私が教員になったきっかけ

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ステキ先生! あんな大人になりたい

私は小学校教諭として、23年間 教壇に立ちました。
なぜ私が、小学校教諭になったのか・・・。

私が小さい頃、小学校の先生って、すごいなーと思っていたのは、
まず、低学年の時に担任の先生が黒板にお書きになる文字。
あれに、衝撃を受けました。
うっとりするような、美しい文字。
あの、なんともいえない絶妙な、止め・はね・はらい。
一年生の私は、あれを見るだけで、うっとりしたものです。
なんて、文字ってすてきなんだ。
それを、お書きになる先生、すてきだ・・・♪
高学年になるとき、私はある先生に目をつけていました。
「あの先生のクラスは、なんか違う」
「あの先生のクラスになりたい」
丁度、私の家の真ん前に住んでいる子が、その先生のクラスだったのです。
いいなあ。
うまく言えないけど、なんかかっこいいクラスみたい。
何か、よく学級会やってるみたい。
切望していると、その先生のクラスになりました。
なぜか、「これで変われる!」と思いました。
その先生は、必ずスーツ。
ネクタイをきちんとしめ、髪型びしっと。
いつも落ち着いた感じ。
今思うと、「デキる人」「ちょっと見ビジネスマン」みたいな感じでした。
ヒューマニズムオーラではなく、知的な感じ。
授業は、とても緻密で、教室の中に、独特の雰囲気が流れていました。
子どもの頃、思っていた通りの当時の表現でいいます。
「勉強するって、かっこいい」
はきはき、返事、かっこいい。
発言がつながる、けっこうみんないい事言う、かっこいいー。
いつも、おとなしいあの子が、思い切って発表した、かっこいいー。
うちのクラスの先生が、児童会担当で、学校をどんどん変えてる、
かっこいー、すごーい。
クラスで、困ってる外国の人々に、切手の回収して、おくろうよ、
いいね、かっこいー。
うちのクラス、かっこいー、すごーい、みんなってすごーい!
(えっへん、これ自慢! ありがとう、みんな!
 けんかもいろいろあるけど、感謝しとるよー!)
そんなとき、その冷静でかっこいい先生は、おっしゃいました。

「君たちがやったんだよ」
いつも先生は、二つのことをよくおっしゃっていました。
★『みんなで練り上げなさい』
  話し合う事で、よりよいものを自分たちで作り上げろ
  ということです。答えは、自分たちで作るのだと。
★『これは君たちがやったんだよ』
  自分たちで、決めてやったんだ。実行したのはみんなだ。
それでも、『いいえ、先生のおかげです』と、みんなは
ますます、その知的な先生を尊敬するようになりました。
なぜか・・・。
学級会の最後に、毎回、先生が、
『今日の話し合いでの気づき』や『いい意見』について
フィードバックされるのです。
・煮詰まっていたところを打破するような意見への賞賛
・なかなか発表しない人の勇気ある発言への賞賛
・今日の話し合いで大事だった事
・前回よりも伸びたところ
・今日の司会グループへのねぎらい
そのフィードバックが、ものすごく適切で、
『大人って、かっこいい』
『いつか私もあんなになれるのかなあ、かっこいい』
『なんか知らなきゃいけないことがいっぱいあるんだな、がんばろう』
そう思っていました。
ほんとに、そのフィードバックに、うっとりしたものです。
その先生は、少し私たちと、いい感じの距離をもっていらしたような気がします。だから、依存しすぎず、自分たちで考えるものなんだと思っていました。
そして、まず進路を決める中学3年のときには、
もう迷わず学校の先生になる、
それが当たり前のように思えていました。

いつも自分の心の中に、あのステキ先生がいる感じ。
「あんな大人になりたい!」
それが私のスタートだった
そう思います。

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