”すべてを捨てて駆け落ちした友達”と”友達がネトゲで知り合った彼女”と”僕”とが1K8畳で一緒に暮らすことになった話

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なんて議論をする暇もなく。
彼は旅立っていきました。
名古屋空港、いや中部国際空港へ。

帰ってきたらどうすんのかな、
札幌で職探すのかな?
あいつもう家には戻れないし・・・。

まあ、僕たちで適当に家を回ってもらいながら、
職探しと家さがしすればいいか、
なんて僕たちの中でも自然と決まったりして、

彼がホテルで全裸の写真を当時全盛期のmi〇iにアップして、
友人全員をドン引きさせたりして、
(下な部分は謎の逆光でもちろん見えなくなっていました。)

彼は戻ってきました。
バックパック一つに手提げを持って。

「じ、じゃあひとまず寿司屋でミィーティングするか(苦笑い」
「そ、そうだな海鮮〇でいいかな?(苦笑い」

僕たちが苦笑いしてるのは別に彼の生き方を、
服装を馬鹿にしているわけではありません。
それはもう一つの”荷物”を見て・・・
もう一度言います。
彼は戻ってきました。
バックパック一つに手提げを持って。

そして、”旅行鞄を持った”彼女を連れて。

彼女を連れて?

ああ、こういう奴だった。
僕らはこの時思い出したのです。

この人の行動力を。
そしてそれに伴う苦労を僕たちが背負うことになるのだと言うことを。

ーーー。


少し愛知へ行く前の話をしましょう。
まず彼は親父に愛知に行くということを告げたのですが、
もちろんそれはケンカに発展するわけで。

「親父になんてわかんねぇよ!」
「もうお前に人生がどうとか言われる筋合いもないから。」
「2度と、2度と家になんて戻らないから!」

というやりとりがあったのかどうなのかは正直わかりませんが、
(今まで見たことがないほど怒っている彼に詳細を聞き出すなんてやりたくないです。)
親父と勘当したのは確かであって、

まず、彼は帰るべき家と肉親を失いました。
そのせいで彼には前に進む(彼女と会いに行くという選択肢)しか残っていないのです。

それをロックだとか、男らしいという言葉でかたずけていいのかどうなのか、
僕はまあこういう生き方もありだなって納得したり、

今現在隣の頬がひくついてる友人をどう説得するかに悩んだり。

赤マンボウ、シイラ、ウミヘビとおそらく偽装魚と言われる魚たち。
ここの回転寿司でも使われてるんだろうなぁと思ったり思わなかったり。
(隣のひくついている友人が今のように有名になる前から得意そうに話していました。)

そこで作戦会議と言う名の魔女裁判の判決をどうするか悩むのは当然と言えば当然でしょう。
ひとまずサーモンをほおばりながら僕たちは”この後の”ことについてを話し合っていきます。

4人の自己紹介が終わりました。
4人というのは僕、王子、彼女、友人の4人です。

黙々と寿司をかっ込む僕らとお前らいちゃこいてんじゃねぇって感じの彼ら。

話はなかなか進みません。
一通り寿司を食べ満足したのか隣の友人は言いました。

「これからどうする?」
「僕の家でもいいけど?」

まあ約束してしまったものは仕方ありません。
約束を守らないのは人としてダメだと思ってる、僕です。

「んーどうしようかな」
「いやいやあんたの住む場所だから。」
「でも少し、というかかなり片付けないといけないからちょっと待ってほしいけど。」
「じゃあひとまず俺の家がいいんじゃね?」

僕よりも汚い家の主(友人)はこう言います。
また僕がお宅訪問してゴミ出しやら流しの片付けをやらなきゃいけないな、
なんて思いながら。

「じゃあひとまずそっちとめてもらうわ」
「おっけー」
「んじゃあ片付け終わったら連絡してくれろ」
「はいは-い」

ひとまず執行猶予が付いた僕は立ち上がり言いました。

「それでいいよね?葵ちゃん?(仮の名前です)」
「うん。」
「あと一つ聞いていい?」
「ん?」
非常に馴れ馴れしく彼女はそう答えました。
(ぼくはそういうのを気にしません)
しかし僕が気になってることはそれではありません。

「あなた中学生ってマジ?」
「うんそうだよ?」

そんなふうに義務教育真っ最中の彼女は答えました。
義務教育最後の月にはふさわしくない遠い北の地で。

それは雪解けもまだ少し遠い3月の事でした。

続く。

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”すべてを捨てて駆け落ちした友達”と”友達がネトゲで知り合った彼女”と”僕”とが1K8畳で一緒に暮らすことになった話【親父とさよなら編】

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