やっとスタートに立てたのだ。(1)

後編: やっとスタートに立てたのだ。(2)
幼稚園の頃の私の記憶は曖昧なのですが、幼稚園以外にいろんな学校に行った思い出とか記憶が残っていて、それはどこか寂しげで決して嬉しい記憶じゃありませんでした。
どうやら幼少期の私はちょっとした自閉症だったようです。幼稚園時代に行った学校って、きっと何かのカウンセリングだったのでしょう。いろんな所を連れまわされた記憶しか残っていませんが…。
薄暗い部屋…機嫌の悪そうな母の顔…寂しげで決して嬉しい記憶じゃない、子供の頃。楽しい記憶も母の優しい笑顔も本当は有ったはずなのに、覚えていない。そんな時期を過ぎて小学校に入学したものの、自閉症気味の子が迎える義務教育は決して簡単なものでは無かったようです。
 
これも曖昧な記憶なのですが、小学校1-2年の頃の担任は当時で50代ぐらいのおばちゃん先生でした。優しい先生だったのか、陰でバカにされてたのか、良くわからないけど、少なくとも明るく皆を引っ張るような先生では無かった筈です。
どちらかというと忘れ物とか失敗を無意識にクラスメイトの前で責め立てて、馬鹿にするような…そんな先生だったような気がします。
昔からぽっちゃりした体型で(今もそうなんですが)、運動が苦手で、勉強も得意じゃなくて…何もいい事が無くて、母は終始機嫌が悪くて、そんな私はこのままいけばとことんイジけた奴に育っていた事でしょう。何たって自閉症が無理やり学校生活始めたのですから。
 
こんな私でも、ある意味「スタートに立てた」出会いが有ったから、この現在に続いているのです。親不孝だったり不摂生だったり決していい事ばかりじゃない現在ですが、それでも毎日をちゃんと生き抜くだけの何かは、あのスタートで得たような気がします。あそこでスタートに立てていなければ、きっと私は日の当たる場所に立てなかったでしょう。
 
あれは小学校3年になった時でした。
 
 
 
 
 
 
 
 
 

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やっとスタートに立てたのだ。(2)

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