「【教壇から見た世界】カンニングシークレットマニュアル。生徒がカンニングしたとき、僕はどう対処したか。3【対決編】」

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僕:「いいかげんにしろよ、コラ、お前の何が問題かわかってんのか。正直に言わねーことだろ。ここにお前だけ呼んだのは、他の連中に知られないようにするためじゃねえのか。お前のプライドとか勇気とか大事にしているものを、ただ知りたいだけだろ。こっちだって腹割って話してるんだ。お前の心意気見せるのが筋だろ。」
生徒涙目。

僕:「あ、ごめーん!、ごめーん!本当はそんなつもりないのー。ビジネス!仕事!お・し・ご・と。それだけなんですー」

とは言えない。でも本心。

生徒:「・・・すいませんでした。。。本当すいませんでした。。。」

生徒嗚咽。職員室で泣きじゃくる。


通り過ぎる生徒驚く。
他の教師もなぜ泣いているのか、わからない、
あ、でもなんかあったのねー、くらいだ。
こんなの日常茶飯事だ。

僕:「・・・もういいって。」

と一言言って、
肩をポンとたたき、その場をさる。

決めすぎか、自分。
酔いすぎか、自分。

確かに一時期、
僕は任侠映画に狂っていた。
そこでのことばのやり取りに夢中だった。


飼っていたインコの名前も、
高倉健の「健」の字と、
菅原文太の「太」の字をとって、
チッチ
にしたのも事実だ。


でもこういう疑問も沸きおこる。

僕は本当に生徒のためを思っていったのか、と。

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