その昔、MEN IN BLACKだったことがある

その昔、まだ若かりし頃、ちょっと頭がモヤモヤしていたので、とあるマンションの屋上に一人で登って哲学的な思索ふけっていた。
時間は早朝5時ごろだったか。どういうわけか、そのときオレは黒づくめの服装をしていて、雨も降っていないのに傘を差していた。しかも丸坊主である。当時はオウム関連の事件が世を騒がせていた真っ最中でもあった。
ふと気がつくと、オレは自分が見知らぬオバハンたちにすっかり取り囲まれているのに気がついた。しかも、ちょっとずつ徐々に輪を縮めてくる。なんだ、こいつら、ヤバい!
やがて、おばちゃんの一人が「あ、あんた、そんなところで何しているの?」と警戒も明らかな顔をして聞いてきた。
当然のことだが、オレの哲学的思考がオバハン達に理解できるはずもない。
なので、オレは何か曖昧なことを言って、足早にその場を去った。
ところで、オレは親父と外見がそっくりで、遠目からはよく間違われることがある。しばらくして、その親父が真っ黒い服を着て飛び降り自殺をしようとしていた、という噂が近所に立ったのは言うまでもない。
親父、スマン。

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