第四十一話 美人はイオンに?死闘14時間の美女探し(香川県高知県徳島県8月20日)~偶然は神様がくれたボール 運命は女神とのキャッチボール~全国47都道府県ツアーから得たこと

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第四十一話 美人はイオンに?死闘14時間の美女探し

香川県高松市⇒高知県高知市⇒徳島県徳島市⇒香川県高松市編
前回までの補正移動距離 9461.1km
区間移動距離 405km
概算総移動距離 9866.1km

≪香川県高松市 高松駅⇒高知県高知市 高知駅≫

8月20日 AM10:00
 高松駅に近いレンタカー屋さんで、レンタカーを借りた。
 20時に戻りますという予定で。
 四国3県をぐるりと回る。
 出発時、凄く凄く甘く考えていた。
 行けば、なんとかなるだろうと。
 10時間で、全ての行路は、達成するだろうと。 
 
 しかし、そんな甘い考えは、あっさり覆される。
 高松から、高知まではおよそ2時間強。
 山が続く高速道路。
 音楽を聴きながら、高知県高知市まで車を進めた。

≪高知県高知市高知駅≫

8月20日 PM0:30
 高知県には、初めて来た。

 アンパンマンの曲が鳴り響く。
 なんて素敵なところだろう。
 そんな甘い考えは、さっさと捨てなければいけない状況になる。
 声を掛ける人がいない。
 そして、掛けても会話すらできない。
 どんどん時間は過ぎて行く。
 焦る気持ち。
 取りあえず、お話だけでもできないものかと考える。
 『すいません。美人さんってどこにいますか』
 「イオンにいるんじゃない」
 この旅をしていて、頻繁に出てきた返答
 ≪美人はイオンにいる≫
 とは言え、らしさが出ない。
 この旅では、駅であったり、観光地であったり、そういった場所で撮っていることが、
大半。
 ただ、この視点は面白い。
 そこで、Facebookに俺なりの視点で書いてみた。
 すると、中小企業研究や人材教育研究をされている、産業能率大学のハシモト先生が、

 「地方にこもる若者たち 都会と田舎の間に出現した新しい社会 (朝日新書) これ読む
と良いですよ」

 この本は、岡山県倉敷のイオンモールに集う若者たちを取り上げたもの。
 商店街でなく、ショッピングモールが≪地元≫である現代。
 だとするなら、美人が集まるのではなく、人が集まるから、必然と美人も集まるという
図式が成り立つ。
 俺であれば、どういう視点で書けるかを考えたら、
 
 『なぜ、俺の声掛けに立ち止まってくれたのか?』
 この謎が、もし解けたなら
 『なぜ、美人は写真を撮らせてくれるのか?』という図式が見えてくる。
 そして、本当の意味での美人は、表情やストーリーを語れるという点も見えてくる。
 もっと飛躍すれば、『美人になる方法』という素晴らしい≪研究成果≫が挙げられる。

 あくまでも仮説であるが、最終回で少しお付き合いいただきたいと思う。
 自信が無くなると、とたんに結果が出なくなる。
 声を掛けることが、躊躇されてきた。
 聴こえる≪アンパンマンのテーマ≫が、悲壮感を帯びてきた。
 これは、いけない


 『そうだ。飛行場に行こう』

≪高知県南国市 高知竜馬空港≫

8月20日 PM2:30
 高知駅から、車を走らせること30分。
 南国市にある高知竜馬空港に到着した。

 ここなら、誰かいるだろう。
 まだ、高松に20時までに戻れる。
 そう思った。
 しかし、出発・到着含め飛行機がしばらくない時間帯
 人がいない。
 やばい。
 案内掲示板を見た。
 どこに人が居るか?
 『桂浜?』
 取り急ぎ、俺は、桂浜に向かった。

≪高知県高知市 桂浜≫

8月20日 PM3:00
 高知市にある桂浜は、観光客も訪れる観光スポット。
 俺は、車を降りると、浜に向かった。
 可愛らしい女の人達がいた。
 全力で声を掛けた。
 『こんにちわ……ゼェゼェ』
 息も途切れがちになりながら、声を掛けた。
 「こんにちわ」
 笑顔で返してくれた。
 『あの、俺は全国一周美女探しをやっていまして、四国3県を10時間で美女を撮影する
ことをやっているんですよ』
 「すごい」
 『ありがとうございます』
 思わず、笑顔でピースサインをした。
 『おねぇさんたちは、どちらからお越しになったんですか?』
 「愛媛県からきました」
 『愛媛 松山 ありがとう』
 コトバにならない言葉を発し、思わず握手した。
 『早速で恐縮なんですが、美人さん達を写真撮ってもいいですか?』
 「いいですよ。ねぇ」
 いいですよと快諾してくれた女の子は、隣の女の子に促した。
 「おつかれさまです。いいですよ」
 『ありがとうございます。』
 再び握手をした。
 『じゃあ撮りますよ。ハイチーズ』



 

 『ありがとうございます。また会える日を楽しみにしてます。』

 俺は、駐車場に向かって全力疾走した。
 駐車場に向かう途中で、三人組の女の子達と遭遇した。
 目が合ったので、
 『こんにちわ』
 と言った。
 「こんにちわ」
 駐車場まで向かっていた、三人組の女の子達と、お話しながら、この旅のことを色々と話した。
 「絶対面白いですよね」
 『じゃあ撮らせて』
 「いいですよ」
 『ハイチーズ』





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