大学デビューの僕が、憧れのブランドを取り扱えるSHOP店員になった話。No.3

前話: 大学デビューの僕が、憧れのブランドを取り扱えるSHOP店員になった話。No.2
次話: 大学デビューの僕が、憧れのブランドを取り扱えるSHOP店員になった話。No.4



そして、面接へ



面接を受けることになったお店は、
住んでいた街の駅ビルの中に入っているSHOPでした。



私が当時住んでいた街では駅前にあるデパートか、
もしくは駅ビルのどちらかが
大抵の人が買い物にでかける場所。
だから、SHOP店員をするとなっても
毎日それなりの人数の接客を
することはできるだろうし、
やるからにはまったく
ここで不足はないと感じていました。

高校時代にバイト経験はあるものの、
SHOP店員というものは
今までやってきたバイトよりも異質ですし、
なによりも選ばれた人しか
なることができないという
イメージをとても強く持っていました。



「それでも俺は、その狭き門をこじあけたい」

いざ、お店の前にまで行くと、
思いっきりレディースのお店だし
ヤベェなんて少しひるむ自分。
ですが、それでも
SHOP店員になりたかったので
そんなことを言っていられませんでした。


お店の中に入ると、
Bガールの店員さんが
二コッと微笑んでくれます。

「バイトの面接にきたんですけど…」

そうに声をかけた相手が
ちょうど店長さんだったみたいで、
すぐに面接がスタートとなりました。
当然ながら、志望動機を聞かれたわけですが、
とにかく服が好きなんだ、
SHOP店員をやりたいんだということを
とことん熱く語ったような気がします。

せっかく掴んだチャンス。
ここをモノにできなかったら、
次にいつこんなチャンスが
巡ってくるか分かりません。
おそらくこのお店に決めた理由は、
求人を見るかぎり、
ここなら学生でももしかしたら
大丈夫なんじゃないか?っていう
感じだったんだろうと思います。
店長さん的には
全然OKだったみたいなんですが、
やはり引っかかったのが時間の問題。
学校があるために、
どうしても時間の自由が
きかないというところがあって
そこはむずかしいかもというような話でした。

これが例えば、大学四年で単位をほとんど
取れていて学校に行く
必要もないという状態だったら、
話は別だったのかもしれません。

無事に採用になったら
また連絡するとのことで、
その日の面接は終了しました。


自分のやりたいことに踏み出した瞬間


面接を終えて、
採用は五分五分くらいじゃないかなと
自分でも思っていましたが、
それ以上に、
自分のやりたいとに対して
確かな行動を起こした自分を、
なんだか褒めてあげたくなったことを覚えています。

それまで本当に
流されるように適当に生きてきて、
高校も大学も受かるようなところにラクな方、
ラクな方へと流されてきました。
そんな自分が、
自分のやりたいことのために
主体的に行動することができた。
結果はどうなるか分からない。


けど、自分のやりたいことに対して
俺は動くことができるんだって思えたことが、
なによりの収穫だったように思います。


そして数日待っても…

連絡はきませんでした…

著者の市村 敬さんに人生相談を申込む

続きのストーリーはこちら!

大学デビューの僕が、憧れのブランドを取り扱えるSHOP店員になった話。No.4

著者の市村 敬さんにメッセージを送る

メッセージを送る

著者の方だけが読めます

みんなの読んで良かった!

STORYS.JPは、人生のヒントが得られる ライフストーリー共有プラットホームです。