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13/12/13

主婦がいきなりラーメン店を開業する話 それも内装から新商品まで手作りで その3

Image by Olia Gozha

発達障害とその親の話

子供が発達障害として、その親が一番悩むのはなんでしょうねえ。
まず、子供が小さい時には「親のしつけが悪いからああいう子供になる」という周囲の視線を痛いほど浴びます。
でも、親にとって毎日見ている子供は明らかに周囲の子供とは違ってて。
一体どうすれば"大人から見て良い子"が育つんだろうと、それはそれは悩みます。
叱ったりスカしたり、今までの人生で蓄積したわずかな経験を動員して悩みます。
それでも子供は親の話など聞かずにわが道を歩いている(ように見える)。
子供に対して叱っていれば、いずれ虐待の域に達するでしょうし、せっかく自分の所に生まれた子供にそんな対応はしたくないし。
そして数年悩んだ後に、この子はこういう子供だから、そのまま愛して受け入れようと思うわけです。
でもその域にたどりつくまでに、きっと同じ立場の親なら相当の期間悩み続けます。数年以上は普通でしょう。私もそうでした。

公共の場で、不自然な行動をするわけですから、「親は何してんの ? なんで躾ないの ?」みたいな視線にさらされつつも、時々年配女性から「怒らないであげてね」と声を掛けられることで、私もきっと平常心を取り戻していたし、そういう外からの声掛けに救われていた部分もあります。
それは上の子供の明らかに分かるアスペルガーの場合でしたが、不登校になった下の息子にも、今思えば周囲からの視線を気にして厳しく対応していた部分もあります。
ただ、小学校に上がって一二年した頃に、もうこれからは周囲からの視線を気にするのはやめよう、子供の長所を見つけてそれを伸ばそう、そう覚悟を決めたので、きっと周囲からはずうずうしいというか自分勝手というか、常識知らずの親と思われたでしょうね。
でも大切なものは何か、という突き詰めた考えの先に出た答えですし、自分が悪者になれば子供への風当たりも減るだろうみたいな思いもありました。

不登校息子は三人兄弟の三男で。
自分がそういうつもりになっても、小学校高学年になると周囲との違いを感じるようになったのか。
不登校の子供に多いのが、ちゃんとやろうと努力する子供です。頑張ってやっているうちに限界が来る。
一般的に怠けていると思われがちですが、上手くサボれる人ならそんなに追いつめられることも無い。きちんとやろう、ちゃんとやろう、そう教え続けた自分の間違いをしみじみ感じました。

その後も泣きたくなるような周囲の冷たい突き離しは何度も経験しながらも、子供にこのストレスをぶつけるのはやめよう、そう思っていました。

話を最初に戻します。
親は子供の何が一番心配なのでしょうねえ。
将来、自分で食って生きていけるのかという心配に尽きます。
わが家はささやかなサラリーマン所帯で、私は専業主婦でした。仕事をしたいと思いつつも、子供に何かありすぎる状態で、常に学校からの呼び出しに待機しないといけないのでは仕事を持つのは無理がある。
自営業だったら、子供に受け渡す仕事がある。でも今の世の中で食べて行けるだけの稼ぎを作り出す商売なんてあるんだろうか。
それも子供に受け渡せるほどの。
家にこもっているだけでは何の収入も生み出せないし、社会との接点すらなくなる。
それなら自分で作り出すしかない。そんなせっぱつまった考え方からすべては始まりました。

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