~偶然は神様がくれたボール 運命は女神とのキャッチボール~全国47都道府県ツアーから得たこと 第十八話
第十八話 同級生から貰った決意と鍋が目にしみる
大分県大分市→大分県湯布院市→福岡県福岡市編~
前回までの補正移動距離 4050.1km
区間徒歩移動距離 154.6km
概算総移動距離 4204.7km
≪大分県大分市 中小企業会館会議室≫
8月1日 PM1:00
午前中から、インタビューを実施。
セミナー告知するが、中々厳しい。
高校球児が、甲子園に向けて出発していく。
もうそんな時期になったんだな。
そしてセミナー会場に行く。
いつも通りのゼロ。
そんな中で、喫煙所では、≪半沢直樹≫というドラマの話。
中小企業会館は、銀行関係もテナントで入っており、年配の方も多い。
イロイロ思うこともあるのだろう。
ちなみに、この旅に出てから、いや、書いている今でも、≪半沢直樹≫を見たことがない。
『倍返しだ』というセリフは、知っているが。
そうこうしている内に、規定時間になり、車をいよいよ福岡に走らせた。
大分駅で、次の旅の切符を買って。
≪大分県由布市 由布院駅近くの喫茶店≫
8月1日 PM3:50
湯布院、由布院どちらも、≪ゆふいん≫である。
地名上では、由布岳にちなんだ、由布院であり、温泉があるという部分で、湯布院とい
う名称。
健康的で、心地よい風が街を吹き抜ける。
高校時代の同期ユウゾウ君が、入院療養していると聴いて、訪問させてもらった。
現在、体調回復の為に、由布院の病院に長期滞在しているという。
コトバには、出さなかったが、辛いのを押してユウゾウ君は、わざわざ手土産いっぱい
で来てくれた。
「がんばるねぇ。凄いよ」
ユウゾウ君から、柄にもないコトバをもらい、むしろ恐縮した。
『お身体大丈夫か?』
「おう。ちょっと療養すればよくなるよ。」
儀礼的な挨拶から始まった話は、下世話な話へ発展。
それでいい。それがいいのだ。
男二人集まれば、下世話な話こそ≪生きるチカラ≫。
再び、会おうと誓いあい、彼の満面の笑顔見送られ、由布院を後にした。
≪福岡県福岡市 博多駅≫
8月1日 PM6:50
博多駅に着いたのは、夕方6時半を回った頃。
大阪に向かう新幹線は、8時過ぎ。
東京時代では、過分にお世話になり、八王子興行では、記事にしていただいた、タカノ
さんと、博多駅でお食事を共にする。
この旅のコト。
これからのコト。
出会いと別れ。
わずかな時間ではあったが、様々なコトバを交わした。
「ヒダカさんのやっていることは、意味がある」
『福岡で、≪ハタモク≫立ち上げてくださいね。福岡に住みだしたら、去るとき号泣の福岡ですよ』
この街は、好きだ。
俺も、福岡に住みたいと思ってる。
博多は、いつまで経っても、俺の都会。
『タカノさん、きっとまた近いうちに来ますからね』
俺と俺の涙を乗せた新幹線は、博多駅を定刻通り走り出した。
著者の日高 啓太郎さんに人生相談を申込む
著者の日高 啓太郎さんにメッセージを送る
著者の方だけが読めます