と様々な反応をします。
猫ちゃんですと、中には全く関係なく行動する子もいますが、
ワンちゃんの習性には驚くべき物もございます。
Eさんは基本的にご夫婦でお呼びいただくのですが、時々
受験生の高校生の娘さんも一緒にお受けいただいておりました。
その日は、ご主人、娘さん、奥様の順番で、リビングに出した
布団での施術でした。
ご主人の施術が終了し、娘さんの順番になった時のお話です。
自室にいる娘さんを呼びにご主人がその場を離れた隙に、
Eさん宅でかわいがっているワンちゃん(当時18歳)が
施術用の布団のど真ん中に鎮座しました。
ご自分の順番でリビングにいらした娘さん、それを見て
「またか」

といった表情でワンちゃんを持ち上げてわきによけて、
施術を受けるべく横になりました。

それが気に入らないワンちゃん。施術用の布団を咬んだり、
引っ掻いたり、穴を掘ろうとしたり、大忙しです。
ご主人や奥様の順番の時は、終了しそうになるとお迎えに来たり
といった具合で、絶対にこのような事は致しません。

最初に伺ったときに15歳の娘さんに対してワンちゃんは17歳。
生後すぐに飼われ始めたようで、娘さんは自分より後に
やってきた序列下位とみなしているのです。
このワンちゃんが認識しているご家族の序列順位は

一位 ご主人

二位 奥様

三位 お兄ちゃん(施術は受けない二十歳のお兄ちゃんがいらっしゃいました)

四位 ワンちゃん

五位 受験生の娘さん
なのであって、施術を受ける、まして序列二位の奥様より先になど

「十年早い!!」

との必死の訴えなのでした。
犬の前で、ご主人をないがしろにしたり、陰口を言っている、
帰りが遅い、といった場合に、飼い犬がご主人に噛み付いて虐待する。
という情報番組での内容を見たのを思い出しました。
犬の上下関係は厳しい!
と改めて勉強させていただきました。
※ここまでお読みいただきまして、誠にありがとうございます。
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大変恐縮ではございますが、どうぞ宜しくお願い致します。
また、出版等のお問い合わせは
足利忠宛にお願いいたします。

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出張整体師はみた!【ペット編】虐待ゆえ

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