ゲーマー野郎が一人アカペラでYouTubeの再生回数100万回、そして本気でグラミー賞をめざすまでの話 PART 9

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アカペラは手段であって目的ではない

ブラックミュージックを通じて音楽好きになったとはいえ、アカペラサークルに入った頃は音楽のことはなにも知らず、"アカペラをすること"そのものが目的だったと思います。

でも、それから経験を積み重ね、先輩の言葉もあり、「アカペラは手段であって目的ではない」と考えるようになりました。

特に、アカペラグループ「Take 6」は、"音楽"をしていると思いましたし、逆に楽器が入ったら楽器が邪魔だと思えるものもたくさんありました。 それくらいアカペラで音楽が成立していました。

(もちろん良いものもありますし、邪魔だと判断するほどに耳が成長してきたこともありますが)

この点に関して、すごく意識しながら活動をしていました。


たとえばアカペラでのベースパートは、ただドゥンドゥン言っているだけじゃなく、"ベース"というものの役割を、音楽の中で知っていなければいけない。

たとえばリズムは、ドラムのスネアの音が少し変わるだけで変化するくらい繊細なもので、そういった音楽的要素を取り入れたければ、自分もボイスパーカッションができないと、一緒にグループを組んでいるボイスパーカッションの人になにも言えない、と思いました。

だからすべてのパートをある程度はできるようにしていたし、「あのパートは音楽的にどんな役割をしてるのか」とか、「この場面で一番音楽的に"前にいる"のはどのパートなのか」とか、いろんなものを考えるようにしていました。

だから僕は、ヒューマンビートボックスや、ボイスパーカッションみたいなことは、できないです。

よくやってやってーって言われるんですが、できないんです(笑)

音楽的な要素として把握しているだけで、専門的に磨いてきたわけではないからです(音楽にその技術が必要になってきたら練習して取り入れると思うのですが、今のところは必要だと感じていないので練習はしていません)。


アカペラサークルに入って1~2年目はいろんなアカペラと接しましたが、3年目からは、"音楽"を幅広くかつたくさん聴くようにしていました。

今はアカペラを聴くとき、"アカペラという大道芸を聴いている"という感覚では聴いていない感じです。アカペラという認識はせず、ただ単に"良い音楽"を聴いているだけ。


いずれはアカペラはやめると思っています。

もちろん僕の音楽の中にアカペラの要素が完全に消えることはないでしょうが、僕の作品があれだけのものを作れているのは、マイクを使って録音し、音量を大きくできるからこそだと思います。言ってしまえば、現代技術に頼っているからできるもの。どうやってもライブでは、生のドラムには、勝てないし、楽器を使ったときの音楽の広さには、敵わないと思っていました。

なので以前は、僕の作品を見てもらい、誰かプロデューサー的な方に拾ってもらって、デビューというのを描いていました。

"自分が今持っている力はこれです"という名刺代わりのものとして作ったもので、一人アカペラでグラミー賞を獲ろうと思って作った作品ではなかったのです。 


しかし。

「Thriller」が、想像以上に話題になって、もはや引けませんでした。

本当は2曲目に「Take 6」のコピー曲を出し、3曲目に「Stevie Wonder」の「I Wish」を出す、というプランだったのですが、「Thriller」がヒットしすぎて、次の作品が大事なときに比較的地味である「Take 6」のコピー曲は出せませんでした。

それで、2曲目はStevie WonderのI Wishに変更しました。

おそらくTake 6のあの曲は、お蔵入りです。もしくは13曲目くらいに(笑)


本当にしたいこと

本当はグラミー賞が獲りたいんじゃなく、

歌が上手くなりたいだけなんだと思います(モテたいだけなんだと思います)。

グラミー賞は手段なんだろうと。

グラミー賞を獲っていろんな素晴らしいアーティストと知り合って、その人たちにボイトレを受ける方が絶対良い方法じゃないかと思ったんです。

「地元でボイトレを受けて、上手くなったらそこからデビューを目指す」より、「とにかく何かで有名になって、素晴らしい人たちと出会い、その人たちと音楽していく」ほうが、良い方法じゃないですか。

だから、もしクインシー・ジョーンズ(マイケル・ジャクソンのプロデューサー)みたいな有名プロデューサーから

「君を三味線でプロデュースしようと思うんだけど」

っていう話が来たら、ノリノリで引き受けるつもりでいました。

僕が本当に好きな音楽を、素晴らしい人たちと知り合って、素晴らしい人たちとやる方が、絶対楽しい。


ただ、今しばらくは、アカペラをやっていく予定です。

「Thriller」のヒット受け、プランを立てることにしました。

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