もと海外添乗員のぶっちゃけ話 その9 人気添乗員のファンに迫る!

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前回のお話で「添乗員のファン」なんて言葉が出ました。
今回はそれについてちょっとご紹介。

ツアーの営業の特殊な一手

ツアーというのは最小催行人数に達さないと出発出来ません。
でも、営業努力だけでは達せられないことがあります。
そこで登場するのが添乗員固定集客、通称『行きます集客』です。


人気添乗員は、お客様を集めることが出来るので、ツアーを成就させることが出来、さらなる出世や将来性が見込めますが、ダメダメ添乗員は集客できず、ツアー出発できず、将来性お先真っ暗。まぁこういうのがお客様のクレームを激しく恐れる所以なんでしょうね。もちろん、添乗の評価が給料にも諸に影響出ますしね。

ファンがいる添乗員にも色んなタイプがいます。

端から見てる分には面白いです。
純粋にキャラとして愛されている添乗員、きめ細かなサービスを提供して安心して旅することが出来る添乗員、学者さんのようにその地の歴史から何から全て説明してくれる添乗員。
意外な人が人気あったり、なかったり、不思議なもんです。

入社して先輩社員にこう言われました
先輩
お前は老けてみられるから、損だな。見た目若いのに、しっかりしてる添乗員は評価されやすいけど、お前みたいのはイージーミスで評価下がるぞ
確かに添乗員は見た目若い人の方が多い気がします。

『この添乗員さんとだったらもう一度旅に行きたい』と言われるのは添乗員の醍醐味でもあり、やりがいでもあると思います。
しかし、自分がこれまでご一緒したお客様をツアーに誘えと言われた時は血の気が引きました。なんというか、抜き打ちテストみたいですよね。
本当に満足していただけたのかどうか、もう一度一緒に旅に出たいと思ってもらえたかどうかが結果として直接わかりますから。


そういえば、とある添乗員の熱狂的なファンの方とあるツアーで一緒した時は大変でした。
お客様
あの人はこういうとき、こうしてくれたのよね〜
(…さようでございますか)
お客様
あの人は、こういうとき、ちゃんと時間とってくれたのよね〜
(…さようでございますか)
勘弁してください。
もちろん希望に沿えるように最大限力を尽くしますが、お客様は一人ではありません。一人の希望だけを叶えるようにする訳にはいかんのです。
本当に人気添乗員だと添乗員との会話の場をお客様同士で争うなんて話を聞いたことがあります。
えっ?私にファンですか?
そんなの聞くまでもないじゃないですか(笑)
バレンタインデーはトラック1台分のチョコですよ(笑)

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もと海外添乗員のぶっちゃけ話 その10 思い出のクロアチアと銀縁メガネの鋭い眼光

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