出張整体師はみた!【ペット編】虐待ゆえ

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前回の「階級」
でのE様のお宅のワンちゃんは、幼少期から愛情に恵まれた
幸せな中での笑い話でございますが、残念ながら酷い目に
遭ってしまった子もおります。老舗飲食店の大将N様宅で
飼われたワンちゃんがそうでした。

こう申し上げると誤解されてはいけませんので補足させていただくと、
N様が虐待していたのではございません。

Nさん宅のワンちゃんの二匹の柴犬(推定12歳位のオス、メス)は、
3歳位まで野良犬としてNさん宅の近所で生活をしていました。
その頃に近所の子供や一部の大人といった人間に、相当に
意地悪をされたようなのです。正義感と義理に厚く、
周辺に顔の効くNさんが、見かねてそんな人を咎めているうちに、
懐かれてご自宅に迎え入れたのでした。
特にオスの子の方がその頃のトラウマが強くあるのか、
Nさんのご家族以外をとても怖がり、噛み付きこそしませんが、
とても威勢良く吠えます。
恐怖が強いのか後ずさりしながら・・・

小生が毎週お呼びいただいていた時も、毎回後ずさりしながら
吠えてくれました。
お孫さんの幼稚園児のお姉ちゃんが

「もぅーー吠えちゃだめー!」
と言って落ち着かせようとしても怯えの感情には勝てないようで
止まりません。
毎回のことですので、少しからかいながら追いかけていくと、
別の階まででも、どこまでも後ずさりしながら吠えます。
それでも室内ですのでやがて逃げ場が無くなってきます。
そしていよいよ行き場が無くなると、くるくると、その場を回りだし、
パニックになります。
そこで一呼吸おいて頭や体を撫でてあげるとやっと観念して、お座りや
お手をしてくれます。
何十回伺っても、到着して最初に行う恒例行事になっておりました。
Nさんはそれを見て

「いい加減覚えろ!このやろ!」

と笑いながらワンちゃんを軽く小突きます。
小生もつられて笑ってしまいますが、散歩中、来客時は常にこんな調子
だそうです。
ちなみに、メスの子の方は老犬ゆえの反応が機敏でない傾向こそございますが、
初回より基本的に歓迎して下さっております。

ただし、オスの子の方の吠え方が執拗な時は、釣られて吠え始める時もございます。
そして数秒間経ったところで何かに気付いたように、オスの子を前足で
小突いてから睨んで、定位置に座り込んでしまいます。
オスの子はというと、情けない目付きになって小さめの

「クゥーン」
という声(吠えるという音量ではございません)を出すのが精一杯になります。
犬であっても

女性は強し
でございます。
どうしても最初に怯えざるえないトラウマを刻み込んだ、同じ人間の
してしまった所業に、遣る瀬無い物を感じてしまいますが、
ぶっきらぼうだけど愛情に満ちたNさん一家に迎えられて、本当によかったなと
感慨深くなります。
世の中の虐げられたペットが、みんなこのように救われればいいのにと、
虐待記事を見聞きする度に溜息が出てしまいます。

※ここまでお読みいただきまして、誠にありがとうございます。
読んでよかったと思っていただけましたら、このページと共に、初回の
にも「読んでよかった」を押していただけれると嬉しいです。
大変恐縮ではございますが、どうぞ宜しくお願い致します。

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