もと海外添乗員のぶっちゃけ話 その4 そろそろ出発〜空港にて

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その1の星の数が200を越えました。ヒー!恐ろしい。

もう少し間をあけた方がいいかなーと思ってましたが、ここまで読んでくれる方がいらっしゃることに感謝しつつ早速更新したいと思います。

空港到着

話は回り道をしましたが、なんとか空港に到着。団体カウンターへ行って、ゴソゴソと自分用のカウンターを準備します。

まぁ大体他社さんと並び合うわけで、挨拶しながらお互いツアータイトルをチラ見しつつ「このツアー、いいなー」とか「うわ、このタイトルはクレーム貰うわー。このツアーの添乗員じゃなくてよかったー」とか心の中で思ってます。

恐るべしツアータイトル!

ツアーのタイトルってすごいもので、ハードルあげすぎると集客簡単だけどクレームの嵐になるし、ハードル下げすぎると募集人数に達さなくてツアー催行が出来ないことになるという…まぁバランス感が問われる難しいもんです。
例えば『美食の旅』なんて言おうもんなら、一瞬でお客様集まるけど、ツアーの満足度は最低。『アレのどこが美食だ』なんて怒られちゃいます。
唯一添乗員が出来ることは、即席グルメリポーターになって、いかに美食なのかアピールすることくらいでしょうか。あといかに予約を取るのが大変なレストランなのかアピールもしますね。無駄あがきですが。
『歩かずに楽しむ』っていうタイトルでクレーム貰ったことあります。

さすがに一歩も歩かない旅ってSFの映画じゃないんだし、無理だと思いますが。

お客様のお出迎え

空港でお客様を迎える時の最優先課題は、顔と名前を一致させること。
ここでお会いしてから、飛行機内で声をかけるまでが勝負所です。それが出来ずして、添乗員は名乗れません。最初は苦労しましたね。メガネで、赤っぽい髪にパーマ。60代くらい。って覚えても大体複数名いますから。混乱する混乱する。ビザが必要な国の場合、パスポートコピーを事前に貰うので予習が出来るので難易度は下がります。いや別人だろと突っ込みたくなることも多々ありますが。
ここで伝えるのは結局「手続きして間違いないように飛行機のってくださいねー」ってこと。会社さんによっては飛行機乗る前に集合するとこもあるみたいですが大分減ったんじゃないですかね?
手続きといえば、添乗員は散々飛行機乗るのでマイレージプログラムも上位。優先チェックインすることが出来ますが、原則使いません。お客様がどこで見てるかわからないですからね。
お客様
私たちは長い列に並んでいたのに、私たちに奉仕する添乗員がズルをして並んでなかった!
おい、ちょっと待て。
そんな些細なことすらクレームに繋がるので面倒ですがエコノミークラスの長い行列に並ばざるを得ません。
係員に優先チェックイン案内されても断るという謎な行動をするのは添乗員くらいなもんじゃないでしょうか。

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もと海外添乗員のぶっちゃけ話 その5 航空機にて

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