7.Macにのめり込むわたし
そして、なんとなく当初抱いていたCGとは違うものの、なんとなくクリエイティブな感じがしてきて嬉しかったのですが、まだまだ使いこなしているとはとても言えない状況でした。
Photoshopはすごいなーとは思っていたものの、グリグリと3DCGが目の前で動いているコトを夢見ていた私は、調べていくうちに、こんなソフトが目にとまりました。
MacroMind社(次がMacroMedia社で、最終的にはAdobe社となる)製の「Director」というソフトです。これがなんだかスゴイぞと聞きまして、さらにMacのソフトということもあって、気になりだしました。
しかし、よくよく調べるとこのソフトは、スプライトアニメーションが作れるマルチメディアオーサリングソフトだということに気づき、ちょっと違うなーとか思い躊躇しました。
余談ですが、ハイパーカードというソフトがMacには入っていましたが、当初このソフトのスゴさに私は全く気づきませんでした。
(このDirectorというソフトは後に、CD-ROMのオーサリングソフトとして、一世を風靡し、さらに、それをWEBに特化し、一世を風靡した Flash の元となることはいわずもがな。Shockwaveというブラウザのプラグインは、のちのSWF形式の拡張子、Shock Wave Flashとして語り継がれるのでした。)
しかし、この Director 自体の価格も高いし、フルカラーだとかなんだとか、当時はとにかくパソコン1台では何にも出来ず、とにかくいろいろな周辺機器と拡張パーツが欲しくなってくるのです。
しかし、やりたい事に近づきたいと思えば思うほど、悲しいかなLCはイマイチだったのです…。
もうだめだ、次なるマックを…と考えだしてしまっていました。
LCはMIDIインターフェイスを使ってのDTMソフト(EZVisionというこれまた半端なソフトで)を動かすマシーンとなっていました。(Macはそのころ音楽を作る為のパソコンとして、不動の地位を獲得しつつありました。)
世の中は、じわじわとMacintoshによって、パソコンでいろいろ作れる時代の幕開けだったかと思います。
そこだけは、ぼくの当初の目論みからは外れていませんでした。
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