~偶然は神様がくれたボール 運命は女神とのキャッチボール~全国47都道府県ツアーから得たこと 第二十三話

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第二十三話 一期一会のhave a Nice day

≪青森県青森市 青森駅≫

8月5日 AM6:07
 青森駅。
 新青森から、始発の新幹線に乗り換えるお客さんは、特急つがる号に急いで乗る。
 ここからなら、東京には、朝9時半には着く。
 俺は、まだまだ東京には戻れない。
 日本海を横に見ながらの旅である。
 改めて振り返る。
 あの時、タイミングがずれていたら
 あの時、早い電車に乗っていたら
 今の未来は、あっただろうか?
 改めて思う。
 
 タイミングひとつで、人生は大きく変化するのだと。
 さて、駅前のうどん屋で、朝ご飯を食べた俺は、駅前のバス停で、高速バスから降りた
女の子に声を掛ける。
 『おはようございます。全国で……』
 お決まりのコトバを言った。
 「バスで東京から帰省したばかりで、すっぴんなんですけど」
 というOKなコトバを貰い写真を撮った。


 
 撮り終わり、弘前に向かおうと思ったその時だった。
 キャスター付きのカバンを運ぶ、一人の女の子がいる。
 『気が強そうだが、イイ女じゃないか』
 俺の勘は、その女の子に向いて歩きだしていった。
 コインロッカーで、立ち止まり荷物を入れていた女の子に声を掛けた。

≪青森県青森市 青森駅 コインロッカー≫

8月5日 AM7:20
 『おはようございます。一人旅ですか?』
 そんな様な声のかけ方だったと思う。
 「あーはい。」
 『どちらに行かれるんですか?』
 「休みを取って、東北への一人旅なんです。」
 『素敵ですな。ベッピンさんの一人旅。じゃぁポーズ撮りましょうか?』
 
 『せっかくなんで、個人的にうなじも・・・』
 
 
 そんなこんなで、写真を撮った。
 ある意味で、最低なファーストコンタクトだろう。
 「また、どこかで……」
 それが、またどこかでではなくなったのは、この旅、仙台に着いてからのお話。
 この時のコトバが印象的だった。
 「一期一会にありがとうございます。have a niceday」
 この時、この女の子と、どの様に関わっていくか、まだ予想すらできなかった。

 撮ったら、すぐに弘前に向かった。
 この旅で、また一つのストーリーが生まれた瞬間だった。

 この方の名前は、ユミさんという名前だった。
 

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