top of page

13/9/24

社長が逮捕されて上場廃止になっても会社はつぶれず、意志は継続するという話(2)

Image by Olia Gozha

去っていくナショナルクライアント

強制捜査が入った翌日も、何事もなかったように出社した。淡々といつもの仕事についてる人が多かったように思う。

担当しているのはインターネットサイト。24時間365日無休のビジネス。止める訳にはいかない。

そんな中、最初に事件が起きたということを実感したのは、会社のイメージダウンによるお客様への影響だった。

今ほどアドテクノロジーが進化していない当時、ポータルサイトの主な収入源はインターネット広告、中でもAdsenseやディスプレイネットワークではなく、『純広告』と呼ばれる、「枠売り」の広告商品だった。

Yahoo!などの大手と比べ、どうしてもB級感の拭えないサイトでは、いわゆる一流企業(ナショナルクライアント)の獲得は、夢の1つだった。

ナショナルクライアントとは

事件前の年末、確か、JALだかANAだか、ナショナルクライアントがついに出稿してくれ、皆で喜んだことを覚えている。しかし、事件後、すぐに掲載中止に。現実の厳しさ見せつけられた。


実際に行われている以上に見せることで時価総額を釣り上げた、という話があるが、実像以上の評価をしていたのは、世間や市場であり、実際に手を動かしていたメンバーは、ポータルサイトしかり、blogしかり、ニュースしかり、しっかりと価値のある事業をやっていた。ユーザからの支持を得ていた。

だからこそ、今日もそれらのサービスは存続している。もしニーズのないサービスだったら7年間も継続しているだろうか。日夜、ディレクター、エンジニア、デザイナーが手間暇をかけて運用し、改善してきたサービスだからこそだと思う。

(もちろん、その後クローズしたサービスもたくさんあるのだが)

ポータルサイト livedoor

しかし、事件後の世間の風は冷たく、客観的に自分たちを見つめる機会を求めてさまよっていたかもしれない。自分たちが信じてがんばってやってきたことは果たしてなんだったのかと。しばらくはそんな日が続いた。


PODCAST

​あなたも物語を
話してみませんか?

Image by Jukka Aalho

フリークアウトのミッション「人に人らしい仕事を」

情報革命の「仕事の収奪」という側面が、ここ最近、大きく取り上げられています。実際、テクノロジーによる「仕事」の自動化は、工場だけでなく、一般...

大嫌いで顔も見たくなかった父にどうしても今伝えたいこと。

今日は父の日です。この、STORYS.JPさんの場をお借りして、私から父にプレゼントをしたいと思います。その前に、少し私たち家族をご紹介させ...

受験に失敗した引きこもりが、ケンブリッジ大学合格に至った話 パート1

僕は、ケンブリッジ大学トリニティ・カレッジ、政治社会科学部(Social and Political Sciences) 出身です。18歳で...

あいりん地区で元ヤクザ幹部に教わった、「○○がない仕事だけはしたらあかん」という話。

「どんな仕事を選んでもええ。ただ、○○がない仕事だけはしたらあかんで!」こんにちは!個人でWEBサイトをつくりながら世界を旅している、阪口と...

あのとき、伝えられなかったけど。

受託Web制作会社でWebディレクターとして毎日働いている僕ですが、ほんの一瞬、数年前に1~2年ほど、学校の先生をやっていたことがある。自分...

ピクシブでの開発 - 金髪の神エンジニア、kamipoさんに開発の全てを教わった話

爆速で成長していた、ベンチャー企業ピクシブ面接の時の話はこちら=>ピクシブに入るときの話そんな訳で、ピクシブでアルバイトとして働くこと...

bottom of page