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13/12/2

15年間ITの研究をしている私がStartupWeekendで2位になった話 :2

Image by Olia Gozha

これまでの話


人の役に立ちたい! イノベーションを起こしたい!

その思いでアイディアまとめて、憧れの起業家に会った!

そこで言われたことは ・・・ 「作ればいいですよ」


  うん、シンプル!!
  わかったよ!やるよ!! 作るよ!!!!


けど、どうやったら作れるんだろう??  (悩)



ハッカソン

そんなある日



■後輩の山下くん「ハッカソンやりませんか?」

なあにそれ?



シリコンバレーには、ハッカソンというものがあるらしい。
1日で製品相当を作っちゃうイベントだという。


「作る」・・・いいね!!



後輩も偉人ではないが、先人だったことがわかる。

しかし、なぜ1日なのか? もっと使えばいいのに。

その理由はすぐわかる。

部長にハッカソンやりたいと相談したらたった1日なのに反対された。



 「空気読め。」




本当にこういわれた。みんな忙しいらしい。続けて、こう言われた。




 「けど、勝手にやられたらどうしようもない。」




あい、すいません。勝手にやります。ということでひとまずクリア。
本業には支障をきたさないようにします。ホントすみません。


ってことで、次に共同作業をしてみたかった優秀な人達に参加を打診した。

こちらもやっぱり、


「1日全部かあ!参加したいけど・・・」

彼ら優秀な人たちは、既にいっぱい仕事をしていて、時間をあけることが非常に難しいらしい。優秀な皆様は、本当に引っ張りだこなんですね。。


しかし、優秀なので1日を捻出できる。さすが優秀。


我々が作ったフォーマットはこうだ。ハッカソンの1週間前に1回集まってアイディアを相談してチームを作る。ハッカソンの当日は1日とにかく作り続ける。

最後にみんなで評価して終了。

ほぼ、山下くんの調べた、Googleのやり方のとおりなんですけどね。[参考]

けれど、やはり一回、身内でやってみて、社内ならでは、参加する人のメリットが出るよう、検証して修正すべきところは修正しました。きっちりとね!


つまらないイベントにならないだろうか。。まともに動くものはできるのだろうか。不安で不安で仕方なかった。30人弱が参加してくれたが、つまらなかったら私達の信用はガタ落ちである。


・・・。



ところが、当日、驚くべき光景を目にする。

ハッカソンの成果



アプリケーションが6つ、そこには完成していた。1日で。6つ!

1年かけても議論だけで終わるプロジェクトもあるというのに!

1日というのは、いい線らしい。いろんな意味で。作ってもそれなりのものができる。ダメでも失うのはたった1日である。こいつはすごい。



ハッカソンで得られるものは以下のとおり。

  ・アイディアのMVP
  ・チームビルディングスキル
  ・他者の持つ技能の習得
  ・誰が何をできるのか、何を伝えると何が出てくるのかがわかる
  ・大事なものと不要なものの見切り

私はデザイナさんがどんなスピードで何をするのかまったく知らなくて。

私が1日かかりそうなユーザの利用イメージの絵を、ものの1分で書いてしまったとき、驚愕の一言だった。まるで魔法を見ているようだった。


スーパーハカーがどんなことをできるのかも知らなくて。

日頃使っているパワーポイントのプレゼンを、発表中に外部から書き換えちゃうみたいなことやっちゃってたり。ちびった。



------------

次第に、私は、この、ハッカソンという場は企業内においても、イノベーションのスタート地点にできると思うようになっていった。打ち合わせで語られる日本語の会話も大事だが、コードやデザインで語られるコミュニケーションが、技術者のコラボレーションを促進するのではないかと感じた。


細分化された業務をしている各社員の間も、業務情報そのものの情報共有はセキュリティ上難しくとも、その業務で培われた専門性を交換するのは問題ないはず。

まさに、求めていたイノベーションへの手がかりを見つけた気がした。


たぶん、これで合っている。量子力学みたいな正確性はないが、ニュートン力学程度には合ってると思う。りんごが落ちるのと同じくらい、アイディアをもつ人たちが自由に交流する場がイノベーションの土台になるというのは、当然の話だと思う。


その後


その後、ハッカソンは事業部門によって会社の公式イベントとなり、そのフォーマットの大元として、我々のフォーマットが採用された。

結果、1年で

     身内ハッカソン

     ⇒ 研究所ハッカソン

     ⇒ 全社ハッカソン  

と発展したことになる。

繰り返すが、これは、1年以内の話である。何もないところから、全社イベントができた。また、いずれのハッカソンでも、参加者はMVPを携え、生き生きとして帰っていった。素晴らしいことではないだろうか。


そうこうして、第2回の研究所ハッカソンの開催を所長に打診したところ、容易に参加許諾が出た。やはり大企業、実績がものを言う。


これにより、私は、また自分のアイディアを実現に進めることができるだろう。
自分にはできないことばかりだが、みんなの力を借りたら進められると思う。






あれ? でも、まだイノベーションは起きてないね。




そして Startup Weekend


そして、ようやく、StartupWeekend.

私はハッカソンの続きを知りたくてここに参加した。

ハッカソンは製品を作るまでのフォーマットだ。StartupWeekendはハッカソンの先を見据えたフォーマットである。作ったMVPをビジネスにするにはどうしたらいいのか。その答えがここにあると感じて参加した。

私は答えを持ち帰り、いつか、大企業の中で自分の事業をスタートアップするつもりである。偉人の起業家達と同様に、組織を作り、アイディアを事業にしていく。

そして、大企業ならではの、1兆円のビジネスを立ち上げたい。


それは、入社したときに、時の常務とした約束でもあるのだ。


私は仕事として起業をする。

それが、私を取り巻くあらゆる人にとって、最もベストなあり方だと信じている




StartupWeekendの週末が終わった今、

目標へ向けた旅の準備ができたことを実感している。


2位になった?

 そりゃ、ね。いいチームにめぐり会えたからでしょうね。
 なぜかいつも、いいチームにめぐり会えるんですよ!!

 みんなで一緒にやりましょう! 楽しい未来がみえるかもしれないですよ!


2013年12月7日16:59まで、世界大会の投票があります。
サービスをご覧になって、面白いと思っていただけたら、投票お願いします。

https://googledrive.com/host/0B_abwcW1lpxpeWdCQ05GWlc1SjA/index.html


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