ゲーマー野郎が一人アカペラでYouTubeの再生回数100万回、そして本気でグラミー賞をめざすまでの話 PART 10
続く自己分析
僕のThrillerの動画が話題になったとき、ゼミの教授が紹介してくれた人がいます。
日本マーケティング協会で出会った人らしく、音楽業界にいた方だそうで、是非僕を紹介したい、とのことでした。これもまた、"人に出会う"ということ。
ちょっと話が逸れますが、こんなにたくさん人を紹介していただけるのもなんでだろう、と分析したことがあります。
もちろん兵役中に。
(ちなみにこの写真で、うしろの方にいるのが僕です。真ん中の100番ではありません。どうでもいいか。)
人間、時間が多いといろいろ考える
"兵役暇タイム分析"の一つですが、僕は、人生で同じ場所に3年以上住んだことがないです。京都が一番長い。なので、住む場所が変わる度にその場その場で自分の居場所を見つけようと、がんばっていたんだと思います。だから活発に動いたり、元気にしてたり、話術を磨いて楽しい人にならなきゃと、本能的に感じていたと思います。
いや、これもモテたいからだったかもしれないですけど。
また、中学生の頃、僕は自分がいけめんではないということに気づいたときがありました。
別に悲しいエピソードではありません。
中学生になると、周りに恋人ができる人が現れるじゃないですか。で、僕は、「なんで僕は誰にも告白されないんだろうか」などと思っていました。「お風呂上りの姿なんて、まあ、ちょーイケメンではないにしろ、まあまあなのに」とか思っていました。
男の子って、そういうとこありません?まさに思春期。
でも鏡とは違うもんで、ある日、学校の団体写真を見たとき思ったんです。
「世間の人に僕はこういう顔で見えているのか」と。
「これはなにかを磨かないと、ヤバイ。」と。
すぐにネットで検索しました。
「良い男とは」、と。
大体出てくるのは今も昔も同じで、ジェントルマンとか、面白い人、優しい人、おしゃれな人、歌うまい人、料理が上手い人、などなど。
すべて取り入れようと思いました。
こういう自己分析をしたとき、同じ場所に3年以上住んだことがなくて、付き合いの長い友達が全然いない非イケメンとか、なんだかすごく悲しくなったのですが、もう変えられないのでこれからもそういう人生を生きていくんでしょう。
2013年4月に就職しし東京に住む場所が変わったので、もしかしたら東京が一番長くなるかもしれないですが、また変わる可能性もあります。でもこういう運命も、もう強みとして考えていかなきゃと思います。結局そんな活発で元気でおしゃべりな僕のことを気に入ってくれて、いろんな人を紹介してくださっているのかなーって。
一人アカペラ動画の、映像編集にしてもそう。
アイデア自体はYouTubeにたくさんあり、映像のイメージは持っていましたが、作る技術はなかったので、知り合いに頼みました。
音楽をやっていると、エンジニアの方々とも知り合うのですが、知り合いのPVくらいなら作っているという方がいたので、その方にお願いしました。YouTubeで画面分割方式の動画をいくつか見ていただき、イメージを持ってもらって作ってもらい、僕が確認するという方法で。
これからはしばらくこういう一人アカペラ作品を作り続けていく予定です。
人との繋がりの力
大学の教授に紹介いただいた方は、僕がグラミー賞獲りたいという話を事前に聞いており、僕の動画を見てくださっていました。
で、連絡を取ったところ、
「今のグラミー賞は歌が上手い下手とかじゃなく、音楽の解釈・切り口とかで獲れるから、目指してみましょう」
と。
凄まじく嬉しかったです。
獲れるか獲れないかじゃなくて、
この、
僕の馬鹿げた夢を、
本当にバカみたいな夢を、
現実に捉え、
一緒に目指してくれると言ってくれたことが、すごく嬉しかった。
それから、「ようくんは、多分日本ではヒットしない。だから、最初からグローバルスタンダードでいきましょう。多分日本レコード大賞より、グラミー賞の方が近いでしょう。」とのことでした。
こういうことを言ってくれた人が、今のマネジメント・プロデューサーです。
まずその人のプラン第一弾は、一人アカペラ多重録音スタイルの作品を続けていくことでした。
「このアカペラ多重録音のスタイルが、今面白いから、とりあえずこのブランドが定着するまでは、これでやっていこう。」ということ。なので、"この韓国人はグラミー賞を狙っています"というのを分かりやすくするため、一ヶ月に一曲ずつ、歴代のグラミー受賞曲を一人アカペラで出していく予定です。
その人は、そのための方法も作ってくれました。
昔一緒に仕事をやっていた方で、今は音楽制作会社の社長をしている方がおり、そこですべての作品制作をバックアップしてくれるようにしてくださったのです。
僕が一人で自分の能力を磨いているだけでは、こんなことはできなかったはず。
人に会うことの力をまた感じました。
2作目の公開
それを後押しするかのように、そのあと2月末に出した2作目の「I Wish」は、大ヒットを飛ばしました。
一番大きい飛躍のきっかけとなったのは、FacebookのYouTube公式ページに取り上げられたこと。
7000万人が「いいね!」をしているFacebookのページです。
僕の国の人口より多い。そりゃあ影響力もある。これは1作目を軽々と超えました。
日本ではあまり話題にならなかったのですが、全世界のメディアが放送してくれ、1ヶ月半ほど経ち20万回再生されていた1作目のThrillerを1週間で抜きました。
アメリカのCBSニュース(動画中盤から)、FOXニュース、イギリスのBBCラジオ、韓国の各放送局。
それ以外にもたくさんあったと思いますが、とてもじゃないけど把握し切れなかったです。YouTubeなので特に許可は取らないのです。
でも僕には嬉しい限り。
伸びまくる再生回数と外国からのコメントが、凄まじく、信じられない状況でした。
「I Wish」のアカペラ編曲者「Cadence」のメンバーからも「素晴らしい」と連絡も来ました。
なんと日本ではTEDxYouth@Kyotoというイベントからも連絡をいただき、お誘いいただき、スピーチまでしました。今このSTORYS.JPで書いているようなことをお話してきました。
YouTubeのパワー、SNSのパワーを感じた瞬間でした。
これからどうするか。すごく大事です。
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