後ろ向きの生い立ちについて

前話: 前向きに生きていくことは難しい【転職のための引っ越しの話】
次話: 前を向きたくなった思春期の終わり。
生い立ちというほどなんかアレなことって特に無いのかもしれない。 
さくっといくと借金浮気自己破産など様々な要因により親が離婚。
母親についてったはいいものの、母親に恋人ができる。
そこまではまあいいけど恋人はヒモ。
思春期にきく親のSEXの声。 
先に親が入った風呂場でなんかばっしゃばっしゃ水音とくぐもった声。妙に減った湯船の水と若干なんか臭う風呂に早く入んなさい冷めると怒られる理不尽。
よくもまあ、ぐれなかったなあ。と思う。絶対グレる環境だろうと。思う。

でも御覧ください。人格的には立派にひねくれました。ふふ。 

実は私には姉がいるのだが姉はヒモが私よりもキライで別れろと泣き叫んだこともあるが、女っていうのは、オトコを優先させる生き物なんだなあ、と学ばなかったこともない。余談だが姉は立派なひきこもりに成長した。 

実にザンネンなことだが私はおそらく諸々の事情によりかるい人間不信の部類と行っても差し支えないだろう。

ヒモとの生活は実に七年・・・八年?ほどに及んだ。
あのヒモの年齢は母と付き合いはじめの頃は二十代だったんだよな。としみじみ思う。私も今年は二十代の後半にさしかかろうとしていることを考えるとなんだか感慨深いなあ。

わかれたときには、三十過ぎの無職オヤジの出来上がりだ。
そりゃあ、お前に捨てられたら俺はどうすればいいんだといい年して泣いたりも、するわなあ。

無職ヒモおやじは最終的に睡眠薬を大量に飲んで救急車に運ばれた。以後、姿は見ていない。


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前を向きたくなった思春期の終わり。

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