前を向きたくなった思春期の終わり。

前編: 後ろ向きの生い立ちについて
後編: 前も後ろもよくわからない下り坂のお上りさん
恥多き人生を送ってきました。 
なんて洒落たことは言わないが、余り褒められた人生は送っていない。
諸事情につきひねくれた人格を育んだそいつは姉が引きこもりになったのをみて、ああじゃあ自分も学校行くのやめちゃおう。
だなんてどーしようもない駄目人間ぶりを発揮して引きこもりになった。
母はどう思ってたんだろうなあ。子供がことごとくひきこもりになっていくのを。
姉と私は実は年子だったりする。
彼女は、一年後の将来を見せてくれる存在だ。
なんだか、当時の私はあいつが引きこもってるんなら私も引きこもっても大丈夫なような、そんな気がしてしまったんだよなあ。 
というわけでまともに中学にはイカなかった。

高校は夜間の定時制に行った。理由はやっぱり姉がそうしたからかもしれない。今思えば主体性のかけらもなかったですな。 
夜間の高校なので昼間はバイトしなきゃならんなあ、ということでアルバイトなんかを週五で一応やっていた。最低賃金以下の個人経営の店でのバイトだったこともあり元々の給料もやすかったけれど母にほとんどが徴収されるので、手元に残るのは週五で働いてても1,2万だった。
わびしい話である。だがそのお金を稼ぐということができるようになって、携帯電話をゲットした。ここが私の人生での大事なポイントだったのかもしれない。 

端的にいうとチャットにはまってしまった。 

暇な時間はほぼチャットに費やしていた。ソレまでは実は文学を愛する人間だったはずなんだが本もほとんど読まなくなった。 
そこではみんないきいきと話をしていて、狭い世界しか見えていない田舎者とは違う世界があることを知ってしまった。
別に大した話をしていたわけではないと思う。日常の話だとか。まあ、思想の話もキライではなかったので討論じゃないが真面目な語らいなんかもしてみたりして。私は今思えば十代の子供だったけれど大人と話すのを、とても楽しんだ。
焦りだろうか。憧憬か。なんだか、とても、輝いて見えた。そこで話していた人たちに、私は会ってみたくなったのだ。 
私はいつの間にか、もうすぐ就活の時期にさしかかろうとしていた。

このままここに、この田舎にいて。私はどうなるんだろうか。あねはニートになっていた。私も、そうなるのか?このまま、腐って終わっていくんだろうか。
ここにいては、駄目なんじゃないだろうか。だめになるんじゃないだろうか。

などと実は真面目なことを考えてたとしても高校に求人票が来ていたものの中で寮のあるところだけをピックアップしたのち、適当に開けたところを受けてみたよ!

なんていう暴挙に出た言い訳にはならないことはそろそろ気づいているとも。
人生安定志向なんだけどだいたいギャンブルで進んでってますね。はい。 

そんな流れで、九州の田舎者、上京することになったわけです。

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前も後ろもよくわからない下り坂のお上りさん

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