Rickenbackerに憧れて(6)

前編: Rickenbackerに憧れて(5)
後編: Rickenbackerに憧れて(7)
そんなある日、某楽器専門誌の「売ります・買います」欄を眺めていると「Rickenbacker360 1967年製のファイアグロー売ります!オリジナルのシルバーケース付き。取りに来れる人。当方東京都○○区」という記事を発見。しかも驚くほど安い価格。


当時は、まだインターネットが普及しておらず、オークションも一般化していない頃だったため、楽器を買うといったら楽器屋で買うか個人売買が中心。すぐに電話連絡をして直接取引を行なった。このmodel 360FGが初めて買ったRickenbackerだ。以下は、入手した当時に書いていたブログ(現在非公開)の記事。


RICKENBACKER #360 Fireglo 1967
 OLDバリバリの360です。個人売買で売ってもらいました(THANKS Mr.S)。持ってみて一番びっくりしたのは、目茶苦茶軽い!ことです。今までいろんな人のRICギターを触らせてもらいましたが、同じ360でも近年のモデルはもっとしっとりと重くて、まるで別なギターです。
 音はからんからんで、もうまったくRICです。塗装はまだまだ赤身の残るファイアーグロウ(チェリーサンバースト)で年式の割には非常に綺麗です。状態はベリーグッドでしょうね。あこがれのクラッシュパールインレイとチェッカーバインディングのオリジナルということだけでも笑顔が出ます。


 ネックの状態も良く、30歳を越しているとは思えません。しかも、あのシルバーヴィンテージケース!(内装は碧)のオリジナル。も~しびれまくりです。とにかく嬉しくて嬉しくて・・・。ところで、これを譲ってくださった方は370F(RIC最大の箱ものギターでしかも3ピックアップ!日本に1本!?の超貴重品)も持っていらして、それも弾かせてくださいました。感謝・感激の一日でした。


前オーナーからこのギターを受け取り、自宅でシルバーハードケースを開けた時にふわっと甘いなんとも言えない良い香り('84以前のRickenbackerの塗装特有の臭い)がし、青いクロスに包まれた鮮やかなチェリーレッドが目に飛び込んで来た時の感動は今でも忘れられない。


自分はとうとうオールドのRickenbackerそれも憧れのmodel 360のオーナーになったのだ!アンプに入れてかき鳴らすと、前オーナーが張ったフラットワウンドの弦の効果もあり、まさしくあのマージービートの音が出てまたもや感動した。ボディは軽く、ネックは恐ろしく薄い。文字通り抱いて寝る程毎晩弾きまくった。


60年代のRickenbackerの仕様。小さなヘッドストックと大きめでアクリルの透き通ったネームプレート、そこにはメーカー名を並行に入ったMADE IN USAの文字が。明るめの茶色の指盤には、クラッシュ・パール・インレイ。トースター・トップ・ピックアップが2個と、ボディ裏にはチェッカー・バインディング!


Rテールピースが放つクロームの光に惑わされたのか、それとも甘い匂いに脳をやられたのか、はたまた手作り特有の技巧が光る細部の作りに酔ったのか判らないが、これを機会にRickenbacker他、憧れていた楽器の収集に全精力を費やして行く事になる。


この20年後に訳有ってコレクションは全て手放す事になるのだが、このギターこそが一番最後まで手元に置き、泣く泣く手放した一番大事なものだった。

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Rickenbackerに憧れて(7)

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