500万の慰謝料の請求にパキラは納得した。
弁で私に勝てるわけがない。
ナナオ「最後ぐらい男みせろや。」
パキラ「借りたものはちゃんと返すよ!ボクだって男だ!」
公証役場で公証人の前でハンコを押して終了。
離婚届を出した。
が、この時点ですでに私は雪国であの謎の男と暮らしていた。
謎の男は私と同じ境遇だった。
もれなくお互いの衝動が重なっただけである。
お互いが自立していれば問題ないが
必ずどちらかが力のある方に依存している。
それがイビツを呼ぶのだ。
我、何事にも依存しない。
何事も執着するから人は弱くなるのだ。
謎の男と私は良く理解していた。
元旦那の慰謝料は毎月6万
3か月で滞り、見事に自己破産しやがった。
マンションも譲渡前で競売にかかる。
どうでもいい。連絡先も知らない。連絡などしない。
付け足すが、この自己破産
旦那側についた変なババーに脅迫される。
謎のババー「いいこと?あなたがしている慰謝料の請求は違法です!これは恐喝ですよ!法外です!あなたを訴えますから!」
ナナオ「ダレダ?あんた。クソ旦那を出せ!なんじゃい!あの不愉快なババーは!」
パキラ「今相談している人だよ。」
ナナオ「お前な。こちとら譲歩しての500万だぞ。年金税金全部しらべりゃ500じゃキカネエ。お前自分のしてきたことわかってんの?わらわをこれ以上怒らせないでくれ。我、鬼になるぞ。」
パキラ「そんなつもりはないんだ><ちがうんだ><このオバサンはお互いにちゃんと未来を見据えて悪い方向にしないって」
ナナオ「お前またそんなことに騙されてんの?自分で自分を振り返って自分で考えて自分で結論を出せよ。相変わらずダセーんだよっ」
結局、謎の無教養なババーはこれっきり。
旦那は弁護士に債務整理を申請し、自己破産したのだ。
ババーは勢いよく弁護士に相談したんだろ。わらわを訴えると。
が、法はそんなに都合よくない。
正義は正義に準ずるのである。
雪国は美しい。
晴天なのに粉雪がどこからともなく降ってくる。
3年ここにいた。
事業の立ち上げやら色々大変だった。
謎の男はいつも私を支えた。
200マイル離れても私が心配らしい。
200マイルがどれほどの距離かは分からないが、ブラジルよりは近いだろう。
ありがたき幸せ。
謎の男は私の心を溶かした。
感謝だけである。
そして来年、2014年一月
わらわはこの美しき雪国を去る。
そして謎の男と別れる。
きっともう一度恋が出来ると思う。
甘えじゃないちゃんとした恋。
ナナオ34歳←イマココ
おしまい☆
P。S
本当にいつも思いついたように生きててごめんなさい。テヘペロ☆


